その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

フィルハーモニア管/ マゼール:マーラー交響曲第3番 (マーラーサイクル 2011)

2011-05-09 23:02:30 | コンサート (in 欧州)
日曜日の夜、私自身2回目のマゼールさんのマーラーチクルスに足を運びました。今回は、100分を超える大曲の交響曲3番。昨年のプロムスで聞いたはずです。

しかし、この日は、私自身がダメでした。何故か、昼過ぎから眠くてたまらず、コンサートに備えて昼寝までしたのに、猛烈な睡魔との闘いに終始し、集中力は半分以下。平日は良くこういう時もあるのですが、休日にこういうのは珍しく、とっても不甲斐ない。

そんな状態だったのですが、素晴らしい熱演だったと思いました。初っ端から、ホルン、トロンボーンをはじめとする金管の活躍に痺れ、気合い十分の弦にもうっとりで、とっても緊張感のある演奏でした。第一楽章が終わった時点で、もうお腹一杯という感じ。

その後も、集中力を欠いた自分と全く反対の集中力一杯の熱演振りに、意識もうろうの中、感動してました(我ながら結構、器用)。時たま、首をかしげるところも無かったわけではないですが、この熱演の中では目立たないと思いました。 マゼールさんの指揮は変化球で有名なようですが、直球を知らない私には変化球もカーブなのか、シュートなのかも良くわからないのですが、今日は結構、素直な玉ではなかったかと。

終盤に入る独奏は、ストーティンさんから急遽、コノリーさんが代役でしたが、しっとりとした艶のあるメゾソプラノで奥行きが感じられる歌声でした。最終楽章はそのまま天にも昇るような気持ちになりました。

会場はものすごいブラボーの嵐で、比較的クールな反応が多いロンドンの聴衆としてはかなり熱狂的な拍手でした。マゼールさんも嬉しそうでした。それにしても80歳というのにお元気なことです。指揮台の上で、飛び跳ねていますからね。

マゼールさんには、当初あまりいい印象は無かったのですが、段々と好きになってきたような気がします。 もう手元に今後のチケットは無いのですが、もう少しチクルス、聴いてみようかと思い始めています。

(余談)
評判のフィオーナさんチェックだけは眠くてもやってきました。「なるほど」と理解。でも自分の参戦は控えよう。今回初めて気がついたのですが、フィルハーモニアって、随分、若手の女性奏者が居るんですね。それも、かなりハイレベルな。新しい発見でした。


※相変わらずピンボケですが何枚か。








Maazel: Mahler Cycle 2011
Royal Festival Hall
Sun 8 May 2011, 7:30pm

Lorin Maazel
conductor

Sarah Connolly
mezzo-soprano

Philharmonia Voices
Tiffin Boys Choir

Mahler
Symphony No. 3

コメント (2)
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