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☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

長いお別れ

2022年08月10日 01時43分32秒 | 邦画2019年

 ◇長いお別れ

 

 永の別れ、なんじゃないのか?

 てなことをおもったのと、チャンドラーの『長いお別れ』と区別できないじゃんっていう不満とがごっちゃになってから観てるものだから、なんていうのか、ちょっとね、しょっぱなの印象が好くない。こういう気分のまま観るとなおさら気が乗らなくなるもので、どこにでもありそうなありきたりの家の話かとおもいきや、あにはからんや、かなり特別なとっても幸せな絵に描いたようなどこにもなさそうな幸せな家の幸せな話だった。

 なんだかちょっとね。

 こんな幸せな世界、ありえないんじゃないのか?てなことをおもっちゃうのは、幸せ渇望症だからなんだろう。

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洗骨

2022年08月09日 00時29分22秒 | 邦画2019年

 ◎洗骨

 

 照屋年之ことゴリの演出、上手だった。

 まあ、役者や撮影に助けられてはいるかものしれないけど、脚本もこなしてるんだから大したもんだ。

 土葬した死体を4年後に掘り出して洗い清めるっていう風習があるってことも知らなかったし、それが琉球のほんとに少数の島にはいまだに残ってるってことなんてますます知らない。ゴリ、すごいな。なんといっても、自分が出演せずに脚本と監督に徹してるっていう姿勢も好感が持てるさ~。

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メイドインアビス

2022年01月09日 00時53分55秒 | 邦画2019年

 ◇メイドインアビス

 

 アビス産のアンドロイドのレグとアビスに生まれたメガネの少女リコとのアニメーションなんだけど、なんかつらいね、いろんな意味で。

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僕はイエス様が嫌い

2021年12月26日 00時50分09秒 | 邦画2019年

 △僕はイエス様が嫌い

 

 映画には映画祭向きのものと、儲けに徹しようとするもののふたつある。 これは前者かな。

 キリスト教の学校に転校してきた子供の前に現れた庶民的なちっこいキリストが、すべてに絶望した救いのなさそうな子に潰されるまで、そこにいたることを淡々すぎるほど淡白に撮ってる。 昔ながらの自主製作映画のひとつかなって気がした。

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半世界

2021年12月19日 13時14分29秒 | 邦画2019年

 ◇半世界

 

 たらたらとあんまりもりあがることもなくおもしろくもないなあとおもいながらなんとなく目がそらせず見てしまった。

 同級生が飲みに行って海に行ったりするとなんか『駅』をおもいだすわ。

 部下を入水に追い込んでしまったとおもいこんで苦しむ長谷川博己が、稲垣吾郎の炭焼きを手伝うとき、おれもっとがんばるからというんだが、結局それは逃げでしかないと。稲垣吾郎が心筋梗塞で死んだときもおれが手伝いをやめなければと後悔するがそれもまた思い込みに過ぎない。

  稲垣吾郎のいじめられてた息子がボクサーになる希望するもって亡父の後を継ごうとするのはいいとして、長谷川博己は自衛隊に戻るしかないんだけど、どうするかね。タイムカプセルは取って付けたようで稲垣吾郎にいたっては話題にすらしてないし要るのかな?とも。

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七つの会議

2021年03月31日 00時40分25秒 | 邦画2019年

 △七つの会議

 コメディか?とまで前半はおもってしまった。どの役者もそろってみんなここぞとばかりにおもいきり顔にちからをいれた時代劇芝居の連続で、まあそれは仕方ないわね。しかし、これはちょっと、時間がもったいないな。水戸黄門と必殺シリーズを足して割ったような半沢シリーズの方が格段におもしろいのはなんでだろうね。どんでん返しの繰り返しにはちょっと辟易するし、この現実味の乏しさはどうだろう。ま、ドーナツは食べに行きたくなったけど。

