木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

町家発ほんまもん 1月例会

2010-01-17 23:25:17 | 道具
12月に引き続き、町家発ほんまもん1月例会に行って来ました。


今回のテーマは「初削り」すなわち鉋の扱いです。
大工の工藤さんと、宮殿師の山田さんの実演と講習です。
お二人とも、現場での鉋使いについてのお話で、大変興味のある内容でした。


工藤さんは、節だらけの5寸の柱を仕上げるに必要な鉋の下端の調整や研ぎ、刃の調整など、実演をしながら詳しく説明してくださいました。


台直し


刃の研ぎ


削り
今まで大事と思っていた事の発想の転換が必要だったり、気軽にしていたことの中に大事な要素があったり、まさに目から鱗の連続でした。
特に、削りに合わせた刃先の管理、台の管理、研ぐものに合わせた砥面の管理ができることが大切、と言っておられたのがとても印象に残りました。


宮殿師の山田さん


千代鶴是秀の鉋や善作の鉋を実際に使わせていただいたり、和鉄と釜地の違いを実際に研いで確認させていただいたり、「経験することが大切。」と、普通ではおよそできない経験をさせていただきました。
特殊鉋の仕立てや調整など、もっともっとお話を聞きたかったです。


午後からは用意された削り台で、皆さん持参の鉋や槍鉋などで削りを楽しんでおられました。


奈良からおいでの、若い大工のEさん。
私の工房の近くで木工房を最近開かれた人のお知り合いで、炭山にも来たことがあるとお聞きしびっくり。
熱心に削りに取り組まれていました。。
いろんな方と親しく交流でき、また、初めてお会いする方から、ブログ見てますと声をかけていただいたのもうれしい出来事でした。

タイル作家で元職場の同僚のYさんも4ヶ月になる史くんを連れて会場に見え、久しぶりにお会いできました。お元気な様子で、子育てを楽しんでおられるのを感じました。

あっという間の一日でしたが、多くのことを学び充実した時間を過ごさせていただきました。

谷口さんをはじめスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。




コメント
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