虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

啄木小公園

2015-06-29 07:20:47 | 旅行
先日、函館へ出張しましたが、その際久しぶりに啄木小公園に寄りました。

朝日がまぶしく、啄木の座像の後方に函館山が見えます(写真)

かなりきれいに整備したようで、昔に来た時とは少し雰囲気が違いました。

津軽海峡に面した、函館山から東へのびる海岸が大森浜。
彼方に青森県の下北半島を望む海が広がります。
かつては付近一帯に砂山が広がっていたことから、砂の盛り上がる「大盛り」から地名が名づけられました。

そのちょうど中ほどに、石川啄木像が建つ「啄木小公園」があります。
函館を愛した啄木をしのんで、昭和33年に啄木像が寄贈されたことに始まり、昭和52年に公園区域がさらに拡張・整備されました。
函館周辺の石材を使用したり、ハマナス、コマハギクなどを植え込み、郷土色豊かな海浜の風情を盛り込んだ公園となっています。
座像の下には、「潮かおる 北の浜辺の 砂山の かの浜薔薇(ハマナス)よ 今年も咲けるや」の歌が刻まれ、大森浜の海と砂浜を愛し、好んで散策した啄木の姿をしのぶことができます。

初夏から晩秋にかけては、夜の津軽海峡に煌々と灯る真イカ漁の「漁火(いさりび)」を望むこともできます。

公園に隣接する「土方・啄木浪漫館」には、「一握の砂」初版本や「悲しき玩具」のフランス装丁版など、貴重な資料が展示されています。
この小公園がある大森浜は、かつてハマナスの花が咲き乱れていたそうです。

所在地:函館市日乃出町25
アクセス:啄木小公園前バス停下車
駐車場:10台