国連の気候変動の枠組みを決めるCOP25会議は会議を2日延長して徹夜で協議したが、結局、合意にいたらず、来年から実施予定であった「パリ協定」ルールづくりもできず先送りとなった。素人の僕でさえ、南太平洋のツバルなどの島々が気候変動による海面上昇で水没しかけているのをテレビで見ると、人類としてただ事ではない。待ったなしの問題と思うのだが。
会議は具体的な削減量以前のルール作りで先進国と途上国との間で意見が対立、かっての南アフリカの人種差別政策、アパルトヘイト会議だとさえ悪口さえ聞こえた。むりもない。「パリ協定」に不参加を表明している米国は、会議で自国に不利になるのを気遣ってか代表団は派遣した。随分と身勝手だ。
会議に参加した小泉進次郎環境相は、二酸化炭素の排出量が多い火力発電への依存度が高い日本の政策について批判を浴びたが、一方では会議の合意を求めて30回も関係者と会談したという評価もある(マドリッド共同電)。しかし、会議で重要なのは”リーダーたちがすぐに行動をとるべきことだ”(環境活動家少女グレタさん)他人事ではない。台風19号のツメ跡も気候変動によるという説もある。