「アイラ・ヴァイオレット33年
コニャック・カスク・フィニッシュ」
700ml、46.2%
開栓日:2020年9月11日 1ショット:5,800円
スペシャリティ・ドリンク社のボトラーズ部門
であるエリクサー・ディスティラーズ社から、
アイラの女王がリリースされました。
今回ラベルに蒸留所名の表記はありませんが、
”アイラ・ヴァイオレット”というその名前から
も想像されるように、1980年代蒸留が特に特徴
的だったあの蒸留所です。
アメリカンオーク樽で熟成後、珍しくコニャッ
ク樽で仕上げ熟成をしています。
ヴィンテージ表記はありませんが、リリース時
期から逆算すると1986年前後でしょうか。
ボトル総数は2200本ということですから、ヴィ
ンテージ違いの複数の樽を混ぜている可能性も
ありますね。
色はやや赤みを帯びた茶色。
期待の通りアタックから分かりやすい香りで、
フローラルでスミレや芳香剤、甘味料。奥の方
に微かなピートを感じます。
オイリーで厚みのあるボディにいわゆるパフュ
ーミーな味わいが広がり、一瞬塩気を感じた後
再びパフュームフレーヴァーが広がり、最後は
ドライなフィニッシュが長く続きます。
コニャックカスクフィニッシュの影響なのか、
この年代のボウモアにしては重厚な仕上がりと
なっているように感じました。
好き嫌いがはっきりと分かれる味わいですが、
今ではなかなか味わえないフレーヴァーとなり
つつあるので、未体験の方にも是非ハーフでお
試しいただきたい1本です!