「ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ
4.183(ハイランドパーク) 13年(2000)」
開栓日:2014年5月29日 ワンショット価格:1,400円
ファーストフィルのバーボンバレルから201本をボトリング。
強烈なアルコール度数から溶剤系のアルコール臭を覚悟しましたが、
意外にもアタックの香りは甘く、煮詰めたりんごのよう。そして岩塩、
ハーブのニュアンスも。
口当たりは驚くほどスムースでリンゴジャムや生クリームなどの甘みが
強いが、中盤からはヘザーや潮風、ピーティさなどが複雑に絡み合い、
最終的には舌の上に強烈なインパクトを残します。
甘さと激しさが入り混じった興味深い1本です。
「アプルトン・エステート21年」
開栓日:2014年5月21日 ワンショット価格:1,300円
いつ頃に変更されたのでしょうか?気が付いたら豪華なデキャンタ風ボトル
に変わっていて、ついジャケ買いしてしまいました・・・。
ボトリングが2011年なので1993年頃に蒸留された原酒が主体と思われ
ます。香りが非常に豊潤で、バニラ、スパイス、ハーブ、黒糖などを連想さ
せます。味わいはジャマイカラムらしい独特の個性があり、メープルシロップ
の甘さとオレンジジャムのような爽やかで苦みをともなった甘み、さらには
シナモンなどのニュアンスが混ざり合っています。
先日開封したラムネーションのマルティニークと同年代の蒸留ですから、
両者を飲み比べてみても面白いですね。
「グランマニエ(1990年代流通)」
開栓日:2014年5月15日 ワンショット価格:1,000円
20年近く前に流通していたグランマニエです。開けてみるまではそんなに
違いはないかも、と思っていましたが、開けてみたらこれは当たりでした!
しっかりとオレンジの皮の苦みを感じさせてくれる甘い芳香。ねっとりと舌
にまとわりつく官能的なボディ。苦みと甘みが6:4くらいで調和したフィニッ
シュ。私自身昼間にカフェでシガリロ等を喫う時に珈琲とリキュールとシガー
を3点セットで楽しんだりしますが、そんな時にこれは最高のパートナーです。
ビター系ではなく甘みの強いリキュールをストレートで飲む方はそう多くは無
いと思いますが、是非一度チャレンジしてみていただきたい1本です。
「ヘネシー・クラシック」
開栓日2014年5月15日 ワンショット価格:1,400円
2003年に終売となったちょい古コニャックです。輸入元ジャーディン
ワインズ&スピリッツ株式会社。VSOPよりもライト&フルーティで価格
もライトな位置付けの商品でした。とはいえ、70種類もの原酒をブレンド
しているというからさすがはヘネシーといったところでしょうか。
白ブドウ系のみずみずしい甘く軽快なアロマと香ばしさが印象的です。
アタックはスムースで、ドライレーズンやパンケーキの甘さがありますが、
割とドライな仕上がりです。グランドシャンパーニュなどの地区ではなく、
フォン・ボアやボルドリの若い原酒が主体なのかもしれません。
これからの暑いシーズンにはミストスタイルも良いかと思います。
2014年6月2日(月)より、
営業時間を
18:00~2:00
と変更させていただきます。
ご不便をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い致します。
「ザ・クーパーズチョイス
ラガンミル7年(2006/2013) 信濃屋向けボトル」
開栓日:2014年5月15日 ワンショット価格:1,300円
こちらも蒸留所名表記はありませんが、クラシック・オブ・アイラと同じくラガ
で、ボトリングもヴィンテージモルトウイスキー社で同じです。
こちらはシェリー樽熟成ということで、7年という若い熟成ながら色あいはか
なり濃厚な赤銅色です。強烈にスモーキーでピーティな香りを持ちつつも、
香りの時点から甘さの要素も感じられます。アタックは意外にもキャラメルの
ような甘さが主体ですが、終盤にわかにスモーキーフレーヴァーが強く立ち
のぼり、口の中がキャンプファイヤー状態に持っていかれます。先日入荷した
ソサエティのアードベッグと並べて飲んだらピートフリークの方にはきっとご満
足いただけることと思います。