芒を見たい一心で多摩川上流の御岳に行って来た。午後3時半を回っていたせいか、ワリと街道も空いていて、思いのほか早く市営駐車場に車を入れることが出来た。
この季節は釣り人とカヤックに興じる若者が多い、まだまだ川水は温んでいるのだろうか。吊り橋を渡って対岸の遊歩道を歩いてみた。季節ごとの風情を見せて、沿道には色とりどりの花が咲いている。
秋ということもあって、川面を覗く岩場の縁には彼岸花がぽんぽんと赤く咲いている。目指す芒は川原のあちこちに点在していた。まだ穂がすぼんでいて赤みを帯びた若芒だ。芒に対して彼岸花の朱色は、鮮やかで強烈な存在を示している。
日暮れ時の川面は、ひときわ西日の反射を受けて燐光のように白く光っている。対岸の林は既に薄暮の影の中にあって寂しい気もするが、上空は懸け離れて明るい。
今夜のお供えには多摩川上流の夕景も加えよう。帰路の車中からは、金箔で浮き出たような大きな月が――真ん丸の十五夜お月さんが出ていた。
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