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男はつらいよ おかえり 寅さん

2021年03月20日 16時09分47秒 | 邦画2019年

 △男はつらいよ おかえり 寅さん

 全作品観た者としては観ておかないといけないだろうし、まあ、いろいろおいといても寅の物語はちょうど僕の育ってきた時代と重なるしね。けど、デジタルカメラはあかんな。なにがなんでもフィルムで撮影せんと。たしかに過去の作品はデジタル処理されて鮮明にはなってるけど、やっぱり寅はフィルムで観たかった。それにしてもなんてまあ礼儀正しい娘なんだ。こんなにものわかりのいい子はいないんじゃないか?ていうか昭和のええとこのお嬢さんみたいな言葉づかいだし、とらやの人達のあいかわらずなお人好しぶりはすごいとしかいいようがない。そうおもっちゃう僕がとりかえしがつかないくらいひねてしまったんだろう。だけど、孫が柴又のホームに見送りにきたさくらの頬にキスしたときにはどういうしたらええんだとおもったわ。いるんだな~こんな家族が。孫娘は母親のかわりに洗濯してアイロンまでかけて、しかも作家になった博の子みつおと話をするときの丁寧さ、それと結婚は愛し合うからするんじゃないのと真正面に父親に話せるすごい照れのなさとひたむきさはなんとも感想のいいようがない。しかもこの孫娘をキミと呼ぶみつおとか、ぼくには考えられない表現だ。へ~。後藤久美子、国連かなにかで働いてて上流な感じがぷんぷんなのに本屋で本を入れる籠を床に置くのね。その籠の底は拭かずにカウンターに乗せるわけでしょ?ちょっとな~。けど、さすが山田洋次、目が覚めるような編集もある。源公が鐘を叩くんだけど昔のカットかと一瞬おもえば欄干につらそうにもたれかかって息をついたかとおもえば、吉岡秀隆のナレーションがかぶさってつぎつぎに過去と現在の茶の間の食事が繋がってくる。ここは上手かった。尾羽うちからして病院を終の棲家にしている橋爪功が二万円せびるのも上手いし、夏木マリのスカイライン狙いの帰り道のくだりも上手だった。けど相変わらず会うたびに抱き合うのはやめてほしいけどね。日本人はこれ下手なんだから。だけど、いくら回想とシンクロさせたいからって空港でいきなり奥さんが死んでることを告白させて接吻までさせるのはどうよ?さくらとひろしの心配そのまんまやん。でもまあこれはこれでいいか。

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翔んで埼玉

2020年04月09日 00時58分32秒 | 邦画2019年

 ▽翔んで埼玉(2019年 日本 106分)

 監督/武内英樹 音楽/Face 2 fake

 出演/二階堂ふみ Gackt 伊勢谷友介 麻生久美子 中尾彬 武田久美子 麿赤児 竹中直人 京本政樹

 

 ▽魔夜峰央1982年作品

 なんか昭和臭いギャグだなとおもえば…。

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マスカレード・ホテル

2019年12月03日 23時59分16秒 | 邦画2019年

 △マスカレード・ホテル(2019年 日本 133分)

 監督/鈴木雅之 音楽/佐藤直紀

 出演/木村拓哉 長澤まさみ 小日向文世 菜々緒 松たか子 橋本マナミ 生瀬勝久 宇梶剛士

 

 △日本橋のロイヤルパークホテル

 3つの殺人事件が、実は4つめの殺人事件をしでかすためのトリックだったっていう話?

 なんかそんな感じだった。

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葛根廟事件の証言

2019年09月02日 18時04分19秒 | 邦画2019年

 ◇葛根廟事件の証言(2019年 日本 74分)

 監督・撮影・録音・編集・製作/田上龍一

 出演/大島満吉

 

 ◇葛根廟の悲劇

 昭和20年8月14日、葛根廟で1000名を超える邦人が犠牲になったことを知る日本人は少ない。

 それを仕出かしたのはソ連の侵略にほかならない。もちろん、すべてがソ連の銃爆撃をまともに蒙ったわけではなく、中にはみずから命を絶たざるを得なかった人々もいる。だが、その引き鉄になったのは日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連の、満洲や樺太や千島列島への侵攻にある。

 こんな悲劇は繰り返したくないけど、こうしたことに対して日本国政府はどのような声明を発しているんだろうね。ぼくは聞いたことがないな。ほかの国はどうなんだろう。いずれにせよ、悲しい記憶だけど、実際にこの2019年、この無情きわまりない非道の仕打ちを経験された大島満吉さんはご存命で、上映会場にも足を運ばれ、その場で証言もされた。

 でもこの先、こうした記憶と語りはどうなっていくんだろうね。

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