BAR CROSSの銘酒事典

BAR CROSSでこれまでに開封してきたお酒達を紹介しています。
豊島区西池袋3-29-3 梅本ビルB1F

Evan Williams 7YEARS Rot.around'90s  750ml,43%

2011年03月31日 | W-ウイスキー(ブレンデッド、バーボン等)

3日連続のプチ・オールドボトルとなりますが、

本日はバーボンウイスキーのご紹介です。

 

「エヴァン・ウイリアムス7年 1990年代前半流通品」  750ml,43%

 

エヴァン・ウイリアムスは1783年にとうもろこしからウイスキーを造った

とされる人物の名を冠したバーボンで、ラベルの中央には誇らしげに

「KENTUCKY'S 1st DISTILLER」  と記されています。

 

それに対して1789年にバーボンの原型を造ったとされているのが

エライジャ・クレイグ牧師で、彼の名を冠したバーボンもあります。

 

現在スタンダード品は熟成年数表記無しのブラックラベルで、輸入元

はバカルディジャパンですが、今回のボトルの輸入元は丸紅食料株式

会社となっており、1990年代前半に流通していたものと推測されます。

このボトルの後、1990年代後半はクリームラベルの8年が定番となり、

輸入元もビービー・アールジャパンに引き継がれ、その後ブラックラベル

の7年、そして現在のボトルに移り変わっていったと記憶しております。

 

Evanwilliams7ygreen うすいべっこう飴のような色調です。

バーボンらしい甘いコーンの香りが漂いますが、

焦がした樽の香りは強くなく、軽快で滑らかな

味わいを想像させてくれます。

飲んだ印象も非常に柔らかく穏やか。

糖蜜を舐めているかのような感覚です。

フィニッシュも非常に穏やかで、比較的スッと

引いていく印象です。

 

開栓日:2011年2月17日

ワンショット価格:1,400円

 

※3月30日時点でのチャリティ実績 = 68,292円

 


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JOHNNIE WALKER BLACK LABEL 12Years  700ml,40%

2011年03月30日 | W-ウイスキー(ブレンデッド、バーボン等)

本日も昨日に引き続きちょっと昔のブレンデッド・ウイスキーを。 

昨日と同じジョニーウォーカー、の黒ラベル12年です!

輸入元はジャーディン・ワインズ・アンド・スピリッツ株式会社で、

1990年代後半から2000年頃にかけて流通していたものと思

われます。

 

「ジョニー・ウォーカー黒ラベル12年」  700ml,40%

 

ジョニ黒と言えばかつては高級ウイスキーの代名詞的存在で、現在のように

酒類量販店で2,000円そこそこで買える様な代物ではなかったと言います。

かつての高嶺の花が簡単に手に入るのは良い時代なのか、あるいはありが

たみを持たずに易々と飲んでしまうのは良くない時代なのか・・・。

複雑な気持ちではありますが、今の時代に生きる人に出来ることは目の前の

酒に敬意を払いつつ飲むのみ、ではないでしょうか?

(以上、酒飲みの長い言い訳でした・・・)

 

Jwblack 色合いは赤ラベルよりもやはり濃く、程良い

琥珀色です。

赤ラベルと較べるとかなり重厚な香りで、

まったりとした甘さの中にピートのニュアンス

も感じられます。

口当たりは滑らかで、ボディはやや厚め。

最初はバターキャラメルのような甘みがあり

ますが段々と複雑さが増してきて、クリーミー

さとともにスパイシーさ、フルーティーさが出て

きます。

余韻も赤ラベルと較べると遥かに長くしっかり

と続きます。

同じブレンデッドとはいってもかなり組成の違う飲み物であることを実感します。

シングルモルトと飲み比べてもひけをとらないしっかりとした味わいのウイスキー

と言えるでしょう。

 

開栓日:2011年2月15日

ワンショット価格:1,200円

 

※3月29日時点でのチャリティ実績 = 65,892円


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Johnnie Walker Red Label Rot.around'90s 700ml,40%

2011年03月29日 | W-ウイスキー(ブレンデッド、バーボン等)

本日ご紹介するのはブレンデッド・ウイスキーのプチ・オールドボトルです。

 

「ジョニー・ウォーカー赤ラベル」  700ml,40%

 

言わずと知れたブレンデッド・ウイスキーの代表銘柄ですが、このボトルは

輸入元が”ユナイテッド・ディスティラーズ・ジャパン株式会社のもので、流

年代は1990年代半ば頃だろうと推測されます。

 

この頃のボトルはシンボルマークのストライディングマンが比較的リアルに

描かれており、しかも左向きです(現行品は右向き)。

 

Jwred色合いはやや赤みがかってはいるが薄めの

琥珀色。

グラスに注いだ瞬間にピーチ系のフルーティ

な香りが立ちあがりビックリしましたが、そこ

までみずみずしく感じたのは最初だけで、そ

の後の香りは弱くコーンフレークやハチミツ

などの香りです。

香りから想像するよりも味わいはしっかりと

していますが、普段モルトを飲み慣れた舌か

らするとやはり少々軽い感は否めません。

少々水飴っぽさがあり、溶かしたバター、

ミルクチョコレートのような風味もあります。

オールドボトルとはいえ、あまり気張らずさらっと飲んだ方が美味しく飲める

かと思います。価格もそれほど高くはないですしね。

 

