今日は東京大学で開かれた「オープンガバメントシンポジウム」に参加していました。これからの自治、住民参画を考えるとき、オープンガバメントとオープンデータは外せない考えだと思っています。今回のシンポジウムはそのトップランナーの方々が集まることもあり、活発に動く前線をいま知っておきたいということもあって、日程的に厳しかったのですが参加しました。結果としては、参加して得るものが多いシンポジウムでした。
シンポジウムではオープンガバメントが広まっていく前に立ちはだかる“ 壁 ”には画像のようなことが考えられると提示されました。
◆オープンガバメントの壁

■市民 壁1… 市民はそんなに暇ではない
壁2… そもそも関心がない
壁3… デジタルデバイド(年齢、階層、地域)
壁4… 意志表明への抵抗感
壁5… 総論賛成・各論反対
■行政 壁6… イノベーションに消極的な役所・議会の多数派
壁7… 市民のことより組織優先
壁8… ソーシャルメディアの使い方デバイド
■NPO壁9… 政策NPOも育っていない
壁10…NPOサポーターが少ない
■IT 壁11…ビジネス化のめどが立たない
壁12…現行技術の使いづらさ
また、2:6:2(熱心な人:どちらともいえる人:関心のない人)の法則のように次のようなグラフがあるということも出されていました。
◆人の動向

これらのことをパネルディスカッションで聞いていて、オープンガバメントの動きを広めるときのポイントは、やはり“ 市民 ”の定義についてより広く子供世代も意識した上で、いろいろな行動を行うことではないかと思いました。
ひとつには今の子供世代は、大人世代よりもいろいろな機器に慣れ親しんでいることや、適応力も高いと考えられることがありますし、なにより次の時代を担う世代ということがあります。今の大人世代について考えることも大切ですが、子供世代も含めて考えれば、当然ながら非常に前向きにとらえる層も増え、社会変革が起こりやすくなる、つまり壁の溶解が速まると思います。より熱心になる可能性のある世代を取り入れることによって、そちらの割合を増やすことができれば、おのずと“ 6 ”にあたる人たちも、積極的な方向に傾くと考えられると思います。
次に、いろいろなツールを活用して子供たちからまちの改善意見を聞き、それに対して行政または議会から、実現の可否についてや実現するための課題などを、財政状況などのデータをふまえて公開の形で回答する取り組みを行うことは、子供たちをよりオープンガバメントの動きに慣れ親しむようにできると思いますし、回答があること自体がひとつの成功体験となり、子供たちの自治への参加意識のハードルを下げると思います。その取り組みのイメージとしては「FixMyStreet」のような形でしょうか。
◆FixMyStreetJapan
◇FixMyStreetJapan関連記事
自分の経験でも、子供の頃によく遊んだ豊かな池が、スポーツ講演開発の元に生き物のいないコンクリート護岸の池になってしまったことに対して、自分の意見を出す機会を知ることができなかった為、憤りを感じたことがあります。それがあるから今の自分があるともいえるのですが、これからの世代にとってそれがいいとは思いません。一人でもまちに関心のある子供を増やすことが大切です。
このような経験と同時に、今日のパネルディスカッションで紹介された「change.org」のような動きについても子供たちへの教育に取り入れ、できることから実践することを通じて、子供たちがよりオープンガバメントの動きを自然なものとして、自分たちの行動様式の中に取り入れていくと思います。
◆change.org
このような動きも、自分の意見を表に出し世に問いそして賛同者を募り、何かを動かしてと言うことについて、これまで高かったハードルをかなり低くしていると思います。ほんの10年ほど前のネット環境では考えられなかった仕組みです。パネラーの話を聞いていて、NTT西日本研修センタ跡地の検討がなされていた当時にこの仕組みがあったら、実際に活用したかったと思いました。
今後は行政も議会も、このようなシステムや仕組みを無視できなくなることは間違いないと思います。それはツールの問題ではなく、首長や職員そして議員の意識のあり方の影響が大きいと思います。
シンポジウムではオープンガバメントが広まっていく前に立ちはだかる“ 壁 ”には画像のようなことが考えられると提示されました。
◆オープンガバメントの壁

■市民 壁1… 市民はそんなに暇ではない
壁2… そもそも関心がない
壁3… デジタルデバイド(年齢、階層、地域)
壁4… 意志表明への抵抗感
壁5… 総論賛成・各論反対
■行政 壁6… イノベーションに消極的な役所・議会の多数派
壁7… 市民のことより組織優先
壁8… ソーシャルメディアの使い方デバイド
■NPO壁9… 政策NPOも育っていない
壁10…NPOサポーターが少ない
■IT 壁11…ビジネス化のめどが立たない
壁12…現行技術の使いづらさ
また、2:6:2(熱心な人:どちらともいえる人:関心のない人)の法則のように次のようなグラフがあるということも出されていました。
◆人の動向

これらのことをパネルディスカッションで聞いていて、オープンガバメントの動きを広めるときのポイントは、やはり“ 市民 ”の定義についてより広く子供世代も意識した上で、いろいろな行動を行うことではないかと思いました。
ひとつには今の子供世代は、大人世代よりもいろいろな機器に慣れ親しんでいることや、適応力も高いと考えられることがありますし、なにより次の時代を担う世代ということがあります。今の大人世代について考えることも大切ですが、子供世代も含めて考えれば、当然ながら非常に前向きにとらえる層も増え、社会変革が起こりやすくなる、つまり壁の溶解が速まると思います。より熱心になる可能性のある世代を取り入れることによって、そちらの割合を増やすことができれば、おのずと“ 6 ”にあたる人たちも、積極的な方向に傾くと考えられると思います。
次に、いろいろなツールを活用して子供たちからまちの改善意見を聞き、それに対して行政または議会から、実現の可否についてや実現するための課題などを、財政状況などのデータをふまえて公開の形で回答する取り組みを行うことは、子供たちをよりオープンガバメントの動きに慣れ親しむようにできると思いますし、回答があること自体がひとつの成功体験となり、子供たちの自治への参加意識のハードルを下げると思います。その取り組みのイメージとしては「FixMyStreet」のような形でしょうか。
◆FixMyStreetJapan
◇FixMyStreetJapan関連記事
自分の経験でも、子供の頃によく遊んだ豊かな池が、スポーツ講演開発の元に生き物のいないコンクリート護岸の池になってしまったことに対して、自分の意見を出す機会を知ることができなかった為、憤りを感じたことがあります。それがあるから今の自分があるともいえるのですが、これからの世代にとってそれがいいとは思いません。一人でもまちに関心のある子供を増やすことが大切です。
このような経験と同時に、今日のパネルディスカッションで紹介された「change.org」のような動きについても子供たちへの教育に取り入れ、できることから実践することを通じて、子供たちがよりオープンガバメントの動きを自然なものとして、自分たちの行動様式の中に取り入れていくと思います。
◆change.org
このような動きも、自分の意見を表に出し世に問いそして賛同者を募り、何かを動かしてと言うことについて、これまで高かったハードルをかなり低くしていると思います。ほんの10年ほど前のネット環境では考えられなかった仕組みです。パネラーの話を聞いていて、NTT西日本研修センタ跡地の検討がなされていた当時にこの仕組みがあったら、実際に活用したかったと思いました。
今後は行政も議会も、このようなシステムや仕組みを無視できなくなることは間違いないと思います。それはツールの問題ではなく、首長や職員そして議員の意識のあり方の影響が大きいと思います。