DOMAINE RENE FLEUROT / FINE BOURGOGNE 700ml,40%

「あっ、この箱なんかに使えそうだな！」

　

と思った空き箱ほど、

２度と使うことは無い説に１票！

 

ここ数日お店の掃除をしていてつくづく思いました。

先日照会したグレンモーレンジ・シグネットの箱も

凄く豪華で捨てるのがためらわれたのですが、本日

思いきって捨てました！

 

さて、書き溜めていたモルトのコメントも無くなっ

てきたので、しばしブドウ系ボトルのご紹介を！

 

「ドメーヌ・ルネ・フルーロ

　　フィーヌ・ブルゴーニュ」

　700ml、40%

　開栓日:2020年2月14日 1ショット:1,800円

 

詳細は分からないのですが、購入店舗のＰＯＰに

よれば、1973年の樽をベースに1978年まで毎年

継ぎ足し2007年に瓶詰をしたとのことです。

平均しても30年以上の熟成となりますので、フィ

ーヌとしてはかなり長熟のボトルとなるのではな

いでしょうか。

 

香りが大変すばらしく、爽やかなマスカットや柑

橘、アプリコット、ラベンダー、樽、微かに溶剤

など、マールとはまた少し異なった香りです。

口にすると最初はドライレーズン様の甘みがある

のですが、すぐに強い酸味を感じます。

マール、フィーヌでここまでの酸味を感じた経験

が無く、不思議な感覚に捉われます。

テイスティンググラスだとその酸味がやや強調さ

れ過ぎる感があり、大きめのブルゴーニュグラス

で味わうのがオススメです。

 

CH / COGNAC 30Years from CHARPENTIER 700ml,53.8%

「ケーデンヘッド　
　コニャック30年(シャルパンティエ)」　
　700ml、53.8％　
開栓日:2019年12月17日 1ショット:1,600円　

モルトのボトラーズとして名高いケーデンヘッド社
がシングルカスク、カスクストレングスでボトリン
グしたコニャックです。複数樽のブレンド、加水が
当たり前のコニャック界においては異色の存在！

プティ・シャンパーニュ地区のブドウから造られ、
30年もの熟成を経てボトリングされたこのコニャッ
クは非常に素晴らしいです。

紅茶を思わせるような上品で優美な香りの中に、ド
ライレーズンやプラムなどの甘みを感じます。カス
クストレングスのため、大手生産者のような甘みと
は違い、シャープで力強く、それでいて繊細さも併
せ持った仕上がりとなっています。ドライで長く続
く余韻も素晴らしく、プライス面も含めて強くオス
スメしたい1本となっております。

DUCASTAING1963 700ml,40%

オールドヴィンテージのアルマニャックです！

「デュカスタン1963」　

　700ml、40％　

開栓日:2019年11月29日　1ショット:2,600円　

哺乳瓶型のファーザーズボトルで有名なデュカス

タンのシングルヴィンテージ。しかも貴重な1960

年代蒸留のボトルです。

はっきりとした瓶詰年は分からないのですが、ネ

ックのシールから1990年代流通品ではないかと思

われます。

濃厚な色合いで香りも非常に強く、干しブドウや

カラメル、焦がした樽、うっすらとセメダイン。

香りからして味わいの濃厚さが伝わってくるよう

です。口に含むと甘みのあとに渋みがきてまた甘

みが戻ってきて、最後にはしっかりとタンニンを

感じさせる苦味にほのかな甘みが重なり合って長

い余韻へと続いていきます。

一瞬ダニエル・ブージュを思い出しました。

大変贅沢な1本です。

CHATEAU DE LACQUY 2007-2018 for THE BOW BAR & SHINANOYA 700ml,50%

「シャトー・ド・ラキー2007-2018
　　for THE BOW BAR ＆ SHINANOYA」
　700ml、50%
　開栓日:2019年9月28日 1ショット:1,600円　

