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Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

ハリー・ポッターと賢者の石

2024年01月01日 18時44分17秒 | 洋画2001年

 ☆ハリー・ポッターと賢者の石(Harry Potter And The Sorcerer's Stone・米/Harry Potter and the Philosopher's Stone・英)

 

 魔法使いになるための学校っていうのは盲点だった。誰もが、こういう話もありだと思いつつも描かれてこなかった世界を、音と絵でわくわくと語るファンタジーを構築したという点がとくに意義があるんじゃないか。ただ、童話的な楽しさはハリーの成長とともに失われていくんだろうけれども、これは仕方のないことだよね。

(以上、2011-02-19 14:28:01)

 

 いまからおもえば、この作品ができたのは2001年で、そうか、今世紀の映画なんだねと。原作との向き合い方も、原作者の意図するところの反映だの、さらにイギリス人やスコットランド人へのこだわりなど、なんだかんだと制作者側がこだわってるのは、それこそのちになるまでわからなかった。ぼくは原作がどうしても読めなくて、なんべん挑戦しても100ページにすらとどかない。まわりの人たちは、なんで?と首をかしげるけど、たぶん、ぼくが活字に馴れてないのと生まれついての読解力のなさのせいなんだろう。とはいえ、ジョン・ウィリアムスってどうしてこうもぴったりはまった音楽が書けるんだろうとおもったり、クリス・コロンバスはスピルバーグが演出するよりよかったんだろうなあって納得したり、そういうところは何遍見直しても変わらない。

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デビルズ・バックボーン

2022年07月22日 00時05分38秒 | 洋画2001年

 ◎デビルズ・バックボーン(El Espinazo del Diablo)

 

 5年後に撮られる『パンズ・ラビリンス』の習作みたいな感じはあるけど、それはスペイン内戦の時代ってだけで、そんなに似通ってるわけでもない。ま、そんなことより、孤児院サンタ・ルチアの中庭にぶちこまれた不発弾が突き刺さったまま残されてるっていうだけで、なんて凄い画面を考えるんだろうって気がするわ。この一発があるだけで、この孤児院が異常なのは一目瞭然だし、それが全編に漂う不安と恐怖の象徴になってるってのがよくわかるし、夜毎に現れる少年の霊が出てくるのがまったく不自然じゃなくなるんだよね。

 ギレルモ・デル・トロ、やっぱり凄いな。

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トレーニング デイ

2021年08月14日 23時22分29秒 | 洋画2001年
△トレーニング デイ


この映画で、デンゼル・ワシントンがアカデミー最優秀主演男優賞を受賞したそうな。わからないことはないけど、ほかの映画でもっと受賞に値する演技はあったろうに。

品のないヤクザ映画よりはましかもしれないけど、観ていて決して気持ちのいいものではないし、イーサン・ホークの気の弱そうなまじめっぷりがなんかそぐわない気もしたりする。

刑事に憧れて相棒になった腕っこきの先輩がどうしようもなく摩れた奴で、犯罪撲滅のためには汚いことは平気でやり、そのついでに自分もしこたま儲けてるのが結局はゆるせない真面目な新米刑事の話という、なんとも一直線な映画だったわ。
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スパイ・ゲーム

2020年05月16日 23時22分06秒 | 洋画2001年

 ◎スパイ・ゲーム(2001年 アメリカ 126分)

 原題/Spy Game

 監督/トニー・スコット 音楽/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

 出演/ロバート・レッドフォード ブラッド・ピット シャーロット・ランプリング

 

 ◎CIAの舞台裏「ディナー・アウト作戦」

 出だしからしてかっこいい。

 なんだ、この不気味な緊張感は。蘇州でコレラ発生、外国人医師団派遣。

 で、医師っぽくしてやってきた白衣のブラピが予防接種された直後に感電したふりしての脱獄援護するも失敗逮捕とかスピード感があって流石だわ。てか、アンブレンスの綴り、この時代はまだ逆にしてたんだね。

