conparu blog

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人工呼吸器の終末医療に思う

2007-05-24 01:37:00 | 日記

和歌山県立医大病院の医師が、脳死状態のおばあさん(88)の人工呼吸器をはずし、死期を早めたとして殺人罪で書類送検されました。
家族からのたっての依頼に同情したようです。

同じような思いをした患者側の人間としては、状況下の医師の行為が罪の対象になっていることに胸が痛みます。

私の場合は、義母(当時86)が心臓血管の壊死状態で、人工呼吸に頼らざるを得なりました。日々に衰え、見る眼にも痛々しい姿に接する度に、人間の尊厳とは?死にゆく人の尊厳とは?と考えざるを得ませんでした。

このまま人工呼吸器を付けていくのは辛い、圧縮された空気は冷たくて咽喉をひりひりさせます。当然本人は嫌がります。

「自然な形であの世に送ってあげたい・・・」、本心からそう思うようになりました。あるとき妻が心情を医師に伝えたところ、医師は『私もそう思います』と言ったそうです。しかし装着を外そうとはしませんでした。結局数日後になくなったのですが、そのときの思いはずーっと引き摺って行きました。

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