△七つの会議
コメディか?とまで前半はおもってしまった。どの役者もそろってみんなここぞとばかりにおもいきり顔にちからをいれた時代劇芝居の連続で、まあそれは仕方ないわね。しかし、これはちょっと、時間がもったいないな。水戸黄門と必殺シリーズを足して割ったような半沢シリーズの方が格段におもしろいのはなんでだろうね。どんでん返しの繰り返しにはちょっと辟易するし、この現実味の乏しさはどうだろう。ま、ドーナツは食べに行きたくなったけど。
△七つの会議
コメディか?とまで前半はおもってしまった。どの役者もそろってみんなここぞとばかりにおもいきり顔にちからをいれた時代劇芝居の連続で、まあそれは仕方ないわね。しかし、これはちょっと、時間がもったいないな。水戸黄門と必殺シリーズを足して割ったような半沢シリーズの方が格段におもしろいのはなんでだろうね。どんでん返しの繰り返しにはちょっと辟易するし、この現実味の乏しさはどうだろう。ま、ドーナツは食べに行きたくなったけど。
◇ライムライト
懐かしい。チャップリンが最後に舞台から転げ落ちて太鼓に嵌まっちゃうところだけ覚えてた。クレア・ブルームはこれが映画デビューだったんだね。上品な顔立ちと演技だ。バレリーナだった彼女をチャップリンが抜擢したのはよくわかるな。けどまあチャップリンも白塗りを落としたときにじっと鏡に映った自分を見つめるんだけど、そうね、つらいね。バスター・キートンを出演させてるのも、おなじ意味でつらいね。時代の趨勢を感じさせる映画だね。
◇THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~
スマホの端末機がなんで格安で売り買いされてるのかとおもってたんだけど、そうか、やっぱりその理由のひとつは密輸や横流しか。要するに、日本に憧れてクリスマス旅行をしたいとおもってる女の子がいて、深圳から香港の高校に通ってるんだけど、親友と彼氏が闇の運び屋をしてて、偶然に手を貸してしまったために運び屋になっちゃって三角関係にもなっちゃって、あ~どうそようって話なんだけど、ときどき香港はこういうちんぴらを主役にした現在の問題を映画にするね。
△種まく旅人 みのりの茶
この『種まく旅人』というのはシリーズ化されている。前の作品も観た。どれもそうだけど、妙に好人物ばかりが出てくる。ずいぶん前にやっぱり旅のシリーズがあって、出てくる人達はみんな好い人で、撮り方がなんともオーソドックスで、ほんと、なんか昭和に帰ったような気持ちになる。もう少し外連味が合ってもいいような気がするし、映画的なダイナミズムが欲しいがまあ仕方ない。ただ、これ、じいちゃんがやってた茶畑を素人娘と素性をなんでか知らないけど水戸黄門みたいに隠してる官僚を受け継いでゆくっていう地に足がついているようでついていない物語だった。想像するだに、資金を集めるためには、とにかくわかりやすい教育映画にもできそうな話にしないとあかんかったのかもしれないけどね。
◇ネバーエンディング・ストーリー
懐かしい。レーザーディスクまで買ったのに、もう観られなくなってた。それはそれとして、主人公が愛馬と悲しみの沼を渡ろうとしたとき馬が悲しみにとりつかれて沈んでしまうんだけど、でもそれを助けられなくておいおいと泣きくずれる主人公は悲しみにとりつかれないんだろうか?ふつうなら沼に沈むんじゃないか?とかおもってたら生きた化石とやらのいるとかいう島に着くんだが大亀で、そういえばこんな展開だったとおもいだしたんだけど、むかし観たときもやっぱり『海のトリトン』をおもいだしたんだっけ?弱い心を見抜いたら光線で殺してしまうスフィンクスも走り抜ければ弱くてもいいのかって話でここはやっぱり堂々と抜けていけないとなあ。
△男はつらいよ おかえり 寅さん
全作品観た者としては観ておかないといけないだろうし、まあ、いろいろおいといても寅の物語はちょうど僕の育ってきた時代と重なるしね。けど、デジタルカメラはあかんな。なにがなんでもフィルムで撮影せんと。たしかに過去の作品はデジタル処理されて鮮明にはなってるけど、やっぱり寅はフィルムで観たかった。それにしてもなんてまあ礼儀正しい娘なんだ。こんなにものわかりのいい子はいないんじゃないか?ていうか昭和のええとこのお嬢さんみたいな言葉づかいだし、とらやの人達のあいかわらずなお人好しぶりはすごいとしかいいようがない。そうおもっちゃう僕がとりかえしがつかないくらいひねてしまったんだろう。だけど、孫が柴又のホームに見送りにきたさくらの頬にキスしたときにはどういうしたらええんだとおもったわ。いるんだな~こんな家族が。孫娘は母親のかわりに洗濯してアイロンまでかけて、しかも作家になった博の子みつおと話をするときの丁寧さ、それと結婚は愛し合うからするんじゃないのと真正面に父親に話せるすごい照れのなさとひたむきさはなんとも感想のいいようがない。しかもこの孫娘をキミと呼ぶみつおとか、ぼくには考えられない表現だ。へ~。後藤久美子、国連かなにかで働いてて上流な感じがぷんぷんなのに本屋で本を入れる籠を床に置くのね。その籠の底は拭かずにカウンターに乗せるわけでしょ?ちょっとな~。けど、さすが山田洋次、目が覚めるような編集もある。源公が鐘を叩くんだけど昔のカットかと一瞬おもえば欄干につらそうにもたれかかって息をついたかとおもえば、吉岡秀隆のナレーションがかぶさってつぎつぎに過去と現在の茶の間の食事が繋がってくる。ここは上手かった。尾羽うちからして病院を終の棲家にしている橋爪功が二万円せびるのも上手いし、夏木マリのスカイライン狙いの帰り道のくだりも上手だった。けど相変わらず会うたびに抱き合うのはやめてほしいけどね。日本人はこれ下手なんだから。だけど、いくら回想とシンクロさせたいからって空港でいきなり奥さんが死んでることを告白させて接吻までさせるのはどうよ?さくらとひろしの心配そのまんまやん。でもまあこれはこれでいいか。
◇禁断の惑星
懐かしい。昔、テレビで何度も観た。イドの怪物のことがわかるようなわからないような感覚だった。イディアとエゴイズムから来てるんだろうけど。でものんびりした映画だったんだね。『宇宙家族ロビンソン』や『宇宙大作戦』の原形なんだね。そういえばこのロビーのおもちゃ持ってたな~。アン・フランスシス、お人形さんみたいに可愛らしいけど、妙にセクシーだな。超ミニの衣装もすべての場面でちがうし、アンダースコートは絶対見えないように撮影されてるのは当時の自主規制の徹底ぶりだね。