 音楽がまた凝ってる。舞台になってるお国柄を反映させた風味の曲調で、雰囲気が実に良い。

 けどベトナムの狙撃の出会いはまだしも、ベルリン時代の話が長くてもう少しかいつまんだ形にできなかったかなと。前半だれる。

 けど、ゲスト出演みたいにパーティに大使夫人で登場するシャーロット・ランプリングが亡命先の東独の安ホテルで殴り殺されたっていう写真が現在の会議に提出されたときからまた興奮が戻ってくる。ああ、ようやく現在の話に絡んできたのかと。

 けど、また蘇州で拘束されてる彼女と出会うベイルートが、ちょいと長い。しかしそうか、ディナー・アウト作戦か。レッドフォードが巧みに仕組んで自分の余生の資金282000ドルで停電をひきおこして蘇州牢獄からブラピと彼女を奪還させるんだけど、それがディナー・アウト作戦で、しかも会議の参加者を煙に巻くために妻とのディナーを口にするんだけど、これもまたディナー・アウト作戦だとかいう。

 で、もとはといえばベイルートでブラピがレッドフォードの7つある誕生日のほんとの日にとフラスクをくれてそれを後生大事に持ってるんだけど、そのとき、こんなものがよくベイルートにあったなというレッドフォードに、スパイが必需品をこっそり輸入することをディナー・アウト作戦というんだと教えられるんだね。

 で、レッドフォードは「覚えておこう」とかいうんだけど、これはたぶんブラピの口からでまかせで、ブラピのほかにはディナー・アウト作戦とかいう人間はいなくて、最後に蘇州から脱出したときヘリの操縦士に作戦名を聞いたとき「ディナー・アウト作戦です」と教えられ、ブラピはなにもかもを知るわけで、一緒に救われた彼女が過激派だから付き合うのをやめろとレッドフォードにいわれたことで二人に亀裂が走ってるにもかかわらず救ってくれたことに感謝するっていう展開になってる。

 途中のだれはあるけど、さすがだな。

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女王フアナ

2018年02月09日 20時45分47秒 | 洋画2001年

 ◇女王フアナ(2001年 スペイン 115分)

 原題/Juana la Loca

 監督・脚本/ビセンテ・アランダ 音楽/ホセ・ニエト

 出演/ピラール・ロペス・デ・アジャラ、ダニエレ・リオッティ、ジュリアーノ・ジェンマ

 

 ◇1506年、カスティーリア

 イザベル1世の娘フアナが母親の後を継いでカスティーリアの女王となったのが1506年。相容れないような、でも相容れたいと願っていた夫との生活はほぼ10年足らずで、即位後まもなく死別し、もともと不安定だった精神状態がいっそう錯乱し、夫への狂恋はやがて心すべてを蔽い尽くし、完全に正気を失う。

 この狂ってゆく過程を描いているのがこの作品なんだけれども、なんというか救いがないというのか、夫への嫉妬と王位への執着とで蔽われている世界なものだから、美しい映像や音楽とは裏腹に、その物語についてはとてもではないけれども疲れる。

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アイ・アム・サム

2018年01月01日 19時34分44秒 | 洋画2001年

 ☆アイ・アム・サム(2001年 アメリカ 133分)

 原題/I am Sam

 監督/ジェシー・ネルソン 音楽/ジョン・パウエル

 出演/ミシェル・ファイファー ダイアン・ウィースト ローラ・ダーン メアリー・スティーンバージェン

 

 ☆姉妹共演

 姉妹というのは、ダコタ・ファニング(7歳)とエル・ファニング(3歳)のことだ。『となりのトトロ』の吹き替えでもサツキとメイをやったそうだけど、それは観てないから知らない。なんにしてもこのファニング姉妹が共演してるなんて、まったく知らなかった。

 けど、そんなことはどうでもよくって、ショーン・ペンとダコタ・ファニングの演技がいやもううますぎる。いや、ダスティン・ホフマンをおもわせるショーン・ペンの演技もさることながら、7歳の知能しかない父親をおいこしてしまっても自分のパパはこの人だけといいきる娘ダコタ・ファニングのなんてまあ知的なこと。ビートルズの楽曲が使えなくてカバーしたとかって話なんかどこかへ吹き飛んじゃうような気もするわ。

 ただふしぎなのは、知的障碍者がビートルズを好んで聴くっていうのはどういうことなんだろう。やっぱり耳にすうっと入ってくるのかな。だとしたら、さすがビートルズだわ。

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ネコのミヌース

2015年09月18日 16時11分56秒 | 洋画2001年

 ☆ネコのミヌース(2001年 オランダ 83分)

 原題 Minoes

 監督 フィンセント・バル

 

 ☆猫ファンタジーの傑作

 あれ?なんで杉本哲太が出てるんだ?とおもったのはぼくだけだろうか?

