★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ケンタ、チキン食べ比べ

2021年12月06日 16時03分23秒 | 徒然(つれづれ)
 今日のブランチはケンタッキー。
 コンビニで缶ビールを買い、ケンタに開店一番乗りで、店内カメラの死角の席を確保。

 オーダーは期間限定のチキンフィレ&メンチカツサンドとコーラ、クーポン利用でカーネルクリスピー。
 揚げ物のオンパレードで、ビールのアテには最適だ。

 フィレ、メンチ、クリスピーの3種のチキンの食べ比べ。
 一番旨かったのはチキンのメンチカツだ。
 マスタード&ガーリック・ペッパー・マヨネーズソースがよく合う。

 しかしながら、オリジナルチキンの皮のスパイス味には負けている。
 そのオリジナルチキンも中身のささ身肉まで入れて評価すると、唐揚げ専門店の唐揚げには敵わない。

 要はささ身の味付けの問題だ。
 専門店の唐揚げは、ささ身にまで味付けが浸み込んでいるが、ケンタは外側だけだ。

 なぜ長きにわたり頑なにそうしているのだろう。
 唐揚げ専門店に対抗するためには、それが必須条件だ。
 

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ああ、五十肩?

2021年12月06日 12時10分53秒 | 徒然(つれづれ)
 以前にも書いたが、人間は複数の痛みを同時に感じることはできないものだ。
 歳をとると、身体のあちこちに多かれ少なかれ、いろんな痛みが発生する。

 私も例外ではなく、歯痛、五十肩、それに骨折の痛みに悩まされている。
 現在一番感じるのは、五十肩の痛みだ。
 今までは、五十肩もどきで、そのうち治ると考えていたが、これは五十肩そのもののようだ。

 入浴時や就寝時が特に顕著だ。
 その痛みのおかげで、歯痛や骨折の痛みは、意識しないと感じなくなった。
 まさに人体の不思議だ。

 まだ医者にかかるほどではないにしても、年内で治癒しない、あるいは悪化した場合は、医者に行くことも考えざるを得ない。
 病は気からを念頭に、意識しないように努めているが、痛みで夜中に目が覚めるのはいただけない。

 自分がかかって初めて、以前まわりの連中が五十肩や四十肩で痛いと嘆いていたのが、なんとなくわかる気がする。
  

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【競馬】第22回チャンピオンズカップ予想

2021年12月05日 11時41分03秒 | 競馬
 コントレイルの有終の美から早や一週間。
 グレードは格段に落ちる、文字通り泥臭い中京開催の砂のGⅠだ。
 一応、砂のチャンピオンを決定するレースに相応しく、ダート界の新旧世代が勢ぞろいだ。

 桜花賞馬ソダシの参戦は何をトチ狂ったのだろう。
 血統背景はあるにせよ、3歳牝馬、初ダート、ゲート入り前の入れ込み癖等、不安要素も多い。
 ダートの有力牡馬にどこまで迫れるかは未知数だ。
 人気しているのが、また悩ましいところで、案外、アッサリもあるかもしれない。

 とりあえずは、例によって過去10年のデータから、消去対象馬の抽出だ。

 ▼単勝100倍以上
  スワーヴアラミス、ケイティブレイブ

 ▼7歳以上
  アナザートゥルース、インティ、エアスピネル、クリンチャー、ケイティブレイブ、サンライズノヴァ

 ▼関東馬で7番人気以下
  アナザートゥルース、ケイティブレイブ
  
 ▼前走10着以下
  オーヴェルニュ、ソダシ

 ▼前走6番人気以下
  アナザートゥルース、
 
 ▼前走1秒以上負け
  オーヴェルニュ、カジノフォンテン、ケイティブレイブ、ダノンファラオ 

 ▼3~4歳で3番人気以下
  カフェファラオ、サンライズホープ、ダノンファラオ、メイショウハリオ

 残ったのは、昨年の覇者チュウワウィザードと4歳の大将格テーオーケインズの2頭だ。

 ここは4、5歳世代と7歳以上世代の新旧対決、世代交代の有無が見どころか。
 予想としては、世代交代ありと見て、7歳以上は思い切って消しだ。
 また、3歳牝馬ソダシが、過剰人気してコケてくれたら言うことなしだ。

