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☆=☆☆☆☆☆
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アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜

2022年04月30日 00時28分18秒 | 洋画2013年

 ☆アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜(About Time)

 

 実に愛おしい映画だ。

 監督のリチャード・カーチスがこの作品をかぎりに引退するっていってるそうなんだけど、これだけ上手な人がどうしてそんなことを口走ったのかよくわからない。

 誰もがそうだとはおもわないけれども、ぼくはしょっちゅうタイムスリップしないかなって願う。もちろんこの映画のように自分の記憶が完全に残されたまま時間だけが遡り、過去の自分が戻りたいとおもっている時間へ跳躍するんだ。そうすれば人生のまちがいを修正できるかもしれないっておもうからだ。

 ただ、この映画の味噌は、これで、今の妻レイチェル・マクアダムスとはうまく結婚できるようになるものの、自分ドーナル・グリーンソンの子供が生まれる前に跳躍してしまうのはやめた方がいいというところだ。愛する子供が生まれなくなってしまうかもしれないからで、なるほど、いわれてみればそのとおりだ。子供は偶然の産物で、主人公もそれをしてしまって苦労する羽目になるんだけど、最大の問題は三人目の子供が生まれる前に父親ビル・ナイの死を看取ることになってしまうことだ。父親を死なせたくないけど死の原因が自分が生まれる前からの喫煙であるならそれはもはや取り返しのつかないことだから、せめて生前の父親との日々を繰り返すことはできるようになるものの、しかし三番目の子供が父親の死の後に生まれてしまってはもうそれもできなくなる。だから、子供を選ぶのなら、父親とは永訣の日を迎えなければならない。これはつらいね。つらいけど、うまい物語の作り方だね。まいったな。

 

 (以下、2022年7月2日)

 過去にさかのぼることでいつも難題になるのは子供のことで、何億分の一かの偶然で生まれてくるわけで、それはほぼ繰り返せない。途中まで男の子になってしまったときまた運良く同じような、しかし絶対的に同じではない女の子に交換できるというか繰り返した末に巡りあってるけどその繰り返しは気の遠くなるほどだったにちがいない。

 つまり子供が生まれる前には戻ってはいけないわけで、親の病死を避けようにもその起因になっていることが子供が生まれる前では病死を回避させることは難しい。多少の延命はできるだろうか。しかしその親とは繰り返し会えるものの次の子が生まれてしまったらもう時をさかのぼることはできない。

 ほんと、うまく作ってあるわ。

 さらに、結局のところ日々をたいせつにおもって向き合うことが大事なのだという締めくくりは気恥ずかしくはなるもののそのとおりだよなとおもわせるんだから、実に上手い映画だったんだろう。

 

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みかんの丘

2022年04月29日 01時17分39秒 | 洋画2013年

 ◎みかんの丘(Mandarinebi)

 

 そうなんだよね、みかんじゃなくてマンダリンなんだよね。映画の中でもちゃんとそういってるし、ジョージアについてもグルジアっていってる。ジョージア人もグルジーニっていってるし、エストニアとグルジアの合作がそうなんだから、日本もそろそろグルジアっていう呼び方に戻した方がいいんじゃないかな?

 まあ、内乱の続く世の中で、双方の兵士がひとつ屋根の下で過ごさざるを得なくなって云々っていう筋立ては決して目新しいものじゃないし、なんとなく予定調和な物語ではあるんだけれども、でも、おもしろかった。主役のミカン箱をつくっている老人レムビット・ウルフサクもいい感じに白髯を蓄えたりして味があるし、登場したときの嫌ったらしさが絶妙だったギオルギ・ナカシゼがまたいい。

 男4人の舞台劇みたいな感じはあるものの、オールロケのせいか、窮屈さや冗漫さはいっさい感じない。もっともアブハジアが舞台とはいえロケ地にはできないから、監督のザザ・ウルシャゼは黒海沿岸のグリア地方にマンダリン畑を作ったそうで、これがまた実に見事な果樹園に見える。うまいな~。