 それほどテオ・マーセンは哲太に似てる。

 そんなことはどうでもいいんだけど、ほのぼのとした優しい世界の映画は気持ちのいらだっていないときに見るにかぎる。気ぜわしい中でそういうものを観ようとしてもなかなか入り込めないもので、もちろん、この作品もそういう世界のひとつだ。とにかく、猫たちの演技をつけるのには苦労しただろうけど、それをしてあまりある出来栄えだとおもうんだよね。

 話は簡単で、なんだかよくわからないけどたぶん危険な薬品なんだろうっておもわれるドラム缶がトラックからこぼれ落ちてそれを猫が舐めてしまったためにとっても可愛いらしい緑色の服を着たミヌースになっちゃうって話だ。で、彼女カリス・ファン・ハウテンがやってきたのが独身でとっても優しい新聞記者テオ・マーセンの屋根裏部屋とくれば、もはや、なにもかもがわかっちゃうファンタジックな展開と結末になるんだけど、案の定、そうなった。結局、悪徳政治家の汚職と腐敗を白日のもとにさらすことで莫迦にされていた新聞記者はいちやく町を守った英雄ってことになって、猫に戻りたいとおもってたカリス・ファン・ハウテンもやっぱり観客の期待通り人間のままでいることを決め、タイトルロールで結婚式という、いやまあなんとも一点の期待の裏切りもない筋立てなんだよね。

 でも、そんな筋立てはどうでもよくって、ひたすら、カリス・ファン・ハウテンの猫演技に魅了されていればいいんじゃないかって気になる。この映画はたぶんそういう彼女と猫たち、あるいは、テオ・マーセンをとりまく町の人々のあったかさをしみじみ眺められればそれでいいんだとおもう、たぶん。

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リード・マイ・リップス

2015年08月05日 15時32分04秒 | 洋画2001年

 ◎リード・マイ・リップス(2001年 フランス 119分)

 原題 Sur mes lèvres

 英題 Read My Lips

 監督 ジャック・オーディアール

 

 ◎難聴の女と前科者の男

 それも、女エマニュエル・ドゥヴォスは30代で、男ヴァンサン・カッセルは20代。

 不動産会社でつまらない仕事しか与えられない女が助手に雇った男との間に恋が芽生え、どちらも社会から疎外されているという傷をいたわり合うように関係を深め、しかも、仕事上の不満と正義をぶつけるように女は同僚の仕事をぶんどり横領を暴く半面、マフィアの親玉の金を横領するというせこい悪事もこなす。もちろんそれはふたりからすれば社会に対する復讐ということもあるんだけど、そこで味噌になっているのが、エマニュエル・ドゥヴォスが読唇術ができるってことだ。

 この読唇術が、最初から中盤にかけてはまあまあ恰好な武器になるんだけど、佳境、ヴァンサン・カッセルの悪事が知れて監禁されてからは、ふたりにとってたったひとつの最後の頼みの綱になる。こうした展開は実に見事で、けっこうサスペンスフルだったりもする。小品とはいえ、上手に筋が練られてるし、なんとなく社会の暗部を突いているような感じもあったりする。

 読唇術をあつかった映画はいくつかあるとおもうんだけど、これ、佳作だとおもうな。

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光の旅人 K-PAX

2014年07月16日 14時47分26秒 | 洋画2001年

 ☆光の旅人 K-PAX(2001年 アメリカ 121分)

 原題 K-Pax

 staff 原作/ジーン・ブルーワー『K-パックス』

     監督/イアン・ソフトリー 脚本/チャールズ・リーヴィット

     撮影/ジョン・マシーソン 美術/ジョン・ベアード

     衣装デザイン/ルイーズ・ミンゲンバック 音楽/エドワード・シェアマー

 cast ケヴィン・スペイシー ジェフ・ブリッジス メアリー・マコーマック メラニー・マーレイ

 