<結論>
 三連単フォーメーション10点
  1着⑥テーオーケインズ⑦サンライズホープ
  2着⑬チュウワウィザード
  3着②カジノフォンテン⑥テーオーケインズ⑦サンライズホープ⑨オーヴェルニュ⑮メイショウハリオ⑯カフェファラオ


 

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あの頃の任天堂

2021年12月04日 12時44分45秒 | 徒然(つれづれ)
 1978年、大学を卒業して、クルマの添加剤の販売会社に就職して、会社が紹介してくれた京都市伏見区墨染の木造アパートに居を定めた。
 10室ほどの2階建て独身ボロアパートで、6畳1Kの部屋は、風呂なし、トイレは共同の、今思うと、可哀想なくらい貧相だった。

 会社までは、アパートから徒歩10分の墨染駅から京阪電車で京阪三条まで20分弱、そこから徒歩で10分ほどの所要時間だった。
 次のバストイレ付アパートに引っ越すまで、その通勤路を1年半通った。

 ほぼ毎日同じ電車なので、車窓の風景も変わらない。
 途中で任天堂の本社が見える。

 当時はトランプや花札の会社として知られていたが、いわゆる時代遅れの斜陽産業のイメージで、そのうち潰れるだろう、くらいの認識だった。
 車窓からその看板を見るたびに、こんな会社に入らなくてよかった、と思ったものだ。

 それが今や、テレビゲームから始まり、ファミコンで大当たりして、押しも押されもせぬ、世界に名だたるトップ企業だ。
 新卒で入社していたら、今頃自社株で大金持ちだっただろう。


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下宿生活

2021年12月04日 12時01分59秒 | 徒然(つれづれ)
 大学時代は下宿をしていたので、一応、門限があり、料理や洗濯、掃除などの家事一般の身のまわりのことを、主に母親がやってくれる自宅通学者とは、かなり生活様式が違っていたと思う。

 その下宿生活が私の人生に与えた影響は少なくない。
 それは対人関係において最も顕著だ。

 下宿していると、友達を泊めたり、逆に彼らの下宿に泊まったりしたものだ。
 徹マンの時など、四畳半の部屋に4人で雑魚寝という状態もしばしばあった。

 ひどい時は、そのうちのひとりやふたりは、その日が初対面の時もあった。
 友達の友達というやつだ。
 そしてそこから交友関係が広がったりもしたものだ。

 河原町あたりで酒を飲んで終電を逃した時には、タクシーで一番近い奴の下宿へなだれ込んだりしたものだ。
 そのまま何日か連泊する強者もいた。

 仲間内では、下宿に泊まる、泊めることに、さほど抵抗はなかったように思う。
 自宅通学者はこうはいかなかっただろう。

 それが社会人になり、結婚などしようものなら、自宅に友達を泊めることなどほとんどなくなった。
 それだけ友達との距離が遠くなったのだ。

 今の個を大事にする大学生は、下宿というか独り暮らしのアパートに、気軽に友達を泊めたりするのだろうか。
 

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安物買いの銭失い

2021年12月03日 19時54分09秒 | 徒然(つれづれ)
 先日ネットショップで注文していたクラッチバッグが届いた。
 これが大、大、大失敗。
 低価格とデザインにつられて、半ば衝動的に買ったが、現物は一見してペラペラでチャチだ。

 表示サイズ27×18×2cmのところ、実寸は24×16×1cmでひと回り以上小さい。
 内側はファスナー付きポケットを中央に配し、前後に仕切られている。

 他にはカードホルダーやスマホホルダーなどの、ポケットや仕切りもない。
 これでは内容物がグチャグチャになりそうだ。

 内張りの布はツンツルテンで、外側の合皮と密着していない。
 すぐにも破れそうな心許なさだ。 

 現在使っているクラッチバッグは、ファスナー付きポケットが内外にひとつずつ、カードホルダーが2つ、スマホホルダー、開放ポケットがそれぞれひとつずつ、ペンやライターホルダーが3つもついている優れモノだ。小さい折りたたみ傘も余裕で入る。

