「マスターピーシーズ
クライヌリッシュ１６年（1996年10月1日蒸留）」
開栓日：２０１４年３月１９日 ワンショット価格：１，６００円
入手困難なレアボトルを幸運にも入手できました！
ウイスキーエクスチェンジを主宰するスキンダー・シン氏が選び抜いた樽
を”傑作”と銘打ちボトリングしているシリーズです。ロングモーン１９７８、
ボウモア１９９３に続き、今回が３度目のリリースとなります。
シェリーバットから３５１本のボトリング。コニャックを思わせるような瓶も
非常に印象的です。
開けたてと言うこともあり、ややアルコール感が立ちますが、奥にマーマ
レードのような甘さがあるのが分かり、それと同時に石灰や火打石のよう
なニュアンスも感じます。口に含むと最初はオレンジ系の甘さがきてすぐドライに変化し、ほんのりと塩っぽさ
を感じさせながら甘さと塩気が絡み合ったまま長い余韻へと続いていきます。
時間が経つとさらに変化が期待出来そう。スキンダー・シン氏の”傑作”を是非ご堪能下さい。
「ジョニーウォーカー黒ラベル（1970年代流通）」
開栓日：２０１４年３月１４日 ワンショット価格：１，４００円
４０年程前のオールドボトルが入荷しました！コールドベック輸入の
正規品で７６０ｍｌ★ラベル下部にはストライディングマンの代わりに
白紋章が刻まれています。そして旨いっ！
オールドのブレンデッドにありがちなカラメルが劣化したようなひね香
はほぼ無く、熟した果実の様な甘い芳香と微かに感じるピート香。
口にするとアタックこそ甘みが立つものの、アルコール感は全くへたって
おらず、中盤からは力強さすら感じさせます。そしてフィニッシュでは甘み
とともにピーティさも表れモルトの存在感が大きく感じられます。是非スト
レートで味わっていただきたいブレンデッドウイスキーです。
「グレンフィディック
ピュアモルト表記（１９９０年代半ば流通）」
開栓日：２０１４年３月１４日 ワンショット価格：１，２００円
Special Reserve表記に切り替わったのが１９９８年頃で、それよりも少し前
の１９９０年代半ばに流通していたと思われるボトルです。
この頃は瓶の形も現在よりはだいぶエラが張っていて三角▲です。
現行品と違って香りで感じるのは強い穀物感で、挽いたばかりの麦を連想
させます。ただ、口にするとアタックでは現行品よりも甘いくらいのとろっと
したハチミツ系の甘さを感じます。そして中盤からは香り同様シリアル感が
前面に出てドライで短く、キレのあるフィニッシュで仕上がります。
現行品とどちらがいいかと問われると、意見が分かれるところだと思います。
飲みやすさでは現行品の方がやや上、モルト感は旧瓶が上といったところでしょう。是非、ハーフショットずつで飲み
比べてみて下さい。
「グレンフィディック12年（2014年購入）」
開栓日：２０１４年３月１４日 ワンショット価格：１，０００円
１９９０年代のピュアモルト表記を開けたので、比較用にスタンダードな
オフィシャルボトルをひっさびさに購入してみました。
香りを嗅いで、極めて華やかでフローラルに仕上がっていることに驚きました！
もっとこう、穀物っぽさが前面に出ているのがフィディックのイメージでしたから。
飲んでみてもアタックはハチミツ系の甘みがあり極めてスムース。最後の方で
わずかに麦芽感が出てすぅーっと消えていきます。
穀物系から、万人に支持されやすいフルーティ、フローラル系へとシフトを移行
したのが良く分かりました。これからはこの路線を貫くのでしょうね。
「J.W.ダント スペシャルリザーヴ（２００３年詰め）」
開栓日：２０１４年３月１４日 ワンショット価格：１，０００円
当店としては珍しく、ちょい古バーボンのご紹介です。
J.W.ダントはサワー・マッシュ製法の発明者と言われている人物の名で、
現在はヘブンヒル系列となっています。