 ☆K-パックスは星の名前

 地球から1000光年離れた惑星のことだ。

 で、ある日ひょっこり現れたケヴィン・スペイシーはその星の人間だと主張し、

 数々の証言によって精神分析医ジェフ・ブリッジスらの度肝をぬく。

 ところが、7月27日にK-パックスに帰ると言いだした頃から、

 ケヴィンの過去が見えてくる。

 5年前の7月27日にケヴィンが現れたことから、ジェフが調査し始めるからだ。

 調査によれば、ケヴィンは妻と娘と3人でニューメキシコ州の農場に住み、

 場に勤めるという、ごくありふれたアメリカ人だった。

 そこへ流れ者が現れ、妻子を凌辱し、惨殺したんだけど、

 追いかけたケヴィンはこの暴漢を殺し、行方をくらまし、

 やがてニューヨークの中央駅に現れ、病院へ収容されることになる。

 ここで、ぼくたちは「なるほどね~」という物語の全貌が見えてくる。

 つまり、

 K-pax星人は、魂あるいは光にとても近い存在だということだ。

 光である以上、一瞬にして地球上のどこへだって見学に行けるし、

 宇宙を旅してきたから、人類の知り得ない天体や惑星について、

 地球の天文学者たちよりも遙かに高度な知識を備えている。

 しかも、人間嫌いの犬とだって、仲良く会話もできたりする。

 けれど、地球人じゃないから、バナナの食べ方は知らない。

 だから地球にやってきたとき、

 ちょうど心神喪失状態になっていたケヴィンに憑依して、

 地球のいろんなものを見たり経験したりしようとしたんだけど、

 脳髄はケヴィンのものだから、そこへK-pax星人の魂が上書きされたため、

 ときおり、ケヴィンの深層心理が浮き上がってくる。

 それらはすべて、

 K-pax星における社会情況や心のありように変わって、

 しかも、

 まったく反対のありさまとなってケヴィンことK-pax星人の口から語られる。

 要するに、こういうことだ。

 家族という構成を愛していながらもそれを失ってしまった自分には、

 もはや社会だの家族だのという単位はいらない、

 つまり、K-pax星には、社会も家族も存在しない。

 異性を愛する性行為とその結果によって妻と子を得た自分だが、

 暴漢によって妻が凌辱され、さらに殺されてしまったことで、

 自分がこれまで抱いていた性行為の魅惑は粉々になり、憎悪の対象になった、

 つまり、K-pax星人は性行為を嫌悪するが子孫繁栄のために我慢する。

 この地球は秩序が崩壊し、いたるところに犯罪が見られるため、

 それを縛るための法律が政府によってつぎつぎに出されるが無駄な話だ、

 つまり、K-pax星には、犯罪も紊乱も政府もなく、それでも平和だ。

 しかし、

 さっきもいったように脳髄はケヴィンのものだから、

 あいまいな記憶が漂い続けてるんだけど、

 それは催眠術によってやや明瞭なものとなってくる。

 たとえば、場だ。

 つまり、ケヴィンはK-pax星人でありながらも、

 地球人のケヴィンとしての記憶を語ってしまうことになるわけだけど、

 ケヴィンは、

 過去の忌まわしい記憶をすべて洗い流してしまいたいとおもいながらも、

 最愛の家族があったという記憶は忘れようにも忘れられず、

 それが仕事場の場が象徴となって心の奥に残ってるんだけど、

 自分の人生から逃げ出したいという欲求があるものだから、

 野菜や果物しか食べられないようになってる。

 また、

 妻子が惨殺されたときに庭のシャワーの栓が開きっぱなしになっていたことが、

 得体の知れない記憶の断片となってて、

 そのため、ジェフの家の庭で似たような現象があると、

 危険を察知したケヴィンは狂ったように駆け出し始めてしまう。

 まあ、そのあたりはモザイクのようにいろいろと登場するんだけど、

 ただ、

 K-pax星人もいつまでも憑依し続けられるわけではなく、

 ウルトラマンの地球滞在時間が3分であるように、

 かれらの憑依時間はきっかり5年てことになってる。

 だから、K-pax星人は去らないといけない。

 こうしたあたりの設定と構成は実に見事で、

 この映画はもっと評価されていい。

 ちなみに、

 この物語には原作があって、

 それもシリーズ化されてるらしい。

 ケヴィンの演じたProteことRobert Porterが登場してるのかどうかは知らないけど、

 ちょっと読んでみたいなと、ほんの一瞬、おもった。

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アイリス

2014年06月19日 01時57分26秒 | 洋画2001年

 ◎アイリス(2001年 イギリス 91分)

