◇特捜部Q 知りすぎたマルコ(Marco effekten)
コンビのふたりが変わってしまった…。ニコライ・リー・カースがウルリッヒ・トムセンに、ファレス・ファレスがザキ・ユーセフに。ふてぶてしさと得体の知れない堪え性が妙に支え合ってる観があったのに、なんだか、これといって特徴の無いふたりになっちゃった。すくなくとも、ぼくはそう感じた。
中身も、これまたトーンダウンしてる。煙草を吸わなくなったとかいってガムをしきりに噛み続けるウルリッヒ・トムセンがなんだかしょぼくれてるしね。まあ、なんていうのか、ロマのマルコが父親のもとへ辿り着きたいっていう心情と行動に絡んで、失踪した小児性愛者とされる役所の職員の真実を探求していくにつれ、アフリカの援助金の横領を調査していて罠に嵌められたのではないかっていう疑念が生じてくるのは、それなりのサスペンスなんだけど、これまでのような猟奇的なところが弱くなってて、それがどうもねえ。