◇リトル・ニキータ
リバー・フェニックスのための映画だね。ゴルバチョフとレーガンの首脳会談の中継を見ながらKGBのスパイはいう。なにも変わらんよ。むまったくだ。結局、なんにも変わらない。
それはともかく、20年も潜伏してたソ連のスパイ夫婦の子供フェニックスが親の秘密を探ってゆくわけなんだけど、なんかほんわかしてて軽い調子なのがいいのかどうか。
まあどちらにしてもちょいと単調かな。
ところで、スキューバと呼ばれるソ連を裏切ったスパイのあぶりだしがメインになるんだけど、このリチャード・ブラッドフォード、刑事コロンボの異色作品の『初夜に消えた花嫁』でカメラマンをやってる気がするんだけど、ちがうかな?
ちなみに『初夜に消えた花嫁』はエド・マクベインの<87分署>シリーズの一作「命果てるまで」が原作だそうで、なるほど、制作もかねたピーター・フォークは87分署がやりたかったのねとおもいつつ、また『リトル・ニキータ』にもどるんだけど、ソ連が崩壊してから米ソ融和になってる頃は、こういう手を携えた感じに仕上がってたんだね。