 それと比べると天と地の差だ。
 カードホルダーやポケットなどは、標準装備的についているものだという先入観があったのも否めない。

 安物買いの銭失いを地でいっているなぁ。
 今まで通販で失敗したことがなく、ましてや、その昔、通販業界で働いていた者としては、痛恨の極みだ。
 返品するのも面倒なので、涙を飲んでそのままお蔵入りだ。
 

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少年熱し易く冷め易く学成り難し

2021年12月03日 10時47分47秒 | 徒然(つれづれ)
 小学6年の春の修学旅行で宿泊した旅館にジュークボックスがあった。
 初めて見るジュークボックスに僕たちは夢中になった。
 行列を作って、自分の好きな曲をかけまくった。

 僕がかけたのは加山雄三の「君といつまでも」と「夜空の星」だ。
 当時、加山雄三は映画の若大将シリーズで、僕たちのヒーローだった。

 加山雄三は、僕の音楽遍歴の入り口だった。
 初めて買ったレコードが、前述の「君といつまでも」(A面)と「夜空の星」(B面)だった。
 ビートルズが来日するのが、その年の夏の初めで、ベンチャーズに代表されるエレキブームが流行り出した頃だ。

 中学生になるとグループサウンズブームが到来して、タイガースやテンプターズを筆頭に、レコードを買いまくった。
 ブームが下火になり始めた中学2年の終わり頃には、僕の興味はビートルズを始めとした洋楽ロックに移っていった。

 ギターを始めたのもちょうどその頃だ。
 最初はクラシックギター、次がフォークギター、そして中学3年の春休みに陶器会社でアルバイトをして貯めた金で、グヤトーンのエレキギターを買った。
 
 高校に入った頃には吉田拓郎や井上陽水のフォークブームが到来し、エレキからフォークギターに戻った。
 その頃には、月刊明星や月刊平凡の歌本を見ながら、弾き語りできるようになっていた。
 高校ではギター同好会に入り、クラシック一辺倒だった同好会をフォーク色に染めた。

 大学に入学してからも、フォークソング同好会に入り、2人組のバンドを組んで、新歓コンサートでは学館ホールで大観衆を前に、サイモン&ガーファンクルのナンバーを披露した。
 その時が私のギター熱のピークだった。
 大学生活は音楽以外の誘惑が多く、ギター少年は、パチンコ麻雀、酒飲みコンパ学生へと変貌を遂げた。  


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マクドの値段設定がおかしい

2021年12月02日 12時06分09秒 | 徒然(つれづれ)
 ウォーキングの途中、マクドで朝マックのブランチ。

 いつもはソーセージエッグマフィンとコーラのコンビ(300円)を食べているが、空腹だったのでセット(450円)を注文した。
 ちなみに、セットはコンビにハッシュポテトが付いたやつだ。

 テーブルに着いてから、暇だったので、スマホで単品やコンビの値段を調べてみた。
 それぞれ単品だと、ソーセージエッグマフィン250円、コーラ100円、ハッシュポテト130円、合計480円で、セットだと30円お得だ。

 しかし、コンビと単品のハッシュポテトでは430円で、50円お得になる。
 これは明らかにセットの値段設定のミスだろう。

 大半の客はセットだとお得だと考えて、それを注文するはずだ。
 もちろん単品の合計よりお得だが、コンビと単品の組み合わせよりは高い。

 たかだか20円の違いだが、全国規模、月間、年間単位で考えると、莫大な金額だ。
 他の商品も検証すべきだが、面倒なのでやめた。
 

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運がよかったのだろうか

2021年12月01日 14時16分44秒 | 徒然(つれづれ)
 大学を卒業して就職したのがクルマの添加剤の販売会社だ。
 その添加剤を主にガソリンスタンドにセールスする営業だ。

 ガソリンスタンドは、利益率の低いガソリンだけでは儲からない。ヘタをすると赤字だ。
 それでガソリン以外の、利益率の高い洗車やオイル交換、定期点検などに注力する。
 しかし、そう度々それらを勧めるわけにもいかない。

