ロングモーン17年(1992年12月/2010年9月)」
開栓日:2014年1月22日 ワンショット価格:1,200円
ダン・イーダンは主にイタリア市場向けにリリースされているシリーズです。
かつてはシグナトリー社が取り扱っていたブランドですが、現在は変わって
いる模様。ラベル表記はありませんがシェリー樽のようです。
カスクNo.5149の樽から150本がボトリングされています。
グラッパや白い花の香りがありその中に麦のニュアンスもしっかりと感じら
れます。非常にバランスのよい味わいで、少し薄めたメープルシロップ様の
甘みから始まり、段々と麦芽感が強まって穏やかなシェリー感とともにドライ
なフィニッシュへと抜けていきます。時間が経つとだんだんと開いてきそうな
予感です!
インペリアル18年(1995/2013)」
開栓日:2014年1月17日 ワンショット価格:1,500円
チールナンノックはスコッチモルト販売さんが手掛けるシリーズで、ケルト神話
で「戦士が甦る黄泉の国」を表すそうです。その名にならって、同シリーズでは
閉鎖蒸留所のモルトウイスキーを瓶詰めしています。
ちなみにインペリアル蒸留所は1998年の閉鎖。
心地よい柑橘系キャンディと麦の香り。クリーミーで甘くマンダリンを練りこんだ
キャラメルを口にしているような錯覚にとらわれます。
フィニッシュではしっかりと麦芽が存在感を表し、ドライで飽きのこない後味で
仕上げてくれます。季節を問わず美味しく味わえる秀作と言えるでしょう。
オーヘントッシャン(1984年12月/2012年12月)」
開栓日:2014年1月10日 ワンショット価格:1,600円
非常にインパクトの強いオーヘントッシャンでした!
カスクNo.13012のバーボンバレルから189本のボトリング。
和菓子を思わせる香りにハーブの香りが混じり、なんとパフューム香まで
姿をひそめています!口にしてもクリーミーで甘いボディの後にやってくる
のはまたしてもパフューム。1980年代のボウモアとはまた少し違った印象
ではありますが、そこには確かにパフュームがいます。
オーヘントッシャンで味わうのは初めてのことだったので、強い驚きを禁じ
えませんでした。是非この驚きを経験して見て下さい。
ハイランドパーク(1986年6月30日/2011年2月)」
開栓日:2014年1月10日 ワンショット価格:1,600円
ドイツのボトラー、モルツ・オブ・スコットランドより、長熟のハイランドパーク
です。まだ新しいボトラーですが、2011年詰めのこちらは早くも旧ラベルと
なっています。カスクNo.2296のバーボン・ホグスヘッドから234本を瓶詰。
やや塩気を含んだハーバルな香りがあり、口に含むとサトウキビを思わす
甘さとクリーミな味わいが広がります。後半はだんだんとドライに変化して
いき、微かな潮のニュアンスを含んだフィニッシュへ。
極めて優等生的なハイランドパークです。
グレンリヴェット14年(1998年8月25日/2013年7月)」
開栓日:2014年1月6日 ワンショット価格:1,200円
カスク&シスルはボウモア蒸留所で20年以上ゼネラル・マネージャーを
務めたブライアン・クルック氏が率いるザ・ハイランド&アイランズ・スコッチ
・ウイスキー・カンパニーが手掛けるシリーズです。
ラベル表記はありませんが樽の種類はシェリー樽で310本のボトリング。
非常にクリーミーでナッティ、ミルクチョコレートに麦芽の香りが混じり、ひね
や硫黄の香りは出ていません。
口にしても非常にバランスが良くアプリコットやメープルシロップなどの甘い味
わいにカスクストレングスのアルコール感が程良いアクセントになっており秀逸
です。この季節にぴったりの銘酒!