「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

バッタの世界があった戦前昭和の東京

2020-06-17 05:04:22 | 2012・1・1

6月半ばというのにこのところ東京は連日30℃を超す真夏日が続く。まるで梅雨明けを思わせる日々だ。この”暑さの中、老妻が帽子をかぶりマスクまでして階下の庭の手入れをしていたら、初めて地上に出てきたミンミンセミの鳴き声を聞いたと報告があった。昔から東京では、セミの鳴き声を聞くと梅雨が明けるといわれているが、今年は本格的な梅雨入りする前に夏が到来してきた。

世界的な異常気象なのだるか。BSテレビの世界ニュースを見ていたらパキスタンの農地がバッタの襲来で大被害を受けていた。新型コロナウィルスのパンデミクス流行と並行するようにアフリカ大陸からアラビア半島、インド亜大陸へとバッタの被害は移ってきている。やがて、わが国へも襲来があるのだろうか。そんなことを考えていたら戦前東京の原っぱでバッタを追い回していたことが懐かしくなった。

僕らが目当てにしていたのは、殿様バッタで姿見が他のものより大きくきれいであった。緑色したのは源氏と呼びオス、茶色は平家と呼びメスらしかった。捕まえようとすると、羽音をたて逃あげるのをチキチキバッタと言い珍重したものだ。原っぱが亡くなって今バッタは何処に生息しているのだろうか。.