Kinema DENBEY since January 1. 2007

☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

ラスト・ショー

2017年07月31日 16時00分39秒 | 洋画1971~1980年

 ◎ラスト・ショー(1971年 アメリカ 118分)

 原題 The Last Picture Show

 監督 ピーター・ボグダノヴィッチ

 出演 シビル・シェパード、ティモシー・ボトムズ、ジェフ・ブリッジス、ベン・ジョンソン

 

 ◎1950年、テキサス州アイリーン

 青春っていうやつは誰もが経験するものだから、たとえば、その町の人々にとっては終わったものではなく、自分はもとより自分の子供や周りの連中もひっくるめて次なる青春をもとめて暮らしていくものなんだよっていうのが、もしかしたらこの作品の主題かもしれないね。

 でなければ、年増の人妻クロリス・リーチマンが、ラストカットで、ジェフ・ブリッジスの出征とサム・ボトムズの信じられないような無責任な轢殺に絶望して自分の過ちを謝りにきた不倫相手ティモシー・ボトムズの手をにぎって「もういいのよ」というはずがなく、またベン・ジョンソンとその昔に不倫していたエレン・バースティンがしみじみと町と自分たちの過去を回想する場面が印象的なはずがない。

 子供を生むのは親だけど育てるのは町なんだぜっていう感覚がよくわかるな~。

コメント

復活の日

2017年07月30日 21時25分24秒 | 邦画1971~1980年

 ◎復活の日(1980年 日本 156分)

 英題 virus

 監督 深作欣二

 出演 草刈正雄、オリビア・ハッセー、ジョージ・ケネディ、ロバート・ボーン

 

 ◎2000㎜の望遠を見よ!

 その頃、ぼくはものすごく興奮して草刈正雄の南への旅を見た。

 ただ、あと、印象に残ってるのは正月に強行した都内ロケで、早朝、誰もいない東京が撮られたことと、35㎜で撮られたことのない南極の本物の風物を見ることができたことくらいかもしれないね。というのも、最後の延々と続く旅はぼくはとても好きだけど、あれは一般の観客には辛かったかもしれない。みんな、あくびしてたような気もする。

 けど実はこの映画はちょっとばかし大仰で、いや、深作さんの芝居のつけ方が熱が入り過ぎていたのかどうかわからないんだけど、誰も彼も芝居が濃すぎて、絶叫とお涙ばかりが続いて、どんどん食傷気味になっていくのはいかんともしがたい。

 とはいえ、ジャニス・イアンの「You are love」は好いし、ぼくはずいぶんと影響された。それはまちがいのない事実だから、とりあえず◎だ。

 

 

コメント

マリー・アントワネットに別れをつげて

2017年07月29日 01時55分07秒 | 洋画2012年

 ◇マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年 フランス、スペイン 100分)

 原題 Les Adieux à la reine

 監督 ブノワ・ジャコ

 出演 レア・セドゥ、ダイアン・クルーガー、ヴィルジニー・ルドワイヤン

 

 ◇1789年7月14日、バスティーユ襲撃、フランス革命

 ほんとにこのフランス革命は、とにかく日本人は好きだ。

 ていうより、世界中が好きなんだろう、たぶん。それほど、マリー・アントワネットは世の女性たちを惹きつけるものがあるんだろうけど、フランス革命当時、彼女はもちろん誰からも愛されていたわけじゃない。そういうことを考えるとなんだか人望とか人気とかいったいなんだろうって気にもなるけど、そうか、それは性別の違いはあるけど、織田信長もそうかもしれないね。

 ま、そんなことより、身寄りのない孤児だった王妃の朗読係っていう発想はええよ。それが王妃の親友が召使に変装してそれを逃がすために自分は親友の身代わりになって共に逃げるなんて、いやよく考えてる。物語の設定としては実におもしろい。でも、予算の都合なのか、それとも室内劇に徹しようとしたのか、革命の迫力はほとんど感じられなかったのは残念だな。

コメント

ビリギャル

2017年07月28日 01時16分01秒 | 邦画2015年

 ◇ビリギャル(2015年 日本 115分)