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とうもろこしの島

2022年04月28日 01時27分27秒 | 洋画2014年

 ◎とうもろこしの島(Corn Island)

 おそらく現代なんだろうな~っておもいながら観てると、舟艇でエングリ川を下ってくるグルジア兵でようやく現代なんだと確信できる。

 どうやら、1992年のアブハジア紛争の最中の話らしい。で、このとき、映画が始まってからようやく『あの人たちグルジア兵?』っていう台詞が出てくる。さらに娘マリアム・ブトゥリシュヴィリの『この島はどこの国のものなの?』という問いかけに、爺イリアス・サルマンは『耕した者の島』と答えるんだ。

 そうなんだよね、だから、この中洲で土壌の良し悪しをたしかめようと掘ってみたら、前の所有者の物らしき煙草の吸い口パイプが見つかるし、映画の最後ではマリアム・ブトゥリシュヴィリの忘れていった人形が見つかるんだ。洪水で何度も小さくなりながらもまた春になると中洲として再生し始める。グルジアだってアブハジアの独立をめぐって土地は小さくなったりしてるけどまた復興するんだっていう寓意が籠められてるわけだね。

 しかし、それにしても、このやけに鼻のでかい爺さんと顔中そばかすの孫娘はどこからやってくるんだ?

 ほとんど台詞がない映画なのに音は豊饒だなあ。
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ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男

2022年04月27日 01時55分34秒 | 洋画2013年

 ◇ウォーキング・ウィズ・エネミー ナチスになりすました男(Walking with the Enemy)

 

 まったく自分の無教養ぶりに呆れるけれど、第二次世界大戦におけるハンガリーってのは盲点だった。

 ある時期、ナチス・ドイツと手を結んで枢軸国の一員になっていたってことになるんだろうけど、これが微妙に揺れ動いている分、きわめて興味深い。さらにいうと、この極右の臍になっていたのがサーラ・フィレンツの指導する矢十字党というハンガリー民族主義を掲げた政党だったってこともまるで知らず、かれらとまったく相容れないユダヤ人のピンチャス・ローゼンバウムなんていう青年についてもまるで知らなかった。

 知らないことだらけってのが手伝ってかなりおもしろく観られたものの、ただ、前半が長いんだよな~。ローゼンバウムを演じたジョナス・アームストロングが親衛隊の制服を手に取るまで半分も使っちゃってるのはちょっとな~っておもう。それと恋人で後の妻のハンナ・トレイトンは顔立ちが派手な分、ちょっと引くわ。落ち着いてるなっておもったのは、摂政のホルティを演じたベン・キングスレーで、なんか痩せたせいか加齢によるものかやけに普通の人間に見えた。もっと個性のかたまりのような雰囲気があったのにね。

 それにしてもこのマーク・シュミットっていう監督、よくこのローゼンバウムなんて人物を探し当てたもんだわ。

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別離

2022年04月26日 22時42分52秒 | 洋画2011年

 ☆別離(Nader and Simin, A Separation)

 

 アスガル・ファルハーディー、うますぎるくらいうまい。脚本もさることながら、演出が上手なんだな。

 ファーストカットからしてその演出力は卓越してる。離婚はしなくないが自分と娘の将来を考えれば海外に移住することが最良の選択で、そのほかの道を選択するには離婚するほかないという妻の一方的な主張を、となりの夫が受け入れがたいという姿勢であらがいつつも平行線のまま調停員との話し合いが進んでゆくという主人公の置かれている立場と将来への不安とをひといきに見せてしまう。それも調停員の目線というフィクスで。見事だな。

 その後はラストまで脚本の勝利だね。夫の父親の痴呆、介護人のいきなりの不在、新しい介護人の事情つまり靴職人の夫が気難しいために警察沙汰になり収監されたことから生活苦になって朝五時半に幼い娘をつれて仕事に来ないといけないという不安定な事情のために疲れ果てていることから、痴呆の父親が徘徊し、それを家へ連れ帰ろうとしたときのラストまで語られない交通事故がすべての原因になっていること、この事故のために流産したんだけど、それをいえないのが痴呆の父親を外に出してしまったという介護人のミスがあるから真実をいえないという背景が、悲劇を生んでいくという実に巧みな構成はなかなかおもいつくものじゃない。