開栓日:2011年2月17日

ワンショット価格:1,000円

 

※3月28日時点でのチャリティ実績 = 62,592円


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宮城峡15年 700ml,45%

2011年03月28日 | J-ジャパニーズ

お陰さまでチャリティボトルの宮城峡が2本完売し、

グレンドロナック15年も3本目に入り、義援金も予想以上に集まっております。

皆様のお心に感謝申し上げます。

 

そんな中、宮城峡10年が取引先の酒屋で一時的に欠品中ということで、

代わりに15年ものを取りました!

3月中はこちらをチャリティボトルとさせていただきます。

 

Miyagikyou15y   

    「宮城峡15年」 700ml,45%

  ワンショット価格:1,600円

 

※売上の50%を

日本赤十字社・東北関東大震災義援金

寄付させて頂きます。

 

 

 

 

☆ 3月26日時点でのチャリティ実績 = 58,483円


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KILCHOMAN New Spirit(2007.12/20-2008.2/7)  700ml,62.4%

2011年03月26日 | キルホーマン

本日は珍しくスピリッツのご紹介を。

とは言ってもジンやウォッカではなくモルトウイスキーのニューポットです!

 

「キルホーマン・ニュースピリッツ(2007年12月20日/2008年2月7日」  700ml,62.4%

 

キルホーマンは2005年6月、アイラ島に新たに出来た新しい蒸溜所です。

大手には属さないこじんまりとした蒸溜所なので資金繰りも大変なのでしょう。

熟成3年に満たずウイスキーと呼べない出来たてホヤホヤのニューポットも積

的にリリースしていました。

思い起こせば昨年15周年を迎えたアラン蒸溜所も、創業当初はやはり同様に

ニュースピリッツや1年、2年のボトルを売り込んでいたことを思い出します。

 

ウイスキーとしての熟成感はもちろんまだまだありませんが、今後の熟成を期待

させ、楽しませてくれる貴重な生まれたてのお酒です。

そういう点では本当に人間の赤ちゃんと同じかもしれませんね。

 

こちらのボトルは熟成わずか2カ月!

フェノール値は50ppmとラフロイグよりも強烈で、樽はバッファロートレース社の

フレッシュ・バーボン・バレルを使用しています。

 

Kilchomannewspirit色合いはもちろん薄くほとんど透明ですが、

わずかに黄色がかっています。

アタックから非常にピーティ、スモーキーで

フロアモルティング中の製麦塔にいるよう

です。

口に含むとバラバラでまとまりがない、ただ

強烈なだけの味わいかと思っていたら、意外

にも麦芽の甘みがあり、口の中は明らかに煙

たさでいっぱいになりますが、ピート感とのバ 

ランスも取れていてよい意味で裏切られました。

長熟のものが出来たら非常によいモルトになり

そうだと感じさせてくれました。

 

開栓日:2011年2月7日

ワンショット価格:1,000円

 

※3月25日時点でのチャリティ実績 = 51,041円


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DL・OMC/TORMORE15YEARS(1985/2001)  700ml,50%

2011年03月25日 | トーモア

本日ご紹介するのは10年前瓶詰めのプチオールドボトルです。

 

「ダグラスレイン・オールドモルトカスク

        /トーモア15年(1985.12月/2001.3月)」  700ml、50%

 

今や言わずと知れたインデペンデント・ボトラーの大御所ダグラスレイン社。

同社の基幹をなすシリーズがこのオールド・モルト・カスクです。

現在はボトル・ラベルともにデザインが変更されスタイリッシュになりましたが、

個人的にはこのデザインの方が懐かしさもあり好みです。

 

トーモアは1960年創業の比較的新しい蒸溜所です。

以前は水彩画ラベルの10年がオフィシャルボトルとして流通していましたが、

現在は今風デザインでブルーを基調とした12年ものがリリースされています。

オフィシャルはともに柔らかでスムースなスペイサイドモルトの味わいですが、

こちらのボトルは一味違った個性を持っています。

 

Dlomctormore1985 色合いは赤に近いルビー色。珍しい色調です。

ナッティで干しブドウやオロロソシェリーの香り

があり、古いブレンデッドウイスキーのようなや

やひねたニュアンスもあります。

口に含むとドライフルーツ系の甘みがあり、ボ

ディは舌にまとわりつくようにねっとりと濃厚。

後半は糖蜜やカラメルのような甘みが広がって

いき、余韻もそのまま続きます。

春なのにまだ少し寒いこの季節に丁度合う味わ

いではないでしょうか。

 

 

開栓日:2011年2月13日

ワンショット価格:1,400円

 

※3月24日時点でのチャリティ実績 = 40,352円


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DUN BHEAGAN CLYNELISH21YEARS(1983/2004) 700ml,56.9%