 監督 土井裕泰

 出演 有村架純、伊藤淳史、田中哲司、吉田羊、あがた森魚、安田顕、矢島健一

 

 ◇偏差値40でも慶應は不思議じゃない

 実をいえばそれほど驚くような展開でもない。ぼくもそのくらいの偏差値だったこともある。

 偏差値って、実はかなり乱高下するもので、人間やっぱり努力すればそれだけの結果はついてくる。

 ただ、これはどうしようもなくおもうんだけど、頭の良いやつはほんとに良くて、かれらは勉強は人並みでも結果は人並みはずれてる。この主人公の金髪パーマ、厚化粧、ピアス、極端ミニスカ、素行不良、語彙不足のギャルが、実はもともと勉強する才能があったのかもしれないし、もしかしたらすべて努力のたまものなのかもしれない。そんなことは、ぼくは本人を知らないからなんともいえないんだけど、うん、こういうこともときどきあったんだろうな。ていうより、意外に身近にそういう受験生はいたな。

 とはいえ、映画はなかなか展開もよくて親と子の信頼について過不足なく撮れてたような気がするわ。まあ、センセーショナルな題名が成功の源だったんじゃないかって、なんか他人行儀な言い方だけどそげなふうにおもったんだわ~。

コメント

自虐の詩

2017年07月27日 23時44分24秒 | 邦画2007年

 ◇自虐の詩(2007年 日本 117分)

 監督 堤幸彦

 出演 阿部寛、中谷美紀、西田敏行、遠藤憲一、カルーセル麻紀、名取裕子、竜雷太

 

 ◇卓袱台返し

 現在のつましくも涙ぐましいヒモと貢ぎ女の生活でナンセンスなくりかえしギャクが続けられる一方、中谷美紀が学生だった頃や阿部寛と出会った頃の感傷的な生活が対比されていくわけだけれども、これといって斬新な物語が展開するわけではないのはまあ仕方ないんだろうし、それを期待して観ているわけでもなかったな~っていう自分に気づいたりする。

 関係ない話だけど、この映画が制作される前、とある映画監督と話をしていて、この原作漫画の話が出た。ぼくはまったく知らなくて、そのとき初めて『自虐の詩』という4コマ漫画があって、卓袱台をひっくりかえすのが趣味のようなヒモと定食屋で働く内縁の妻の話があるのを知った。それで、なんともおもしろいから映画にしたいんだって聞かされた。そのときは単に「ふ~ん」とおもっただけだったんだけど、かれが監督していたらどうだったろうなってときどきおもう。あと、おぼえているのは、そのとき「主役は阿部にしたいんだよ」っていってたことだ。偶然だね。

コメント

あん

2017年07月26日 00時21分53秒 | 邦画2015年

 ◇あん(2015年 日本 113分)

 監督・脚本 河瀨直美

 出演 樹木希林、永瀬正敏、市原悦子、浅田美代子、水野美紀

 

 ◇ぼくも餡子は好きだけど

 いつもどおり、河瀨直美の録音は凄いな。

 樹木希林も市原悦子も上手だなっておもうんだけど、あの女子高生の役どころは取って付けた観があるね。樹木希林の指のことを執拗に訊くのも物語では必要だし、誰かに話したかと訊かれたとき母親の水野美紀にしか話してないと答えたとき、ああこれで広がったのかと分かるけれど、だったら、その後、女子高生の後悔と愁嘆が要るんじゃないかしらね。もうひと押し欲しいなって。

 それと、ラスト、永瀬正敏が「いらっしゃいませ」って声をはりあげて呼び込みするのはいただけないな。あれじゃあ花見をしている人には迷惑だし、かえって売れない。樹木希林はそれを望んでるわけじゃないでしょ。やっぱり、小豆を茹でて水を張ったときにじっと見ている印象的な場面があるんだから、最後は永瀬も樹木希林とおんなじポーズで小豆を見守ってた方がいいんじゃないかしらね。それが志を受け継ぐってことなんじゃないかな。

コメント

ボーン・レガシー

2017年07月25日 20時43分19秒 | 洋画2012年

 ◇ボーン・レガシー(2012年 アメリカ 135分)

