その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

The Pre-Raphaelites and Italy (ラファエロ前派とイタリア) at Ashmolean Museum

2010-11-14 18:08:09 | 旅行 海外
 オックスフォード大学アシュモリアン博物館で開催中の特別展「ラファエロ前派の画家たちとイタリア」展に行ってきました。ラファエロ前派のダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントやアーサー・ヒューズ、そして彼らの支援者でもあったバーン=ジョーンズやジョン・ラスキンたちが、イタリアの歴史、文学、風景や建築物などにどう影響を受けたのかを彼らの習作、水彩画、油彩画を通じて探求するという企画です。

 例えば、ロセッティの絵はイタリアのダンテの『神曲』(英語名がDivine Comedyであることを初めて知りました)や『新生』(Vita Nuova)かたとったものが多いようですし、パトロンであったラスキンは同派の画家をイタリアに送って、風景画や建築物の絵を描かせています。

(ロセッティ Dante Drawing on Angel on the Anniversary of Beatrice's Death)


(ジョン・ブレット Florence from Bellosguardo)


 もともと、その繊細な画風や美しい色合いに魅かれて、好きになったラファエロ前派の絵ですが、イタリアとの関連性という切り口で鑑賞するのは、私に新しい見方を教えてくれるものでした。

 ラファエロ前派の中では特に好きな、ミレエの絵がなかったのは残念でしたが、彼はイタリアにはあまり関係が無いのでしょうか?それとも、絵が集まらなかったのか?

 12月5日までオックスフォードアシュモリアン博物館で開催しています(ホームページはこちら→)。興味のある方は是非、お出かけください。

(館内の垂れ幕)


(展示の様子)




 2010年11月14日訪問

※11月15日追記
 ラファエロ前派好きの方は、常設展にもラファエロ前派ルームがあり、たくさんのコレクションが展示されていますので、お見逃しなく。
コメント (2)
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