 原題 Iris

 staff 監督・脚本/リチャード・エア

     原作/ジョン・ベイリー『Elegy for Iris』

     撮影/ロジャー・プラット 美術/ジェンマ・ジャクソン

     衣装デザイン/ルース・マイヤーズ 音楽/ジェームズ・ホーナー

 cast ジュディ・デンチ ケイト・ウィンスレット ジム・ブロードベント ヒュー・ボネヴィル

 

 ◎アイリス・マードックの伝記

 実話だけに、ひしひしと感じるものはある。

 作家がアルツハイマーになるっていうのは、なんだか皮肉めいた話だ。

 もちろん、誰にだって見舞われる可能性のある症状なんだけど、

 哲学者としても高名だったアイリスにしてみれば、

 頭が働かなくなってくるときの恐怖はたまらなかったろう。

 そういう微妙なところをジュディ・デンチは見事に演じてて、

 夫役のジム・ブロードベントがこれまた好い。

 20世紀英国を代表する女流作家であろうとなんだろうと、

 病魔は静かに忍び寄り、本人も気づかない内に脳を蝕んでゆく。

 この映画のいいところは、

 単にアルツハイマーに冒された妻の看護をするものじゃなくて、

 オックスフォード大学での恋物語が濃厚に描かれているところで、

 それがあるからこそ、

 老人映画になっていない。

 そのあたりは脚本が上手に練られてる感じがするし、

 きちんと片づけられていた書斎が、

 どんどんと乱雑になり、やがて薄汚くなっていくんだけど、

 こういうあたりはリアルなんだろな~とおもった。

 もっとも、

 片づけられない人間の部屋の中ってのは、

 最初からくちゃくちゃなんだけどね。

 それだと悲しさが伝わってこないんだろな~。

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ブリジット・ジョーンズの日記

2013年09月30日 21時07分30秒 | 洋画2001年

 ◎ブリジット・ジョーンズの日記(2001年 イギリス、フランス 97分)

 原題 Bridget Jones's Diary

 staff 原作/ヘレン・フィールディング『ブリジット・ジョーンズの日記』

     監督/シャロン・マグワイア 製作総指揮/ヘレン・フィールディング

     脚本/ヘレン・フィールディング アンドリュー・デイヴィス リチャード・カーティス

     撮影/スチュアート・ドライバーグ 美術/ジェンマ・ジャクソン

     衣裳デザイン/ラファエル・フレミング 音楽/パトリック・ドイル

 cast レニー・ゼルウィガー ヒュー・グラント コリン・ファース

 

