小学生の私は、夏の友と漢字の書き取りを済ますと、急いで海水パンツに着替える。
庭に出るとヒマワリ畑の向こうに海が見える。
家のすぐそばは国鉄の単線の線路だ。
そこを走るのはもちろん汽車だ。
警報機も遮断機もない踏切を渡り、海まで小走りに駆ける。
歩いて3分、走れば1分、小走りだと2分で浜に着く。
すでに5、6人の先客がいる。
午前10時の真夏の太陽が、海面にスパンコールの輝きを撒き散らしている。
遠くを白い石炭船がゆっくり滑っていく。
正面の島の上には入道雲ができかけている。
準備体操もそこそこに、砂浜を駆けて海に飛び込む。
ほてった身体が一瞬キュンと硬直し、すぐに海水になじむ。
がむしゃらに水をかき、足がつくギリギリのところまで泳ぐ。
振り返れば、我が家の屋根が見える。
その向こうは小高い山だ。
昼からはあの山に、昆虫採集に行くのだ。
8月1日、まだまだ続く夏休みに心はとろけそうだ。
庭に出るとヒマワリ畑の向こうに海が見える。
家のすぐそばは国鉄の単線の線路だ。
そこを走るのはもちろん汽車だ。
警報機も遮断機もない踏切を渡り、海まで小走りに駆ける。
歩いて3分、走れば1分、小走りだと2分で浜に着く。
すでに5、6人の先客がいる。
午前10時の真夏の太陽が、海面にスパンコールの輝きを撒き散らしている。
遠くを白い石炭船がゆっくり滑っていく。
正面の島の上には入道雲ができかけている。
準備体操もそこそこに、砂浜を駆けて海に飛び込む。
ほてった身体が一瞬キュンと硬直し、すぐに海水になじむ。
がむしゃらに水をかき、足がつくギリギリのところまで泳ぐ。
振り返れば、我が家の屋根が見える。
その向こうは小高い山だ。
昼からはあの山に、昆虫採集に行くのだ。
8月1日、まだまだ続く夏休みに心はとろけそうだ。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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