虹色仮面 通信

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放送開始

2015-06-26 04:37:33 | メディア
毎日新聞の記事より。

札幌市西区の琴似商店街を中心とした半径2キロの範囲で視聴できるエリア放送「ことにTV」が20日、放送を開始した。
商店街の活性化を目的としたエリア放送は全国で初めてといい、同局は「札幌・琴似地区を元気にしたい」と意気込む。

琴似商店街振興組合や地域の再開発事業を手がける開発会社などが運営する。
事業費は経済産業省の補助金を含め約3億円。
約6万5000世帯で視聴可能で、エリア内では11チャンネルを選ぶと視聴できる。

高層マンションなど電波が届かない難視聴対策としてインターネットでも配信する。
当面は、店主自らが商店街の魅力を紹介したり、屯田兵の歴史を説き明かしたりする番組を約2時間ごとに繰り返し放送する。
今後は徐々に番組数を増やし、店主による生活情報などを発信。
災害時には生中継を含め緊急情報を流す。

放送と同時に提供するデータ放送では、駐車場の空き情報や商店街のチラシ、公共交通機関の時刻表、災害時には避難情報や安否伝言板なども表示する。
同組合の久保田憲明理事長は「再開発の高層マンションの住人など、新たに転入して来た人にも商店街の良さを知ってもらいたい」と話した。

エリア放送は、地上デジタル放送用の電波で使われていない周波数帯を活用するテレビ放送。
2012年に制度化され、道内では今年3月に安平町が行政広報などを目的に「あびらチャンネル」の放送を開始し「ことにTV」は2局目。<了>

このニュース、昨年の秋に開局準備していると聞いていて、少しだけ興味を持っていた。
琴似商店街は札幌でも狸小路に並ぶ大きな商店街で、地元のつながりも強い地域と聞く。

しかし、同地域にコミュニティFM放送局もある。
そこにTVで新規参入して、勝算はあるのだろうか?

個人的な見解としては、補助金などの初期資金3億円があるうちは、どうにかやれるだろう。
問題はその後である。
どうやって地域とのネットワークを構築し、なおかつ収益構造を確保するかがカギになる。
地域FM局が軒並み苦戦する中、地域TV局がどれだけの仕掛けができるか注目である。

想像するに、エリアの制限性とコンテンツ(ネタ)がポイントになるのではないだろうか?
あとは収益性を確保するために、新たな仕掛けや仕組みがあるのかどうか?
またインターネットとの差別化(違い)も求められる。
そして地域商店街のみならず、地域住民に対するメリットをどこで生み出すのか?

興味は尽きない。
まずはお手並み拝見ですな。