 原題 The Bourne Legacy

 原案・監督 トニー・ギルロイ

 出演 ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ、エドワード・ノートン、スコット・グレン

 

 ◇マット・デイモンは写真だけの出演

 つまりこの作品は一連のボーン物とは関連してても関係してないわけね。

 なんだ、そうか。と、途中になって理解した。だから監督も違うのか~と。

 けど、なんとなく雰囲気は似てるし、ポール・グリーングラスの演出のような迫力のあるカーチェイスだったし。ただ、人間性のかけらもない機械のような暗殺者っていう触れ込みのCIA工作員だけど、オートバイのチェイスだけで案外簡単に始末されちゃったね。

コメント

サクラサク

2017年07月24日 01時36分06秒 | 邦画2014年

 △サクラサク(2014年 日本 107分)

 監督 田中光敏

 出演 藤竜也、緒方直人、南果歩、津田寛治、嶋田久作、大杉漣、佐々木すみ江

 

 △騙し舟は精霊舟に掛けてる?

 さだまさしの才能には脱帽する。

 けれど、ちょっとばかし予定調和すぎるのとおしつけがましいっていう言い方はよくないかもしれないけどいかにも感動させようっていう製作者側の魂胆が透けて見えるのがなんだかな~と。東映はその昔、千秋実の『花いちもんめ』を制作してるけど、この作品もそれとおなじように痴呆を扱ってはいるものの、う~ん、綺麗に収めすぎてるって気がするな。

 好い人しかいない世界ってのはこういう社会問題を扱うときに良好な場合もあるし、おもわぬ欠点を露呈しちゃう場合もある。感動の押し売りみたいな感じをちょっと受けちゃうのはこの物語は後者だったっていうことかもしれないね。

 ただ、痴呆の父親をかかえて心が一見ばらばらになってしまった家族が父親の幼い頃のたったひとつの家族の思い出の情景と場所を求めて旅をしてゆくことで絆が再生されていくっていう構図は好い。

 もちろん、突っ込むところがないわけじゃない。

 ことに佳境、藤竜也が乗ってっちゃったバスを緒方直人が追いかけるんだけど、田舎の対向車もないところでバスって止まってくれないものなんだろうかという疑問がなかば反射的に浮かぶ。それにも増して、もともと車を眼の前に停めてあるんだからそれに乗って追いかけれればいいじゃんっておもうし、さらにいえばバスに乗ってっちゃった藤竜也がバスを降りたらなんとびっくり緒方直人も南果歩も追いついてきただけでなく、どこにいたのか息子と娘までもがいきなり登場してくる始末だ。これはちょっとな~。

 もうちょっといおうか。

 ラスト、藤竜也が子供のときに見上げていたとおぼしき桜が伐られてしまっていたのではないかという場面で、南果歩が「桜の寿命は短いから伐っちゃったのかも」というんだけど、ちょっと待ってくれ。ソメイヨシノならいざ知らず、そのほかの桜の寿命は短くないぞ。それに、題名は『サクラサク』じゃないか。先代の桜がもしも伐られちゃったんならその遺伝子を受け継ぐ桜が芽生えてないとあかんじゃんか。

 まじ、大丈夫か?

コメント

オリヲン座からの招待状

2017年07月23日 21時31分53秒 | 邦画2007年

 ◇オリヲン座からの招待状(2007年 日本 116分)

 監督 三枝健起

 出演 宮沢りえ、加瀬亮、原田芳雄、宇崎竜童、樋口可南子、田口トモロヲ、中原ひとみ

 

 ◇『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいだ

 それ以上でもそれ以下でもなくて、町の映画館、シネコンに対して一般館とかっていうらしいんだけど、それを守り続けた夫婦の話らしい。あ、ていうか、妻に岡惚れした映写技師の小僧の純愛物語なのかな。でも、そのあたりは実はもう余計なことで、こういうお涙頂戴的な予定調和の演出はどうなんだろね?