甘さとともに酸を帯びた香りですっきりとした印象。
メープル様の甘みがあり、アタックでは舌先にそれを強く感じますが、
フィニッシュはキレがあり、スッと抜けていきます。
肩肘張らずに気軽に飲むお酒ですね。
「グレンファークラス
プレミアム・エディション1996/2008（ドイツ向けボトル）」
開栓日：２０１４年３月７日 ワンショット価格：１，２００円
オフィシャルのドイツ向けボトルで、１９９６年に蒸留された９個の樽を
バッティングし、ボトリングされたようです。
熟成は１２年と若めながらやや濃いめのゴールドカラー。
ファークラスらしく力強い麦芽の香りと濃厚なシェリーの香りを持っています。
ナッティで甘みが強く、カラメルやべっこう飴のニュアンスを持ったまま、
麦芽感の強いフィニッシュへと続きます。
グレンファークラスの王道を行くスタイルの味わいと言えるでしょう！
「フレンズ・オブ・オーク
ブナハーブン２２年（1990/2012）」
開栓日：２０１４年３月６日 ワンショット価格：１，２００円
エイコーンさんのオリジナルシリーズです。加水タイプで１５０本の
ボトリング。
色合いからして濃厚なシェリー樽であることがうかがえます。
香りはウッディでシェリー、焦がしたカラメルのニュアンスがあり、重たい
けれど甘みも感じられます。
最初は舌先にタンニンを感じ、カカオ、メープルと段々甘さがたってきて
ややドライで重ためのフィニッシュへと続きます。
渋みと甘みが上手く両立したバランスの良いモルトウイスキーです。
「スプリングバンク８年（1980年代前半～中頃流通）」
開栓日：２０１４年３月１１日 ワンショット価格：２，８００円
先月”祭り”を開催したばかりのスプリングバンクの大物が入荷しました！
特級表記の８年、木下商事輸入の正規品です！
液面がショルダー付近まで低下していたので、一抹の不安があったのですが
開けてみたらコンディションばっちり！旨いです♪
穀物感と微かなピート、バニラ様の甘みを含んだ香りがあり、口に含むと
アタックがビックリするほど甘く、クリーミーさとハチミツ、バニラなどの
ニュアンスを感じます。しかもそこで終わらず、中盤からしっかりとドライさが
出てきてフィニッシュではスプリングバンクらしい塩っぽさまでもが表れます。
わずか８年でここまでの仕上がりとは恐れ入ります！！
「ベネディクティンD.O.M（１９９０年代流通）」
開栓日：２０１４年３月１０日 ワンショット価格：１，２００円
ベネディクト派修道院で生まれた、フランス産コニャックベースの薬草系
リキュールです。
よろい草の根、西洋山はっか、アンゼリカなど２７種類のハーブを配合して
作られています。”D.O.M”はDeo Optimo Maximの略で、至高至善なる
神へ捧ぐという修道院の祈りの言葉が由来となっています。
味わいは重厚な甘口で、ハチミツやメープルシロップのような甘さの後に、
アルコールの存在感とハーブ、スパイスの味わいが重なり極上のデザートと
なります。是非ストレートで味わってみて下さい。
「キナ・マルティニ(1990年代流通)」
開栓日：２０１４年３月１０日 ワンショット価格：１，０００円
現在は終売となっている薬草系リキュールです。
ヴェルモットで有名なマルティニ＆ロッシ社の製品で、ボリビア産のキナ、
カリサヤなどの樹皮を主体に作られています。
液体の粘性が非常に高く、とろーっとしています。樹液やハーブ、樹皮の
香りで、アタックは甘く中盤からだんだんと苦みが湧きあがってきます。
小さい時に食べたコーラアップ（駄菓子）を苦くしたような、どことなく懐かし
さも感じる味わいです(笑）ストレートでも十分楽しめますが、ソーダやトニック
で割っても美味しくいただけます。
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