 日頃から庶民の生活をちゃんと観察している姿勢がものをいう、そんな映画だな。

 それにしても主演のレイラ・ハタミは気がいかにも強そうなんだけど、上品で綺麗だね。

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ヒトラーの忘れもの

2022年04月25日 18時03分06秒 | 洋画2015年

 ◎ヒトラーの忘れもの(Under sandet)

 

 物語は単調なんだけど、ナチスドイツの残した浜辺の地雷を捕虜にした少年兵たちに除去させるというのは、その復讐心はわかるにしてもやはり非人道的だ。というより戦争捕虜に強制労働をさせるのは明らかなジュネーブ条約に違反している。かれらが担当した地域の地雷は45000個におよび、それをたった14人の初年兵のような若者に撤去させるのは不可能に近く、最終的には4名にまで減っていくんだから、これは明らかな処刑といっていい。で、そうした若年兵の捕虜を統括するデンマーク軍の軍曹ローランド・ムーラーの視点で描かれるわけだけれども、けっこう、感動作になってる。ただ、これをデンマークが製作しているのがいいね。贖罪ってわけでもないだろうけど、好ましい。

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人生はシネマティック!

2022年04月24日 18時46分29秒 | 洋画2016年

 ☆人生はシネマティック!(Their Finest)

 

 こんな映画が作りたい。

 ダンケルクのプロパガンダ映画を作ろうとしたイギリス人たちの物語なんだけど、そこでスクリプターに採用された素人の若妻ジェマ・アータートンの物語にしたところが、この作品を活性化させてる。ダンケルクから逃げてくる兵士を救った双子の老姉妹を取材するとか、脚本を老役者ビル・ナイや情報映画省の役人リチャード・E・グラントや米パイロットの素人役者ジェイク・レイシーから文句をつけられて改稿していくのと並行して、夫の画家ジャック・ヒューストンと別れて脚本家集団をひきいるサム・クラフリンと恋をしていくのも重要な要素になってて、その仲間を突然失ってしまうことから、ラスト、市民に映画を感謝されることで彼女の感激を引き出してくるのは、実に上手。

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バルーン 奇蹟の脱出飛行

2022年04月23日 00時25分54秒 | 洋画2018年

 ☆バルーン 奇蹟の脱出飛行(Ballon)

 

 へ~!東ドイツには墨壺ならぬ小麦粉壺があるんだ?

 っていうどうでもいいことに感心しちゃったわ。

 よくできた脚本で、現実の写真がエンド・クレジットで出てくるのはこういう類いの映画にはつきものかなと。まあ東西冷戦下で、こんなことをしてまでして国境越えに挑戦しないといけなかったのか、とかって人類はおもいこみすぎだ。かくいうぼくも1982年だったか、ベルリンの国境検問所でひと悶着あった。

 シュタージに追われながらも必死になって気球で国境を越えた数年後にはベルリンの壁が崩壊しちゃうんだから、当人たちにしてみれば、なんだよ!って感じではあったろうけど、それはこの映画にかぎったことじゃないしね。実際に気球を制作したギュンター・ヴェッツェルたちが製作の際の相談役になって撮影されたっていう話だけど、なるほどねって感じだ。

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ヤーラ

2022年04月22日 00時37分37秒 | 洋画2021年

 ◎ヤーラ(Yara)

 

 青というか原色が綺麗だな~。画面が好いわ。

 ほお、ヤーラはアラビア語で蝶々なのか。そうか、歯を矯正してる13歳の少女の名前なのね。このバレエの練習をしてる子が殺されて紙飛行機を飛ばしてる畑に棄てられたわけね。

 うわ~雪が虫みたいに降ってきてるわ。徐々に積もってくるし、時間の経過するにつれて不安がつのってくるのをこうやって雪が音もなく迫り積もってくるのをあらわすとか、なかなかできんぜ。