 町の映画館がなくなっていくのは時代の必然かもしれないけど、それはそれで寂しいことではある。じっさい、ぼくはそういう映画館で育ってきたし、トイレに入るのはちょっと遠慮したいような映画館ばかりで、そういうごみ臭いようなところの固くて狭苦しい椅子に腰掛けながら映画を観てきた。この頃ではちょっとずつ良くなってはきてるけど、やっぱり設備の点ではシネコンに敵わない。もちろん、トイレを綺麗にして、椅子を新しくして、スクリーンとスピーカーを交換して、壁と天井を張りかえて、床を敷きなおせばいいんだけど、そんなことができるくらいなら新築してるよね。

 個人的には、そういう現実をちゃんと見極める物語が観たいし、ドキュメンタリーでもいいんだけどな~。あ、テレビとかではたまにあるけど、映画にしてほしいじゃないか。

コメント

深夜食堂

2017年07月22日 23時18分52秒 | 邦画2015年

 ◇深夜食堂(2015年 日本 119分)

 監督 松岡錠司

 出演 小林薫、多部未華子、高岡早紀、余貴美子、オダギリジョー、谷村美月、田中裕子、光石研、筒井道隆、松重豊

 

 ◇めしやの話

 鍵になっているのは多部未華子なんだけど、まあ物語はいろいろなところで触れられているからわざわざここで書く必要もないだろう。

 おもいだすのは学生時代のことで、ぼくには行きつけの居酒屋はなかったけど、食堂はあった。ただ、ここのようにお酒を出したり、常連があれこれと混ざり合ったりすることはなかった。あ、あの人、知ってる。あ、この人、こないだも来てたな。とかいうくらいで、口もきいたことがないし、おたがいに目を合わせることもなかった。それが現実なのかもしれないよ、食堂ではね。ちなみに、ぼくが通っていたのは大学の周辺はさておき、下宿してたところは東長崎っていうところなんだけど、グリーンっていう軽食喫茶と、おおむらっていう蕎麦屋があって、そこで晩ご飯を食べることができた。どちらも三日に一度は行ってたような気がするな~。

 昔から食堂物は変わらず続いていて、この作品もまたそうした食堂を舞台にした人情話のひとつになっていくんだろうね。とはいえ、ここで『駅前食堂』とかの話をもちだしても仕方ないし、この映画の持ち味になってる地味さは『駅前食堂』にはないかもしれないしね。

 ちなみに、この映画でひとつ救いになっているのは、ぼくのように原作の漫画も知らなければそのほかの情報もなにひとつ持っていない観客も少なからずいるわけで、そういう物わかりの悪い連中にもわかるように映画が作られているっていうことかな。

コメント

キンキーブーツ

2017年07月21日 20時45分29秒 | 洋画2005年

 ☆キンキーブーツ(2005年 イギリス 107分)

 原題 Kinky Boots

 監督 ジュリアン・ジャロルド

 出演 ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、ニック・フロスト、サラ=ジェーン・ポッツ

 

 ☆イギリス、ノーザンプトン

 ほぼ、実話らしい。

 モデルになったのは、紳士靴メーカーのW.J. Brookes Ltdだそうな。

 その老舗の靴会社が、キンキーブーツつまり女装癖のある男性が履くための極めてセクシーなブーツの開発をする物語で、舞台にもなったりしてるそうなんだけど、ぼくはこの映画のほかには知らない。まあ、知らなくてもいいんだけどさ。ただ、ニッチ市場っていうのは、どんなものにでもほんとにあるんだな~っておもえるし、人間っていうのはすべてを達観して開き直った者がほんとの意味で強いんだなとつくづくおもうわ。

 

コメント

種まく旅人くにうみの郷

2017年07月20日 13時38分08秒 | 邦画2015年

 ◇種まく旅人くにうみの郷(2015年 日本 111分)

 監督 篠原哲雄

 出演 栗山千明、桐谷健太、三浦貴大、谷村美月、根岸季衣、山口いづみ、永島敏行、豊原功補

 

 ◇伝統作業“かいぼり”の復活

 なんだかこの作品は「種まく旅人」シリーズとかってなってるらしい。松竹はシリーズが好きだね。農林水産省の職員が地方に派遣されてその土地土地の名物や名産や風習や伝統やらといったものを知り、味わい、体験し、そして感動することで地方から日本を見つめるとかいった感じなんだろうけど、まあ女性版の寅さんみたいなものかしらね。

