虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

それで大丈夫・・・?

2016-02-27 09:17:40 | スポーツ
数日前の北海道新聞によると「スキー場リフト代、貸しスケート靴代、小3に一部助成」という記事がありました。

記事によると、4月からの新年度の小学3年生に、札幌市内のスキー場リフト代の割引クーポン(1000円分)と市内のスケート場のスケート靴貸出料の割引クーポン(250円)を各1枚配布するそうです。

まず「なぜ小3だけ?」と思ってしまいましたが…。
それと1回だけ?
予算に限りがあるから、やむを得ないんでしょうけど。

札幌市によると、年に1回以上、スキーなど冬季のスポーツを実施した人の割合を示すウインタースポーツ実施率はここ10年間、11~13%で推移しているそうです。(ということは、市民8~9人に1人の割合になります)
「そんなに少ないのかぁ」というのが正直な印象。

2026年の冬季五輪の招致を目指す状況下で、この数字ははっきり言って「悲惨」といえます。
記事にも「ほとんどの市民はスキーやスケートを楽しんでいないという実態がある」と記されていた。

札幌市はスポーツ推進計画で、2022年度にウインタースポーツ実施率を25%とする目標(ほぼ倍増!)を掲げていて、子どものうちから冬季スポーツに親しみ、実施率を上げたいとしている。

ちなみに、上記の助成に対し、新年度の予算案で1500万円を盛り込むとか。
こんなに限定的で、小規模な取り組みで改善は図れるのか?甚だ疑問ですねぇ。
ホントに効果は出るのでしょうか?

もっと冬季スポーツの競技団体やスポーツ関係者(民間、学識経験者ら)と連携して、うねりを作っていかないと、あと6年で実施率の倍増は難しいでしょう。
また来年の冬季アジア大会も弾みにしたいところですが、予想通りに盛り上がりに欠けていて、札幌市民は今でも「そんなのがあるんだぁ?」という状況です。

それと、札幌を含めて道内経済の厳しさ(可処分所得の少なさ)が、冬季スポーツ離れを招いていることも確かだと思います。
冬季スポーツは競技じゃなくても、用具などに費用がかかります。
夏のスポーツでいえば、ゴルフと同じくらい費用がかかります。
ゴルフをするのは、ほとんどが大人(収入のある人たち)ですが、スキーやスノボの場合、大人から子供まで幅広い年齢層になり、おのずと大人の費用負担は増えてきます。

正直なところ、札幌ではスケートの馴染みが少なく、冬季スポーツといえば、圧倒的に雪と親しむスキーやスノボが中心です。
あとは屋内でもできる(ようになった)カーリングなどは、新たなレジャースポーツとしても存分に楽しめるはずです。

いろんな角度から総合的に判断して、実施率を高める取り組みをしないと「絵に描いた餅」になってしまうのでないか?と記事を読んで感じました。