 ヤーラは日記を残してる。昼に挟まれた夜、とある。おお~文学的やんな。とはいえ、ドン・マッツィて誰のことかはわからないけど。

 半分までが行方不明になってから死体発見までの右往左往に費やされてる。こういう筋立てがいいかどうかは疑問だ。この分まるきり物語が進展してないもんね。

 ところが、いきなり遺伝子情報の話になる。ヤーラは暴行未遂で背中を刺されたまま雪の中に放置されたことで死んだ。その死体に血痕が残ってて、関係者や付近の住民に徹底的に遺伝子の検査をすると、1年以上経ってから部分的に合致した人間が出てくる。その男の親戚が犯人だ、婚外子で親戚ということを知らない者をつきとめていくっていう展開になるんだけど、へ~っておもった。こんなことがほんとにおこなわれたんだあ。

 DNAの変異体はアレルという。容疑者の遺伝子にはこの変異体があるんだけど、すでに亡くなってる父親にはそれがない。つまり、父親の不倫相手に、それがある。その女を父親が赴任していた町で探せばいい。そうしたことから犯人に迫っていくんだけど、なるほど、この先こういう捜査は一般的なものになっていくんだろうか?

 変わった映画だな~。

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リチャード・ジュエル

2022年04月21日 23時54分20秒 | 洋画2019年

 ☆リチャード・ジュエル(Richard Jewell)

 

 法執行官であろうとするあまり、職務に忠実であればあるほど滑稽になる。

 ハリウッドの傾向というか、イーストウッドも例外ではなくて、どうもこの頃の映画は事件が起きるまでが長い。人物や状況の説明が長いんだよね。

 しかし、イーストウッド、巧い。FBIを徹底的に憎ませてくれる。オリヴィア・ワイルドの演じた女性記者の枕営業が真実かどうかってことで論議を呼んだらしいけど、真実か否かは別にして、そもそもその記事がリチャード・ジュエルの冤罪につながっていくわけだから、イーストウッドとしては裏付けのない記事を掲載することが赦せなかったんだろうね。

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バサジャウンの影

2022年04月20日 23時49分30秒 | 洋画2017年

 ◎バサジャウンの影(El guardián invisible)

 

 冒頭に「忘れたいと望むほどに忘れられなくなる。ウィリアム・ジョナス・バークレー」という献辞が出てくるんだけど、なんか、いまさら断わるほどの文句かな、当たり前だろっておもっちゃった。

 途中30分あたりまで、まるきりついていけなくて、森の中のせせらぎの岩場に横たわった裸体の死体と陰鬱な雨ばかりに気をとられて、どんどんわけがわからなくなり、果ては登場人物の相関図すら見当がつかなくなるっていうありさまだったんだけど、これって原作を読んでないとおもしろくないのかな?とおもったりした。

 で、恥毛を剃られた陰部の上にチャクチゴリっていう菓子が置かれてる。干した豚の皮を細断して小麦粉に練り込んで生地を作り、ラードで揚げる焼き菓子なんだけど、これが、姉の経営している菓子工場で作られてるところから、事件が主人公の女刑事の身の回りに関連してるってことが見えてくる。で、その故郷はエリソンドっていうらしい。

 母親の虐待が凄すぎてちょっと見るのが嫌になるんだけど、そもそも、この虐待の原因がわからない。母親が精神分裂症になってて強制的に入院させられてるのを観れば、そりゃそうだろっておもったりもするけど、この虐待と女刑事マルタ・エトゥラの現在とどう繋がってるんだろうってあたりが肝だ。

 まあ、過去の自分とぶつかるあたりはなんか良い感じではある。

 途中「胡桃は魔女のちからを象徴してる。小さな実の中に魔女が邪悪な欲望を集めた。それを誰かに食べさせてその人を病気にしたり意志を奪ったり呪ったりする」って叔母にいわれるのはおもしろかったんだけど、被害者のポケットにあった理由もまたわからない。

