「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

孫息子の結納式  変わりつつある伝統行事

2020-11-04 07:03:06 | 2012・1・1

「晴」の日が多いめでたい特異日とされる昨日「文化の日」孫息子の結納の式が無事終わった。昨日、東京は朝方は雲があったが、昼にかけて式を祝して晴れ上がった。子供があげた結納式からかなり時間がたち挙式のやり方を忘れてしまっていたが、今は今風のやり方があるみたいだ。

僕ら昭和一ケタの世代が結婚したのは昭和30年代の初めだが、今と違って結婚する両家が初めて”顔あわせ”して会食する形式ではなかった気がする。お見合い結婚が多かったこともあり、中に入った仲人が昔は帯や着物地などを持参したが、それに代わって現金を持参した。

秋には伝統の祝い事儀式が多い。子供の成長を祝う七五三もその一つだが戦前は曜日に関係なく11月15日に固定していたが最近はその前後の土日に神社に参拝する家庭が多くなってきた。時代の推移とともに伝統行事の日時も内容も変わってくる。今は2月の節分の豆まきも鎌倉時代には大晦日だったと吉田兼行法師は徒然草に書いている。

65年前、僕らが、結婚した時僕らは結納式をやったかどうか記憶がない。老妻の話では仲人役の伯母と母親が妻の家へ結納を持参した記憶があるが品物だったか結納金だったか忘れてしまったという。いずれにせよ”大金”ではなかった。双方の家が離れていたこともあるが、今のように結納をかねて双方が初めて顔を合わせ会食する形式はなかった。時代とともに伝統行事が代わっていくのは当然だ。