BAR CROSSの銘酒事典

BAR CROSSでこれまでに開封してきたお酒達を紹介しています。
豊島区西池袋3-29-3 梅本ビルB1F

CHATEAU DE LACQUY "HORS D'AGE" 700ml,40%

2018年10月31日 | B-ブランデー

「シャトー・ド・ラキー
 オルダージュ(10年)・2007年詰」
 700ml、40%
 開栓日:2018年10月17日 1ショット:1400円

シャトー・ド・ラキーは1711年からずっと同じ
一族によって所有されてきており、アルマニャ
ックで最も古い家族経営の生産者です。
カラーリングやカラメルの添加も一切行わない
自然派の生産者として知られています。
ブドウは品種ごとに分けて蒸留され、420Lのオ
ーク樽で熟成されます。
ブレンドとボトリングは年に2回行われ、ボト
リングの日付は裏ラベルに記載されています。

アルマニャックは独特なセメダイン香が強い印
象がありましたが、こちらはそれがあまり強く
無く、ブドウの甘み、シナモン、樹皮、黒糖な
どの香りを感じます。
味わいは甘みから始まり、中盤にクローヴやシ
ナモンなどの複雑さが絡まり、フィニッシュで
は適度なタンニンと蜜感が加わり、スッと抜け
ていきます。

わずか10年の熟成にしては非常に複雑美や熟成
感が楽しめ、また価格も手頃でオススメの1本
です!

シガーや生チョコと合わせて是非!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GLENMORANGIE 10 YEARS(1990's) 750ml,43%

2018年10月26日 | グレンモーレンジ

「グレンモーレンジ10年(1990年代流通)」
 750ml、43%
 開栓日:2018年10月24日 1ショット:1600円

”TEN YEARS”では無く、”10 YEARS”表記の
グレンモーレンジです。数字表記のモーレンジ
は80年代中期まではスクリューキャップでその
後コルクキャップに。1990年代後半から英字表
記へと変化しています。

香りは糖化した麦汁に蜂蜜、ビスケット。口に
含むと意外にもぶどうを思わせる甘みが強く、
香り程には麦を感じない。最後までその甘みが
じんわりと口中に広がり、心地良い舌への刺激
とともに長い余韻へと続いていきます。

2000年代流通の10年が残っていたので飲み比べ
てみましたが、2000年代の方は香り、味わい共
にバニラ感が強く、フィニッシュではハーブな
どの要素も感じられました。

個人的には2000年代流通のボトルの方がよく飲
んでいたこともあり、グレンモーレンジらしい
と感じましたが、味わいとしては”10YEARS”の
方が好みでした。

2000年代流通のボトルがあと0.4程残っている
ので、今なら飲み比べもお楽しみ頂けます!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

POLIGNAC V.S.O.P "ZODIAC" 500ml,40%

2018年10月24日 | B-ブランデー

「ポリニャック
 V.S.O.P・ゾディアック(1980年代)」
 500ml、40%
 開栓日:2018年10月10日 1ショット:1400円

ポリニャック社は3500のブドウ園主たちで組織
されている協同組合の中の法人。
西暦860年から続くフランス貴族の名門である
「ユベール・ド・ポリニャック家」から許可を
得て、1947年からその名称を使用しています。

ゾディアックは”十二宮の星座”を意味し、12面
体のボトルには12の星座が描かれています。
また、ボトルの「ZODIAC」表記の下に「SEIZA」
と書かれていて、日本向けボトルだったことが
窺えます。
1987-88年の銘酒辞典に掲載されていて、ちょう
ど聖闘士星矢が流行っていた頃と被ります。
私もそうですが、その世代にはどこか懐かしさ
も感じさせるボトルです。

前置きが長くなりましたが、中身の方はどうで
しょう!

