三浦半島東端に位置する横浜市18区の一つ。市内唯一つ自然砂浜、野島海岸も残っており、最高峰の大丸山もある、自然に恵まれた地域だ。が、全国的にその名が通っているのは「金沢文庫」「金沢八景」の名前からか。「金沢文庫」は鎌倉時代の1280年、当時の将軍北条実時が武家のために建立したが、長い歴史の戦乱、自然災害で往時の文庫はない。明治時代に再建されたが、これも大正12年の関東大震災で全壊され、現在のものは昭和5年建てられたもので、今は図書館として使用されている.。
[ 金沢文庫」のあった地は北条将軍家の菩提寺、真言宗、称名寺である。本尊は弥勒菩薩で国の重要文化財である、広い境内には赤門、仁王門、金堂もあり、最近庭園も復元された。
「金沢文庫」周辺の入り江の海の美しさは鎌倉時代から禅僧によっても知られており僧侶の間で八景とその美しさが称賛された。くだって江戸時代には歌重などによって浮世絵にも描かれている。戦争中東京の中学生だった筆者も文庫を見学した後八景へ遠足した。そのあと金沢区ではないが、隣接する神武寺,鷹取山へハイキングへ行った。