 ◎デカパンをはける女優

 プロ根性ってのは、

 あんまり欧米の女優さんに似合わない言葉に聞こえるけど、

 実をいうと、欧米の女優は凄い。

 この作品のレニー・ゼルウィガーなんてまさにそうで、

 ダイエットして映画に出るってのはわかるけど、

 それをまったく反対のぶくぶくになって役作りするだけじゃなく、

 豹柄のパンティで外へ飛び出すくらい屁でもなく、

 恥も外聞もなくデカパンをさらして濡れ場を演じるなんてのは、

 なかなかどうして、できることじゃない。

 でも、それが、ブリジット・ジョーンズなわけだからね。

 ただ、世の中の30代の独身女性がみんなブリジットみたいかといえば、

 もちろん、そうでもない。

 煙草も喫まないし、お酒だって呑めない子はいっぱいいる。

 ま、マスコミのどこかにいて、キャリアウーマンになろうともがき、

 そうする内に、都会的な雰囲気にはどっぷりひたっているものの、

 身体のことなんてまるで考えずに、

 けっこう好き勝手な生活をしてるなんてのは、

 なんていうか、それなりに恵まれた環境にいて、

 それを愉しんでるんじゃないのって、おもわれかねない。

 だから、欧米とか、日本のごくかぎられた都心部では、

 ブリジット・ジョーンズ的な女の子はいっぱいいるかもしれないし、

 だからこそ、

 たとえ、どうしようもないくらいの浮気性の色男でも、

 ハンサムなのにちょっぴりマザコンでかちかちのマジメ人間でも、

 彼女は出遭うことができるし、やっぱり魅力的な女の子なわけだ。

 ぽっちゃりしてても身のこなしは軽いし、下ネタもきっちり受け止めるし、

 恋愛の仕方だって、わかってないようでいて、ちゃんとわかってる。

 つまり、ブリジット・ジョーンズは、

 世の中にいそうでなかなかいない、独身女子の憧れ的な存在なんだよね。

 にしても、

 ヒュー・グラントやコリン・ファースのおもいきり体当たり演技もそうだけど、

 コメディに徹してさらりと演技して、

 決して観客におもねって、笑わしてやろうっていうようなわざとらしさがない。

 これが、欧米の映画の素敵なところなんだよな~。

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マーサの幸せレシピ

2010年11月12日 00時34分12秒 | 洋画2001年

 ◎マーサの幸せレシピ(2001年 ドイツ、オーストリア、イタリア、スイス 105分)

 原題 Bella Martha

 英題 Mostly Martha

 監督・脚本 ザンドラ・ネッテルベック

 出演 マルティナ・ゲデック、セルジオ・カステリット、ウルリク・トムセン

 

 ◎味の分かる映画

 鳩を料理させたら超一流ってのがなんともドイツ風で好いね。

 ドイツ人とイタリア人の性質の差が料理や人生の差にもなってて、姉の娘を媒介にして結ばれていく筋立ては予定調和ながら上手に仕上がってる気がする。主役のふたりも綺麗だし、セラピー通いも現代的だしね。まあ、とりてててすんごい展開はないんだけど、丁寧さに好感がもてるんだよな。

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オーシャンズ11

2007年09月28日 18時01分42秒 | 洋画2001年

 ◎オーシャンズ11(2001年 アメリカ)

 原題/Ocean's Eleven

 監督・撮影/スティーヴン・ソダーバーグ

 原案/ジョージ・クレイトン・ジョンソン、ジャック・G・ラッセル

 脚本/テッド・グリフィン 美術/フィリップ・メッシーナ

 衣装デザイン/ジェフリー・カーランド 音楽/デイヴィッド・ホルムズ

 出演/ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ

 

 ◎七人の侍の巨大金庫を狙う犯罪者版みたいな?

 ずっと後になってからジョージ・クルーニーは贔屓になったんだけど、この映画が封切られた頃は、なんか色気のある男ばかり揃えようとしてんな~って受け取って、そのまんなかにいるクルーニーにもあまり好い印象はなかった。

 スターの顔見世映画としてはこんなものなんじゃないかな~とか。

 そういう印象しか残っていないのが、あまりにも寂しいんだけど、まあ、そんな感じの映画ではあるのかもしれないね。

 実際、この後もクルーニーはいったいなにがそれほどよかったのか、このシリーズを作っていくんだけど、なんでなんだろね?

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ザ・メキシカン

2007年07月27日 16時34分18秒 | 洋画2001年

 △ザ・メキシカン(The Mexican)

 

 あ、拳銃なのね。

 ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの共演ってだけで、その時代がなんとなく彷彿される。こういう拳銃がらみのコメディ活劇が成立してたってのは、それなりに平和な時代だったんじゃないかって気もする。ゲイの殺し屋っていう設定が活かせたのもそうだ。

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トゥームレイダー

2007年07月25日 16時24分17秒 | 洋画2001年

 ◇トゥームレイダー(Lara Croft : Tomb Raider)

 

 イルミナティって出てきただけで、なるほど、古えからの秘密結社がついに世界征服に動き出して、それと戦うスタイル抜群の女の子の戦いってわけね?っておもったら、まさしくそのとおりで、脇に、父親のジョン・ボイドやダニエル・クレイグがいるってだけでちょっと豪華にはなってるものの、ぴちぴちのアンジェリーナ・ジョリーを見るということのほかにはなにもないかな。

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