銘酒辞典によるとフィーヌ・シャンパーニュ規
格とのこと。
香りはややドライで枯れた感があり、ドライフ
ルーツなどと言うよりは、やや焦げた菓子パン
や甘みの少ない樹液。
口に含むと干しブドウ感を強く感じるが、ヘネ
シーやレミーマルタンの様には甘く無く、やや
ドライで干したブドウの皮のような渋味、タン
ニンが印象的です。

評価としてはそこまで高評価になりませんが、
手軽に楽しめるコニャックの古酒としては優秀
と言えるでしょう!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HENNESSY three star 700ml,40%

2018年10月19日 | B-ブランデー

「ヘネシー・スリースター」
 700ml、40%
開栓日:2018年10月3日 1ショット:1800円

輸入者が
ジャーディン マセソン アンド カンパニー
(ジャパン) リミテッド
で住所が港区西新橋1丁目3番12号日石本館
となっていますので、1970年代から1980年
代初頭の流通品と思われます。
1984-85年の銘酒辞典では住所がハリファッ
クス御成門ビルに代わっていて、ラベルも
VERY SPECIALの表記があり、ブラスアー
ムの位置もHennesyの左横に変更されてい
ます。

正確な流通年代はさておき、このヘネシーは
かなり旨いです!
ヘネシーらしい濃厚な香りで、干しブドウや
カカオ、焦がしたカラメル、黒蜜などを感じ
ます。
味わいはドライレーズンをそのまま含んだか
のような錯覚に捉われ、スリースターでこれ
か!と唸らされます。
余韻も長く力強く、飲み終えてからもなお、
しばらくの間は口の中にヘネシーの存在を感
じ続けます。
開けて間もないですが残りは既に半分程。
コニャックファンの方はお早めにどうぞ!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Boulard XO Grande Fine 700ml,40%

2018年10月19日 | B-ブランデー

「ブラー・XO・グランフィーヌ」
 700ml,40%
開栓日:2018年10月2日 1ショット:1600円

このラベルは1980年代後半から1990年代半ば
まで流通していたものですが、このボトルに
関しては外箱の底にロットナンバー的なもの
が印刷されていて、1989年に出荷されたもの
ではないかと思われます。
銘酒辞典を見るとフィーヌ表記となっていま
すが、このラベルはグランフィーヌ表記で、
ACカルヴァドス・ペイ・ドージュとなって
います。
この辺の表記の差はなんなのか、何か違いが
あるのか、私もまだ把握しておりません。

肝心の中身ですが、香りは思いの他フレッシュ
なリンゴ感が強く、古酒特有の枯れた印象を
与えません。
口に含むと甘みが強く、煮詰めたリンゴやフ
ルーツタルト、水飴などを感じ、余韻にかけ
てリンゴの皮付近の苦味と混ざり合いながら
ゆっくりと消えていきます。

カルヴァドスの古いボトリングはあまり経験
がありませんでしたが、これはかなり良いボ
トルに出会えたのではないでしょうか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Glenfarclas105 700ml,60%

2018年10月12日 | グレンファークラス

「グレンファークラス105・旧瓶」
 700ml 60%
 開栓日:2018年10月2日 ショット価格:2000円

1990年代後半~2000年代初頭に流通していたと
思われるボトルです。
この前開けた同じ頃に流通していた17年が、フ
ルーティーでバランスの取れたタイプだったの
に対して、こちらはファークラスらしい重厚シ
ェリー系の味わいで非常に良かったです!

経年変化故か、105にしては刺すようなアルコー
ル感は無く、微かな硫黄感を感じさせつつもそれ
を補って余りあるドライフルーツやメープルシロ
ップの甘みと黒糖蜜がけのウエハースの様な麦芽
感!
蜂蜜のような甘さとオロロソ・シェリー。じんわ
りと広がるタンニン。
非常に懐かしい気持ちにさせてくれ、また、ホッ
とさせてくれる銘酒に再会することが出来ました!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DUFFTOWN8YEARS(1980's-1990's)

2018年10月05日 | ダフタウン

「ダフタウン8年」 1800円

ラベルに度数の表記がありませんでしたが、
40%か43%でしょう。
1980年代後期~1990年代初頭に流通していた
と思われるオフィシャルボトルです。

香りから、「ああ、はい。オールドですね!」
といった分かりやすさがあります。
カラメルやバターの甘みと少しひねた香りから
始まり、少しスワリングするとややドライに変
化し、ハチミツや麦を感じます。

やや焦げたワッフルと黒蜜の甘み。優しいけど
芯があり、中盤からは麦芽の主張が強く、度数
の割にはボリューム感を感じます。

バランスの取れた味わいで、静かな夜の始まり
にはもってこいの1本と言えるでしょう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする