東京も秋深まり、家の近くの目黒通りの街路樹の銀杏もすっかり黄ばんできたらしい。コロナ禍で不要不急の外出を避けていいる老生にはその季節感が残念ながら伝わってこないが、娘婿が散歩の途中、呑川歩道に落ちていたカリンを拾ってきた。老妻が早速、皮をむきママレードにして、娘婿が近くのパン屋で買ってきた食パンのミミにつけて食べた。”with コロナ"時代の何より安全な廉価なご馳走だ。
農水省はコロナ.ウィルスでで打撃を受けた飲食業支援のため打ち出した"go to イート”の運用を東京など10都道府県で停止するのを検討しているという。当然である。どうみても僕には、この制度はコロナ禍便乗策としか思えない。戦中から戦後にかけての食糧難時代、国民は米から味噌醤油、肉魚まで何でも配給で切符がなければ手に入らなかった。今は飽食時代、カネさえあれば”go to イート”である。
パンのミミは大きな袋に入って40円である。プレミアム付き食事券アド必要はない。道端に落ちているカリンなど拾う人もいない。食糧難時代は皆空腹で苦しんだが、コロナ.ウィルスなどなかった