木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

三段姫重 完成

2010-01-20 22:55:28 | 木工
三段姫重の拭漆が完了しました。


最後はクロメ漆を使ってモスリンで拭いたので良い艶に上がりました。


蓋を取ると、こんな感じです。


内側を朱塗りにしたかったのですが、結局あきらめ、クロメ漆の塗立としました。
多少のブツはありますが、許容範囲としましょう。

朱漆を塗った中椀

発色が良くありません。


塗る前の朱漆と比べてみるとよくわかります。


朱の量を増やした朱漆で高台を塗って見ましたが、あまり変化がありません。
漆の活性を殺さないとだめなようです。
漆って本当におもしろいですね。
姫重の内側を朱塗りにできなかったのはこのためなのです。


桐箱を作って納めました。
小さな箱は、栃の銘々皿(5枚セット)です。
文化財漆協会会員展にむけて明日発送です。何とか間に合いました。

ところで、野沢パトロールさん依頼の座卓。昨日納品の予定で進めていましたが・・・

後から補修した部分がどうもまわりとうまくなじんでくれません。


もう一度天板の表面全体を軽く研ぎ直して拭漆をやり直すことにしました。
そんなわけでもうしばらくお待ちいただくことになりました。
野沢パトロールさん申し訳ありませんがよろしくお願いします。
コメント (6)
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