 そこで会社が目を付けたのが、クルマ用の添加剤だ。
 エンジンオイルやギアオイル、ガソリンなどに添加するオイル製品、エンジンや燃焼系統を洗浄するアルコール製品だ。

 オイル、アルコール系だからクルマに害はない。逆に言えば益もないのだが。
 利益率も高く、入れるだけだから手間もかからない。 
 あとは、オイルが劣化しています、滲んできてます、ガソリンタンクに水が溜まってます、キャブレターが汚れてます、等々、スタンド店員の客への声掛け次第だ。

 そんな添加剤を付加価値商品としてガソリンスタンドに売り込むのだ。
 商売熱心な所長は買ってくれるが、後ろ向きの所長は、押し売りは客を減らす、と消極的だった。
 私としても、そんな毒にも薬にもならない商品を、口先三寸でセールスすることに後ろめたさもあり、営業成績も可もなし不可もなしで仕事に嫌気がさしていた。

 そんな時に目にしたのが、通販会社の中途採用の求人広告だ。
 運よく採用になった会社の仕事は、カタログに掲載する商品の仕入業務だった。

 その商品は、ファンシー雑貨、オモチャ、化粧品、カメラ、ラジカセ、健康器具などバラエティに富んでいて、目新しく飽きることがなかった。
 ほとんどの商品が、バブル前夜という時代背景もあり、採用すれば売れに売れた。

 まわりの社員も同年代が多く、学生時代に戻ったような職場の雰囲気だった。
 前の会社の半分の努力で仕事は回せ、給料はボーナスや報奨金をいれると、倍近くになった。
 世の中には、苦労が報われない仕事と、苦労せずとも成果が出る仕事がある、とその時に実感したものだ。

 それが運というものだろう。
 そして、その時に私は人生の大半の運を使ってしまったのだろう。
 それはそれで、仕方がないし、それでいいと思う。
 

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兵どもが夢の跡

2021年12月01日 12時11分35秒 | 徒然(つれづれ)
 1983年に中途採用で入社した通販会社は、当時は名もない中小企業だった。
 通販自体が、現在の隆盛からはほど遠い、どことなく胡散臭い、キワモノ的な日陰の業種だった。
 それが時流に乗り、あれよあれよという間に、大証二部から大証一部、東証二部、ついには東証一部の企業にまで成長した。

 通販事業は衣料と雑貨に分かれていて、私は雑貨の仕入部隊に配属され、長らくその部署で仕事をした。
 雑貨部門はインテリアと家庭雑貨が二大ジャンルで、売り上げのほとんどを占め、私は趣味雑貨の仕入担当になった。

 趣味雑貨と言えば聞こえはいいが、要はインテリアや家庭雑貨のジャンルからこぼれた、こまごまとした雑貨商品だ。
 例えば、子供用品やファンシー商品、化粧品や健康雑貨、小物家電や楽器やレコード、果ては単ジャンルのミシンやカメラなどだ。

 インテリア商品や家庭雑貨は商社や問屋経由がほとんどで、担当仕入先の件数は売上規模に反比例して数社ほどだ。
 それに対し、趣味雑貨の仕入先は小規模の会社が多岐にわたり、私の担当仕入先は一時は100社近くに及んだ。

 売上に対しての商談件数は、インテリアや家庭雑貨の担当者とは比べものにならないほど多かった。
 出張で訪問する件数や展示会なども半端なかった。
 要は、労多くして功少なしというやつだ。

 しかし、当時は忙しさ以上に、それが興味深く楽しくもあった。
 個性的、あるいは没個性的、好相性、あるいは相性が合わない、何百人もの担当者と出会い、交換した名刺は引き出し一杯に溢れた。
 懇意の担当者とはヨーロッパ出張にも行き、常識の範囲での接待も受けた。

 定年退職した現在、そんな担当者との付き合いはおろか、顔や名前も忘却の彼方だ。
 彼らはまだ存命だろうか、どこかで仕事をしているのだろうか、あるいは私と同じように定年退職して静かな余生を送っているのだろうか。

 まさに、去る者日々に疎し、を地でいっている今日この頃だ。


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