思わぬ掘出し物でした！
「スペイバーン10年」
700ml、40％
開栓日:2020年1月6日 1ショット:1,200円
ヴィクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリーにあ
たる1897年に創業。蒸留所の設計はチャールズ
・ドイグというエピソードの割にはあまり目立たな
い蒸留所で、自身も経験値が低い蒸留所です。
1916年にＤＣＬに買収され、花と動物シリーズで
12年ものがリリースされていました。1991年には
インバーハウス・ディスティラーズ社に買収され
10年ものをリリース。2001年にパシフィック・
スピリッツ社、2006年にインターナショナル・
ビバレッジ・ホールディングス社とめまぐるしく
所有者が変わり、現在に至っています。
2009年に新たにリリースされたのが、現行の１世代
前のボトルで、このボトルがその前の10年だと思わ
れます。
爽やかな果実感のある香りで味わいもソフト。中盤
からは麦芽の風味がしっかり湧いてきて、少しのミ
ルキーさや蜂蜜の甘みなどと合わさり非常にエレガ
ント！
今までノーマークだった方にも是非トライしていた
だきたい１本でした。
「ゴードン＆マックファイル・コニッサーズチョイス
スペイバーン(1988年12月／2010年10月)」
開栓日：2015年10月7日 ワンショット価格：１，４００円
樽の種類はリフィル・シェリー・ホグスヘッド。
「カーンモア・ストリクトリー・リミテッド
／スペイサイド16年(1997/2013）」
開栓日：２０１５年２月４日 ワンショット価格：１，２００円
ボトラーズ、蒸留所ともに当店では初登場となります！
カーンモアはモリソン・マッカイが手掛けており、蒸留所の個性が良く表れた
樽をノンチルフィルター、ノンカラーリング、４６％でボトリングしています。
スペイサイド蒸留所はグレントロミーやドラムグイッシュなどの銘柄で知られ、
スペイ川の上流付近にあり、現在の区分ではハイランドとされる位置にあり
ます。ダルウィニーの近くというとイメージしやすいでしょうか？
こちらのボトルは２つのホグスヘッド樽から５８２本がボトリングされています。
乾いたシリアルの香りとともにシロップのように甘い香りが特徴的で、それが
味わいにもしっかりと出ています。
アタックは水あめのように甘みがありますが、中盤からは麦芽が現れ、最後は意外にもドライですっきりとした仕上
がりです。スターターに良さそうな味わいです。
本日は懐かしのこのボトルをどうぞ！
「レア・モルト・セレクション／セント・マグダーレン19年（１９７９／１９９８）」 ７００ｍｌ、６３．８％
このシリーズは蒸留所の所有者であるUD社が、既に閉鎖された蒸留所、
あるいはレアで入手しにくい蒸留所などの樽をカスクストレングスでボトリ
ングしたシリーズです。花と動物シリーズ同様、現在はオフィシャルラベル
でのリリースが主体となり、同シリーズは終売となってしまいました。
私がモルトの世界に足を踏み入れた頃、このシリーズのブローラやカリラ
、ポートエレンなどで深く感動した記憶は今でも鮮烈に焼き付いています。
セントマグダーレンは１９８３年に閉鎖されたローランドの蒸留所で、蒸留
所名はリンリスゴーの町にある古い十字架を意味し、マグデラン聖人に
ちなんで名付けられたそうです。最近ボトラーズからリリースされる時は、
町の名前「LINLITHGOW（リンリスゴー）」で表記されるものが多いですね。
色合いはやや濃いめで飴色。
６３．８％と樽詰め時とほとんど変わらない強烈
な度数だけあって、開けたての時はアルコール
臭がかなり強烈でしたが、ひと月程経った今は
クリーミーなキャラメルのような甘い香りやウェ
ハース、麦の香りもしっかりと出てきました。
度数の高さはやはりしっかりと感じますが、それ
に負けないくらい甘い麦芽の風味がその存在を
主張しています。ただし、１グラス飲み干す頃に
は舌が少々やられますので、多少加水しながら
愉しむことをお薦めします。１：１までは要りませ
んが、少量加水した方がより様々な要素を感じ
られるように思いました。
開栓日：２０１０年５月４日
ワンショット価格：1,600円
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