conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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混沌から何が見える?

2023-11-23 22:02:50 | 随想

猛暑の夏が引き延ばされて、10月になっても夏日が続いていたのに、もう冬型の気候に慣らせようと順応態勢に入っている体がある。そんな経緯をもう一つの目が冷静に見つめている。昨日も今日も青天に恵まれた小春日の中を、喧騒からほど遠い一角に身を置いて世情の動きをかいま見ているのだが、所詮傍観の域を出ないけれど、悪夢の中で藻搔いているよりは感情放出の度合いは深く思い入れは強い。
世界がこれほどに荒れてきたのは、時代の転換期に差しかかっているからで、グローバル経済の行き詰まりがアメリカの世界牽引力をも弱めてきたからであろう。強権的な外交姿勢も必然的に影を潜めた、と思っていたところに、ロシアのウクライナ侵攻が勃発し、イスラエルのパレスチナ・ガザ地区への砲爆が半端ないほどに徹底した破壊を見せている。東アジアにも核の力を盾に自己主張を強めている国もある。混乱の中で身を処する努力は、窒息して息絶え絶えになるのを避ける自己救済の手段でもあろうが、止むにやまれずに行った最期の手段が、一方の正義をかざす大勢の規範から見れば異端と映る。どちらにも究極的な神判断ができないところに、人間の思想的バイアスが歴史を燻らせているとも云える。

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