高品質でリーズナブルなアルマニャックです。

以前当店でもオルダージュ10年を開けていま
したが、今回のボトルはザ・ボウ・バーさん
と信濃屋さん向けに詰められたもので、50%
とやや高めの度数で240本のみ瓶詰されてい
ます。

穏やかなセメダイン香とシナモン、クローヴ、
フルーツケーキ、チョコレートクッキー。
香りがそのままフレーヴァーになったような
味わいで、やや苦味をともない、より複雑さ
を増してフィニッシュ。上質です！

Baron.G.Legrand Bas Armagnac1968-27.09.2017 700ml,40%

「バロン・ガストン・ルグラン
　バ・アルマニャック1969-2017年9月27日」
　700ml、40％
　開栓日:2018年11月26日　1ショット:2400円

アルマニャックの超古酒を開栓致しました！
熟成は約49年とほぼ半世紀近く、ヴィンテージ
もなんと1968年です！
それがこの価格でご提供出来るとは♪
味わいも期待通り絶品でした！

アルマニャック特有のセメダイン香はほぼ感じ
させず、干しブドウやドライフルーツ、クロー
ブ、マスカットなどの香りの奥からふわっと漂
ってきて非常に心地よいです。
味わいは白ブドウを感じさせる繊細さがあり、
中盤からはややドライでアルマニャックらしい
切れのあるフィニッシュで余韻がかなり長く続
きます。

残量は既に半分程となっておりますので、ご興
味のある方はお早めにどうぞ！！

※この生産者は120年以上前から操業をしてい
ましたが、後継ぎ問題や財政状況の悪化から
1998年にコニャックのレロー社に売却されまし
た。しかし買収後もその伝統的な製法は一切変
える事無く、現在でも守られ続けています。

REMY MARTIN EXTRA (2000's) 700ml

「レミーマルタン・エクストラ」
　700ml、40％
　開栓日:2018年11月26日 　1ショット:2400円

2000年前後に流通していたと思われるボトルで
す。エクストラはV.S.O.P、XOのさらに上をい
く最高級レンジの一つです。
実際にその香りは実にエレガントで気品に溢れ
たものでした。ブドウの香りはもちろんのこと
、やや焦げたパンやメープルシロップの香りな
ども混ざり合い、優しく穏やかな気持ちにさせ
てくれます。
それに対しては味わいは甘みが強く濃厚で、力
強さがあります。

平成最後の年末に、自分へのご褒美として是非
お愉しみいただきたい1本です。

Hennessy V.S.O.P Fine Champagne(1980's) 700ml,40%

「ヘネシーV.S.O.P
　フィーヌ・シャンパーニュ(特級)」
　700ml,40%
　開栓日:2018年11月7日 1ショット:2000円

引取先：ヘネシー・ジャポン株式会社
総代理店：ジャーディン・マセソン・アンド
カンパニー（ジャパン）・リミテッド
で住所が西新橋一丁目3番12号日石本館となっ
ています。
84-85年の銘酒辞典ではジャーディンの住所が
ハリファックス御成門ビルになっているので、
1980年代初頭、もしくは1970年代の流通では
ないかと思われます。

少し前に同時期のスリースターを開封しました
が、スリースターがドライレーズン様の明確な
甘みが印象的だったのに対し、V.S.O.Pはより
繊細な白ブドウ系の香りと華やかさ、複雑さな
どが感じられ、芳醇な甘みは後からやってきま
す。
やはり熟成の長い原酒を使用しているのだろう
な、と感じることが出来ました。
最近コニャック古酒の扱いを増やしていますが
、銘柄問わず良い物が多いです！
特にシガーとの相性は抜群ですので、是非お楽
しみ下さい。

