「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

コタコタ.インドネシア(8)デンパサール 王国時代の歴史遺産

2020-06-20 06:40:57 | 2012・1・1

世界的な観光地バリ島のあるバリ州の首都であり表玄関口。だが、その名前はビーチがあるクタやサヌールヌサドアほど知られていない。1966年、僕が初めてバリ島を訪れた時はどのビーチもまだ観光的に整備されておらず、デンパサールの和蘭時代からある古いホテルに泊まり全島観光したが、すっかり、この古都の持つ魅力に魅せられた。

デンパサールは和蘭植民地時代はパサール(市場)というように経済的な中心地だったが、1906年和蘭に侵略されるまではバㇳゥン王国の王都であった。いま博物館がある広場はププタンと呼ばれているが、ププタンとは集団自決するという意味で、和蘭に降伏する際、国王以下4000人が、集団自決したことから名前をとっている。

バリ島空港は「ングラ.ライ」と呼ぶが、ングラ.ライは先の和蘭軍との独立戦争のさい、デン.パサール北西30キロのマルガラナの戦場で独立軍を率い名誉あるププタンを遂げた指揮官(中佐)の名前である。毎年11月、ングラ.ライ軍がププタン死したマルガラナの英雄墓地では、独立戦争に参加した元日本軍兵士12人を含め英雄の霊を祀る式典が行われる。ビーチとは違ったバリ観光がデンパサールにはある。