「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

クルーズ船「ウェステルダム」号乗客の下船を許したカンボジア政府の対応

2020-02-15 06:11:27 | 2012・1・1
香港を2月1日に出発、15日に横浜に入港予定であったクルーズ船「ウェステルダム」号が新型コロナ.ウィルス騒動に巻き込まれ日本など各国から入港を断られていたが昨日、やっとカンボジア寄港が許可された。テレビで「ウェステルダム」が、カンボジア唯一の国際港シアヌークビルに入港、甲板から笑顔で手をふる乗客の姿をみてホッとしたが反面、一縷の心配を感じたのは僕だけではないだろう。

シアヌークビル港にはフンセン首相が出迎え、乗客の首にジャスミンの首飾りをかけまるで凱旋将軍を出迎えるようにして”カンボジアは貧困な国だが、人権を尊重し、思いやりの心を持っている”と挨拶した。あたかも、わが国の新型ウィルス対応をあてこするような挨拶のように僕にはとれた。

カンボジアには感謝の気持ちはないのだろうか。東南アジアでも近代設備を誇るシアヌークビル港はわが国の1980年代からの毎年の資金援助と技術協力で完成したもので、今でも港を運営する会社の持ち株の一部はJICA(国際協力機構)が所有している。

「ウェステルダム」号には日本人5人を含む2000人の乗客が乗っていたそうだが、全員の新型ウィルス検査は終えているのだろうか。横浜の「ダイヤモンド.プリンセス」号は入港以来数日経過しているのに乗客全員の検査をおえておらず、今なお重症者がでている。カンボジアの医療体制が日本より進んでいるとは思えない。下船した後感染者が出て、各地に拡散する責任は誰がとるのか。