CHATEAU PAULET / NAPOLEON 700ml,40%

「シャトー・ポーレ

　　／ナポレオン(特級表記)」

　700ml、40％

　開栓日:2018年10月10日 1ショット:1400円

1848年に設立された老舗生産者で、長期熟成に

よる高品質なコニャックは高い評価を得てきま

した。

銘酒辞典によれば、フランス大統領官邸のエリ

ゼ宮やスペイン王族の間で賓客の接待用に使用

されていたようです。

個人的にはポーレ・ボルドリを飲んで感動した

経験はあったのですが、その他のレンジを試す

のは今回が初めてでした。

スミレを思わせるフローラルな香りと古酒の枯

れた感じがあり、甘さよりはドライさが目立つ

香りです。

アタックは水飴やシロップの甘みで中盤からは

どっしりとしたドライレーズン感とタンニン。

フィニッシュもややドライめで口の中に渋みを

残しつつ消えていく。

ボルドリの記憶からくる期待値が高かったせい

か、飲んでみて少し拍子抜けしたというか、も

ス少し華やかさや優雅さを感じたかったな、と

思いました。

ただ、今回はリーズナブルに入手出来たので、

コニャック古酒の入り口としてはありかな、と

も思います。

 

CHATEAU DE LACQUY "HORS D'AGE" 700ml,40%

「シャトー・ド・ラキー
　オルダージュ(10年)・2007年詰」
　700ml、40％
　開栓日:2018年10月17日 1ショット:1400円

シャトー・ド・ラキーは1711年からずっと同じ
一族によって所有されてきており、アルマニャ
ックで最も古い家族経営の生産者です。
カラーリングやカラメルの添加も一切行わない
自然派の生産者として知られています。
ブドウは品種ごとに分けて蒸留され、420Lのオ
ーク樽で熟成されます。
ブレンドとボトリングは年に2回行われ、ボト
リングの日付は裏ラベルに記載されています。

アルマニャックは独特なセメダイン香が強い印
象がありましたが、こちらはそれがあまり強く
無く、ブドウの甘み、シナモン、樹皮、黒糖な
どの香りを感じます。
味わいは甘みから始まり、中盤にクローヴやシ
ナモンなどの複雑さが絡まり、フィニッシュで
は適度なタンニンと蜜感が加わり、スッと抜け
ていきます。

わずか10年の熟成にしては非常に複雑美や熟成
感が楽しめ、また価格も手頃でオススメの１本
です！

シガーや生チョコと合わせて是非！！

POLIGNAC V.S.O.P "ZODIAC" 500ml,40%

「ポリニャック
　V.S.O.P・ゾディアック(1980年代)」
　500ml、40％
　開栓日:2018年10月10日 1ショット:1400円

ポリニャック社は3500のブドウ園主たちで組織
されている協同組合の中の法人。
西暦860年から続くフランス貴族の名門である
「ユベール・ド・ポリニャック家」から許可を
得て、1947年からその名称を使用しています。

ゾディアックは”十二宮の星座”を意味し、12面
体のボトルには12の星座が描かれています。
また、ボトルの「ZODIAC」表記の下に「SEIZA」
と書かれていて、日本向けボトルだったことが
窺えます。
1987-88年の銘酒辞典に掲載されていて、ちょう
ど聖闘士星矢が流行っていた頃と被ります。
私もそうですが、その世代にはどこか懐かしさ
も感じさせるボトルです。

前置きが長くなりましたが、中身の方はどうで
しょう！

銘酒辞典によるとフィーヌ・シャンパーニュ規
格とのこと。
香りはややドライで枯れた感があり、ドライフ
ルーツなどと言うよりは、やや焦げた菓子パン
や甘みの少ない樹液。
口に含むと干しブドウ感を強く感じるが、ヘネ
シーやレミーマルタンの様には甘く無く、やや
ドライで干したブドウの皮のような渋味、タン
ニンが印象的です。

評価としてはそこまで高評価になりませんが、
手軽に楽しめるコニャックの古酒としては優秀
と言えるでしょう！