2011年03月24日 | クライヌリッシュ,ブローラ

 

「ダン・ベーガン/クライヌリッシュ21年(1983/2004)」 700ml,56.9%

 

ダン・ベーガンはウィリアム&マクスウェル社が手掛けるシリーズで、

冷却ろ過をせずに瓶詰めしており、このボトルはカスクナンバー2552

と2553の二つのホグスヘッド樽から詰められています。

 

Dbclynelish21y 熟成20年以上にしてはかなり薄めのゴールド

カラーです。

オレンジピールと乳酸系のフルーティな香り、

角材、ほのかにピーティさもあります。

味わいは全般的にドライですが、表面は柑橘

系の清々しさに覆われていて、口の中で溶け

ていくにつれてしなやかながらも力強いボディ

が表れ、フィニッシュではブリニーさも感じられ

ます。

最近リリースされる長熟クライヌリッシュはフル

ーティで華やかなものがほとんどですが、久し

ぶりにしっかりと芯のある無骨な男に出会った

                    気がします(笑)

 

開栓日:2011年2月4日

ワンショット価格:1,600円

 

※3月23日時点でのチャリティ実績 = 39,198円


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LIQUID SUN LOCHNAGER13YEARS(1997/2010) 700ml,51.2%

2011年03月23日 | ロッホサイド,ロッホナガー

本日はドイツの新鋭ボトラー、リキッド・サンからリリースされた

柔らか系モルトのご紹介です。

 「リキッド・サン/ロッホナガー13年(1997/2010)」 700ml,51.2%

 

Lslochnager 色合いはやや薄めのゴールドカラー。

カスタードやバニラ、缶詰のシロップなど、うっとり

するようなクリーミーな香りが印象的です。

口に含むと甘さとともに麦が強くでてきます。

バターをたっぷり使ったビスケットからウェハース、

ミルキィでモルティなフィニッシュへと変化が楽しめ

る味わいです。

余韻もじわじわと長く続きます。

疲れた心を優しく包み込んでくれる、そんなモルト

ですね。

 

開栓日:2011年2月4日

                  ワンショット価格:1,200円 

 

※3月22日時点でのチャリティ実績 = 31,698円 


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軽井沢蒸留所・樽出し原酒10年(1992/2003)  700ml,62.7%

2011年03月22日 | J-ジャパニーズ

こちらも昨日同様、信濃屋食品オリジナルボトルです。

 

「軽井沢蒸溜所・樽出し原酒10年(1992-2003.10/10)」 700ml,62.7%

 

こちらのセカンドリリースもボトル総数の表記はありませんが、400本程度だった

かと記憶しております。

 

Karuizawa2nd 色合いはこちらの方がやや薄めでしょうか。

香りは1stボトルよりもナッティで甘みを帯びています

が、度数が60度を超えているだけあってアルコール

の刺激が鼻腔を刺激します。ただ、1stボトルのような

強い溶剤系の印象はありません。

味わいはこちらの方がより甘みを強く感じ、ボディもや

や重ため。タニックな渋みも僅かに感じます。

フィニッシュでは甘みと刺激が交互に顔をだすような

印象でした。

 

開栓日:2011年1月28日

ワンショット価格:1,400円

 

※3月21日時点でのチャリティ実績 = 29,188 円


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軽井沢蒸留所・樽出し原酒10年(1991/2002)  700ml,59.1%

2011年03月21日 | J-ジャパニーズ

本日は国産シングルモルトウイスキーのご紹介です。

 

「軽井沢蒸留所・樽出し原酒10年(1991‐2002.10/1)」  700ml,59.1%

 

こちらは私が信濃屋食品に在籍していた頃にリリースした信濃屋初の

オリジナル・シングルモルト・ウイスキーです。

 

今でこそサントリーさんの山崎蒸溜所が手掛けるオーナーズカスクな

どで企業や個人に対する樽売りが比較的認知されてきましたが、当時

はまだまだそのような実績は少なく、話題性もあり、予想を遥かに上回

るスピードで完売したのを覚えています。

 

当時のバイヤーや上司とともに軽井沢蒸溜所へ赴き、樽の選定にも関

りましたので記念に自ら1本購入したのがこのボトルです。

 

同蒸留所では主にゴールデンプロミス種の麦芽を使用しており、仕込水

は浅間山を水源としています。

ボトル総数の表記はありませんが、400本程度だったかと記憶していま

す。

 

Karuizawa1st10年にしては色合いはやや濃いめの琥珀色。

アタックはやや溶剤系の香りが攻めてきますが

、ライトな麦の香りとライ麦パンなどの表情も出

てきます。

口にした最初の印象は熟成したシェリー。ナッ

ティでカラメル系の甘みがあり、後半は麦芽の

風味も加わってきます。

舌先にはドライなフィニッシュが残ります。

             
開栓日:2011年2月4日

ワンショット価格:1,400円

 

※3月19日時点でのチャリティ実績 = 22,682円


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