土居選手の試合が終わるや否や、伊達選手の試合が行われる第6コートへ。まだ、前の試合がやっていますが、伊達選手の試合で良い観戦ポジションを得るために、待機します。第6コートは、第14コートよりも更に観戦エリアが狭く、複数の隣り合ったコートの通路にベンチが一列に少し置いてあるだけ。基本的に立ち見なのです。それでも、早期待機が功を奏し、そのベンチシートの一角を確保することができました。
試合は18:15から。ダブルスのコンビは中国の張帥選手、そして対戦相手はイタリアのフラビア・ペンネッタ、フランチェスカ・スキアボーネ組です。この日は午前中は厚い曇りで肌寒い程の天気、そして午後になってから段々と雲が薄くなり薄日もさすようになりました。そして、この試合が始まるころには、空は真っ青に冴え、西日がまぶしいぐらいに差し込みます。芝生の緑、ウインブルドンの会場の基本カラーであるブルー、空の青色、西日を受けて輝くコートの後ろ彼方に見える丘の上の教会の尖塔、そして選手の白のウエア、全て色が絶妙に入り交り、なんとも美しい風景です。
会場入りした伊達選手のその若々しさと風格にまず驚きました。(失礼ながら)40歳にはとても見えない引きしまり、かつ均整のとれた体です。日に焼けた肌が引きしまった筋肉に支えられ、夕日に照らせれ美しい。そして、にこやかな笑顔と時に見せる厳しい目つきは、これまでの経験の深さと自分への自信、そしてテニスそのものへの愛情、これからプレイすることの喜びを体現しているものでした。スター選手のオーラを体全体から感じます。ホント、姿を見ただけで、感動してしまいました。
(コート入りしたクルム伊達公子選手と張帥選手)
試合が始まると、これまた伊達選手の正確なストローク、ボレーに魅せられます。相手も相当強い選手のようなのですが、一歩も引きません。前半はペアの張帥選手の調子が今一つで、伊達選手がなんとかカバーするケースが多かったです。しかし、常に張帥選手とコミュニケーションをとり、指示や確認をするペアの姿は、まさに伊達選手が良きリーダーとして張帥選手からの信頼を得ていることが、良く分かります。
試合は、緊迫したラリーが続く、緊張感あふれるものでした。第1セットを6-3で撮ったものの、第2セットは2-6で逆に取られ、最終セットにもつれます。伊達選手も第2セット後半ぐらいからミスも出始めましたが、逆に張帥選手が調子を取り戻します。相手は、この日2人ともシングルスの試合があったようなのですが、なかなかの試合巧者で、かつフランチェスカ・スキアボーネは男性張りの力強い叫びと闘争心丸出しのプレイスタイルで、会場を大いに盛り上げます。イタリア人のファンからも多くコールが懸っていました。日本人の応援もとっても多く、日本人皆、手に汗握る展開です。
結局、第3セットを6-4で取り、ゲーム終了。苦しい展開でしたが、勝って良かった。ゲーム自体も面白かったですが、やっぱり結果が見ている方にも大切です。嬉しかった。
ウインブルンドンの素晴らしいのは、選手が本当に近いこと。特に、今日見たグラウンド・コートでは特に選手用の通路があるわけではありませんから、観客と一緒に通路を出たり入ったりします。わざわざ「出待ち」する必要もなく、サイン用のテニスボールを持って、選手にサインをねだるファンの要望にも、多くの選手が快く応じています。試合が終わって8時頃、西日がかなり傾いた会場を後にする前に、ショップで幾つかのみやげものを購入したのですが、そこには買い物かごに沢山グッズを詰め込んだ土居選手をお見かけました。他の買い物客は知ってから知らずかは、わかりませんが、特に土居選手に話しかけるわけでもなく、土居選手も淡々とお土産を買ってました。
(コートから引き上げる伊達選手)
(がっかりのフランチェスカ・スキアボーネ)
