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木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

朱漆

2010-01-23 21:16:02 | 
発色の悪かった朱漆に熱を加え活性を殺してみました。

ガラスに試し塗り 右が元の朱漆。ベンガラのような色です。真ん中が活性を殺した朱漆。
鮮やかな朱になりました・・・が、活性を殺したので漆は乾きません。
そこで、クロメ漆を少し加えました。(左)


これで乾くはず。中椀に塗りました。
塗ったばかりの何とも言えない漆の艶は、ぞくっとする美しさがあります。


1日風呂で乾かしましたが、乾いていませんでした。
焦る気持ちを抑え、もう1日待ってみると、ほぼ乾いていました。(ホッ!)


発色も艶もまずまずです。もう1日乾かし、高台を塗ります。

こんなことしなくても、出来合いの朱漆を買ってくれば簡単なのですが、こんなことをすると漆のことが少しずつ解ってきます。
漆の師匠であるTさんに教えていただいた事、大藪さんからいただいた「漆」の本などで学んだことなどをひとつずつ確かめながら・・・。
それが実に楽しく、また喜びでもあります。

コメント
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