 要するにかなりの部分がちゃんと描かれてなくて、原作を読んだらわかるよ的な感じになってるのはどうもね。

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チャイルド・ブライド 売られる子供たち

2022年04月19日 23時30分51秒 | 洋画2019年

 ◎チャイルド・ブライド 売られる子供たち(I Was a Child Bride)

 

 このサラ・ニコルズっていう監督は素人なのかテレビの報道ディレクターなのかわからないんだけど、まあそれなりに一所懸命に児童婚を追いかけてる。

 でも、アメリカっていう国の病根は深いね。少女の自分を強姦した野郎と結婚させられて、しかも子供まで産ませられて、それを宗教的なところからか外聞を気にするところからか、両親も親戚も認めざるを得ないっていうとんでもない事実が、この現代のアメリカのすべての州で蔓延してるなんてのは、あかん。

 こういうところでも、まるきり頼りにならないのは頑迷な爺いの政治家だ。どこの国もおなじで、眼の前の被害者が涙ながらに訴えているのに、自分の母親も10代で結婚したが幸せな夫婦生活をおくってわたしを育ててくれたとかいってる始末だ。あんたの事情を聴いてるんじゃないんだよって、観客はみんな感じただろう。

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ウイスキーと2人の花嫁

2022年04月18日 23時40分48秒 | 洋画2016年

 ☆ウイスキーと2人の花嫁(Whisky Galore!)

 

 1949年のリメイクだっていうんだから、驚きだ。

 よくも戦後たった4年で、こんなにおもしろいものを作れたものだっておもう。

 とはいえ、のんびりした映画で、だんだんちょっとずつおもしろくなるんだけど、さらなる驚きは史実に基づいているってことだ。スコットランドのエリスケイ島にSSポリテイシャンン号っていう貨物船が漂着して、どえらいたくさんのウヰスキーが積み込まれてて、さらにはそれとともに皇太子の秘密の写真まで積み込まれていたっていう国家機密まで絡ませてくるのピーダー・マクドウガルの脚本は上手だね。ギリーズ・マッキノンの抑えているのかいないのかよくわからない演出もほほえましいし。

 グレゴール・フィッシャーのとぼけた爺さんぶりもいいし、ナオミ・バトリックとエリー・ケンドリックの姉妹もまたほのぼのした美しさでいいね。まあ、幼い頃にオリジナル作品に感動して、以来どうしてもリメイクしたいと願い続けてきたっていうイアン・マクリーンのプロデューサー根性を買おう。

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カムバック!

2022年04月17日 00時00分02秒 | 洋画2014年

 ◇カムバック!(Cuban Fury)

 サルサをタイトルに入れないと、なんにもわかんない。

 でもまあ予定調和の見本みたいな映画で、おもしろいだろこの映画?とずうっといわれてるような気になる。

 とはいえ「ソースが語源のダンスに本気かよ!」っていう台詞は笑ったけどね。ワンカット、車を運転して通りすぎるサイモン・ペッグを観た気がするけど、ニック・フロストと会社を作ってるし、カメオ出演しないとね。ただまあ、邦画ではこのおもしろさは出せないし、観る気にもならないだろうけど。

 

 

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バンデラス ウクライナの英雄

2022年04月16日 00時10分36秒 | 洋画2018年

 ◇バンデラス ウクライナの英雄

 分離派寄りの村に育ったアントニオ・バンデラス似の男オレグ・シュルガが主人公っていうところから、なんとなく嫌な予感がしたんだけど、まあたしかに映画の制作中も紛争は続行してたわけで、物語を濃厚にしないといけなかったのかもしれないね。ちなみにこのオレグ・シュルガ、監督もやってんだあ。

 それにしても昔の彼女はやはり田舎臭い。前線を訪ねてきて川の中でセックスする現在の恋人はやっぱり都会的な美人だ。ユリア・チェプルコ、綺麗だわ。こういう気持ちの変化は、いやほんと、現実味があるな。

 ただ、前半、なんとも起伏に乏しい。音楽も情緒的だけど単調で貧相な分、退屈さが増してくるわ。

 
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