職場の同僚と長くかつ充実した1日を振り返りながら、暗くなり始めたウインブルドンの町を歩きながら、帰路に着きました。自分の中にも、自分にとっての夏の最大イベントの一つが終わり、満足しながらも、寂しさが漂いました。
2011年6月25日 観戦
試合は18:15から。ダブルスのコンビは中国の張帥選手、そして対戦相手はイタリアのフラビア・ペンネッタ、フランチェスカ・スキアボーネ組です。この日は午前中は厚い曇りで肌寒い程の天気、そして午後になってから段々と雲が薄くなり薄日もさすようになりました。そして、この試合が始まるころには、空は真っ青に冴え、西日がまぶしいぐらいに差し込みます。芝生の緑、ウインブルドンの会場の基本カラーであるブルー、空の青色、西日を受けて輝くコートの後ろ彼方に見える丘の上の教会の尖塔、そして選手の白のウエア、全て色が絶妙に入り交り、なんとも美しい風景です。
会場入りした伊達選手のその若々しさと風格にまず驚きました。(失礼ながら)40歳にはとても見えない引きしまり、かつ均整のとれた体です。日に焼けた肌が引きしまった筋肉に支えられ、夕日に照らせれ美しい。そして、にこやかな笑顔と時に見せる厳しい目つきは、これまでの経験の深さと自分への自信、そしてテニスそのものへの愛情、これからプレイすることの喜びを体現しているものでした。スター選手のオーラを体全体から感じます。ホント、姿を見ただけで、感動してしまいました。
(コート入りしたクルム伊達公子選手と張帥選手)
試合が始まると、これまた伊達選手の正確なストローク、ボレーに魅せられます。相手も相当強い選手のようなのですが、一歩も引きません。前半はペアの張帥選手の調子が今一つで、伊達選手がなんとかカバーするケースが多かったです。しかし、常に張帥選手とコミュニケーションをとり、指示や確認をするペアの姿は、まさに伊達選手が良きリーダーとして張帥選手からの信頼を得ていることが、良く分かります。
試合は、緊迫したラリーが続く、緊張感あふれるものでした。第1セットを6-3で撮ったものの、第2セットは2-6で逆に取られ、最終セットにもつれます。伊達選手も第2セット後半ぐらいからミスも出始めましたが、逆に張帥選手が調子を取り戻します。相手は、この日2人ともシングルスの試合があったようなのですが、なかなかの試合巧者で、かつフランチェスカ・スキアボーネは男性張りの力強い叫びと闘争心丸出しのプレイスタイルで、会場を大いに盛り上げます。イタリア人のファンからも多くコールが懸っていました。日本人の応援もとっても多く、日本人皆、手に汗握る展開です。
結局、第3セットを6-4で取り、ゲーム終了。苦しい展開でしたが、勝って良かった。ゲーム自体も面白かったですが、やっぱり結果が見ている方にも大切です。嬉しかった。
ウインブルンドンの素晴らしいのは、選手が本当に近いこと。特に、今日見たグラウンド・コートでは特に選手用の通路があるわけではありませんから、観客と一緒に通路を出たり入ったりします。わざわざ「出待ち」する必要もなく、サイン用のテニスボールを持って、選手にサインをねだるファンの要望にも、多くの選手が快く応じています。試合が終わって8時頃、西日がかなり傾いた会場を後にする前に、ショップで幾つかのみやげものを購入したのですが、そこには買い物かごに沢山グッズを詰め込んだ土居選手をお見かけました。他の買い物客は知ってから知らずかは、わかりませんが、特に土居選手に話しかけるわけでもなく、土居選手も淡々とお土産を買ってました。
(コートから引き上げる伊達選手)
(がっかりのフランチェスカ・スキアボーネ)
職場の同僚と長くかつ充実した1日を振り返りながら、暗くなり始めたウインブルドンの町を歩きながら、帰路に着きました。自分の中にも、自分にとっての夏の最大イベントの一つが終わり、満足しながらも、寂しさが漂いました。
2011年6月25日 観戦