本年度のノーベル物理学賞にプリンストン大学研究員の真鍋叔郎博士ら3人が賞する。真鍋博士は昭和6年9月、愛媛県四国中央市生まれで、日本流でいえば90歳、卒寿の年だが、58年に国籍を変え米国に在住している。受賞の対象は地球温暖化をコンピューターで予測、気候変動モデル開発研究に功績があったという。
真鍋博士は経歴を調べると、今は市になっているが、戦前は人口千人ほどの山村。博士は戦後の学制改革でできた地元の三島高校を24年に終了,28年に東京大学理学部を卒業している。飛び級まがいの秀才である。
老生は真鍋博士と同じ6年生まれだが、2月早生まれだから学年は1年上だ。しかし、テレビで拝見すると、要介護3、心身共にくたびれかけた老生とは大違いでお元気である。
同じ年齢、学年というと、何かと親しみを感じるものだ。とくに戦中戦後の苦しかった時代を共にした昭和1桁世代はそうだ。夏休み真鍋博士が愛媛東予の山村で、老生は東京の街中で生活していたが、当時、30℃を超す日はほとんどなかった。地球の温暖化はきているできている。何事にも好奇心が強かった博士だったとか、理解できる。