◎ヒトラーに屈しなかった国王(原題:Kongens nei、英題:The King’s Choice)
1940年4月11日、デンマークの戦い始まる。これにつづいてオスロにも危機が迫る。そうした中、ノルウェー国王ホーコン7世が上陸占領をしかけてきたナチスにどうやって立ち向かったかっていう題名どおりの映画で、まあそれに付随して描かれる市民たちがほとんど主役になるんだけど、でも、おもしろかった。なるほど、ノルウェーの立憲民主制ってのは近代になってからなのかあ。
◎ヒトラーに屈しなかった国王(原題:Kongens nei、英題:The King’s Choice)
1940年4月11日、デンマークの戦い始まる。これにつづいてオスロにも危機が迫る。そうした中、ノルウェー国王ホーコン7世が上陸占領をしかけてきたナチスにどうやって立ち向かったかっていう題名どおりの映画で、まあそれに付随して描かれる市民たちがほとんど主役になるんだけど、でも、おもしろかった。なるほど、ノルウェーの立憲民主制ってのは近代になってからなのかあ。
◇ある女優の不在(Se rokh)
ジャファル・パナヒっぽい作品で、それはそれでいいんだけど、ベーナズ・ジャファリが高畑淳子に見えて仕方がない。
しょっぱなの告白首吊り動画のあたりはとってもおもしろい。けど、邦題が良くないなあ。女優の不在というのはいなくなられた側の視点でこれほその女優の視点だから。で、視点は監督に徹してる。ところが、おもしろいのは最初だけであとは単調だった。なんかドキュメンタリーの皮をかぶってる分、なんともどっちつかずの物語で、最後の山の稜線をずっと歩いて行くとそれと入れ違いにトラックがやってくるのは象徴だとしても長すぎる。
◇消えた声が、その名を呼ぶ(The Cut)
前半30分、退屈。
喉を刺した男と一緒に逃げて脱走兵の集団と放浪するくだりは要らん。キッドを見て子をおもいだして涙するまでは半分でいい。節目節目で奥さんの唄とその幻と双子の娘の幻に励まされたり驚かされたりして覚醒するところだけおもしろい。ミケランジェロの暗号の主役がミネアポリスの工場主で出てきて台詞もないんだが、カメオか?
◇モンタナの目撃者(Those Who Wish Me Dead)
定番っていうか、ハリウッドの定石っていったらいいのか、とにかく、セオリーどおりの物語の作り方で、殺人を目撃してしまった少年をその母親代わりになるような女性が守り抜いて戦うっていう話の規模が、モンタナの山火事の中に為される分、大作に仕上がってるのねって感じだ。なににせよ『グロリア』であるのは疑いないわけで、そうか、アンジェリーナ・ジョリーもこういう設定になるのかって納得しちゃうわ。
◇イコライザー2(The Equalizer 2)
ブリュッセルの本題に入るまでが、長過ぎる。
伏線に散らばらせて張り巡らせる分、めんどくさい。にもかかわらずかつての相棒が局をうらぎって裏家業に専念していたのがばれかけたせいで次々に証人を手にかけ、あろうことかデンゼル・ワシントンの唯一の旧い知り合いの女性メリッサ・レオにまで手をかけてしまうのが運のつきっていう展開はどうよ、いまひとつだろ。
しかし、台風の中の銃撃戦はおもしろかった。