木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

Art Challenge vol.5

2015-05-14 21:08:54 | 木工
 1998年炭山に工房を建てることになりました。近所で借りていた駐車場に建てていた材料置き場の物置が立ち退かねばならなくなり、その土地をさがしていたのですが、話がどんどん広がってしまいました。
 中古の機械もそろえ、木取りや荒削りが機械でできるようになりました。他に本業を持つ身なので木工ができるのは休日のみ、もっと木工をしたいという思いは次第につのっていきました。いろいろ仕事も頼まれるようになり、早期退職を決意。そしてその頃から伝統工芸近畿展への出品をはじめました。


初めの写真は35回展に15年ぶりくらいに出品し初入選した、神代欅平卓。その後37回、39回と隔年で出品。しかしジレンマもありました。私は箱が大好きで箱を作りたいのですが、一方今の生活で箱を使うことがどれだけあるのだろう、まして工芸展に出品するような箱が私たちの生活になじむとは思えない・・・。そんな思いから何を作ったら良いのだろうと悩みました。そんなとき須田先生の「使おうと思えば使えるが、使うことを第一の目的としない・・いわば絵画のような・・・」と言う言葉に触れ、そんな思いが吹っ切れました。40回からは毎回出品するようになりました。2011年には工芸会にも入れていただき、多くのことを教えてもらいました。まさに目から鱗の連続でした。


 本展にも2011年から出品し、2012年に桑十角飾箱が初入選。本当にうれしかったのを覚えています。2番目の写真です。

教職を早期退職したのは2008年。

 3番目4番目の写真は注文をいただいて制作した卓と下駄箱。


おいていただく場所に合わせて使う材料やデザイン、仕上げなどを考え制作するのは、悩みますが実に楽しいことです。
公募展の作品制作、そして家具から身の回りの小物など大好きな木と漆の制作の日々が続いています。
 そして、ものつくりを通じてのいろいろな方々とのつながりが、何より大きな力となっています。つくづく人と木に恵まれて来たと感じる今日この頃です。
 長駄文お読みいただきありがとうございました。
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