◇アメリカン・プレジデント
いかにも合衆国の恋愛劇って感じに仕上げたいような印象なんだけど、べつに大統領との恋愛でなくてもいいんじゃないかな~。守衛のトム・バリーに対して、あいかわらず綺麗なアネット・ベニングが『この人にキャプラの話をしてもわからないから失礼よ』というようなことを口にすると、トムはにこにこと『映画監督ですよね』といって蘊蓄を手短に話すんだけど、こんなとってつけたような場面をわざわざいれなくちゃいけないのは、どういうちからが働いたんだろね?
そんなことはさておき、マイケル・ダグラスはこんな恋愛劇は似合わないな。もっとエグミのある話じゃないと、灰汁の強さが活かされないよ。