 かいぼりってのは、灌漑のために掘られた溜め池の池の水を抜いて、底に堆積してる草木や土砂を取り除くことをいうんだそうな。これをやると、山の栄養が海に流れ込んで、海水にミネラルが満ちて、これを食べた魚を獲って食べることで畑に栄養が還っていくっていう循環をうながせる。だから、山と海の両方が得をするってことになるんだけど、なかなか面倒だからこんにちではあまりやられてない。それをやろうって物語だ。

 で、物語のへそになってるのは山彦海彦の神話みたいな兄弟で、山彦が桐谷健太で、海彦が三浦貴大ってわけだね。女寅次郎の栗山千明を地方へ派遣するのが永島敏行で、地方でそれを受けとめるのが豊原功補という面子になってて、まあ、おさまりはつく。ただまあ地域調査官という設定だからここに残るわけにはいかないし、そうした分、地に足のついた主人公は求められない。こういうほんわかした話には必要ないんだろうけど、どうしてもヒロインが第三者になっちゃうんだよね。シリーズ物の探偵とおんなじで、こればかりは宿命だから仕方がないね。

コメント

ナタリー

2017年07月19日 19時35分36秒 | 洋画2011年

 ◇ナタリー(2011年 フランス 108分)

 原題 La delicatesse

 監督 ダビド・フェンキノス、ステファン・フェンキノス

 出演 メラニー・ベルニエ、ジョセフィーヌ・デ・ミオー、オドレイ・フルーロ、フランソワ・ダミアン

 

 ◇平凡で唐突な恋愛を淡々と

 オドレイ・トトゥという女優はふしぎな雰囲気をもった女性で、同僚のクロエを演じたメラニー・ベルニエの方が綺麗なんじゃないかって気もするけどそういう観点とはややちがった魅力があるんだろうね。で、そのふしぎなオドレイがなんとも平凡ながら不思議な恋をする話で、容姿からも能力からもなんの魅力も感じられないスウェーデン人のフランソワ・ダミアンにいきなり濃厚なキスをして、しかもそれをまったく覚えていなくて、そこから徐々に恋が始まるという展開だ。これはおそらくオドレイにしか演じられない。ほかの女優がやると厭らしくなっちゃうっておもうんだよね。原作を書いてひょんなことからメガホンをとることになったダヴィド・フェンキノスの女優選定はまちがってないわ。

コメント

蠢動 しゅんどう

2017年07月18日 01時18分11秒 | 邦画2013年

 △蠢動 -しゅんどう-(2013年 日本 102分)

 監督・脚本 三上康雄

 原案 三上康雄、近藤誠二

 出演 平岳大、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄、さとう珠緒、栗塚旭

 

 △殺陣は、好かった

 栗塚旭を観たい一心で、えんえん我慢した。

 若林豪、目黒祐樹、中原丈雄がおもいきり熱をこめて芝居してくれてたけど、いや、そういうことではないような。しかしそれにしても、みんな老けたね。栗塚さんも台詞回しは往年のままな感じだけど、ほかの人達とおなじくやけに踏ん張るようになっちゃってて、もうすこし寛容な優しい栗塚さんの嗤いが観たかったわ。

 とかって、感想をいえばいうほど窮屈な気分になりそうだから、もうやめとく。

コメント

ハッピー・フライト

2017年07月17日 20時24分09秒 | 邦画2008年

 ◇ハッピー・フライト(2008年 日本 103分)

 監督・脚本 矢口史靖

 出演 綾瀬はるか、田辺誠一、時任三郎、吹石一恵、寺島しのぶ、田畑智子、小日向文世、岸部一徳、田山涼成

 

 ◇ANA、全面協力

 やるな、ANA。

 要するに、機長の昇格試験を受ける副機長田辺誠一と、新人客室乗務員の綾瀬はるかの初フライトが重なり、さらには鳥の群れに突っ込んでしまったことでエンジントラブルが発生して羽田空港へ引き返すことになったものの、おりからの台風による雷のせいでオペレーションコントロールセンターが停電し、手動で着陸しなければならないという非常事態を迎えるものの、なんとかそれに成功するという物語だった、ような気がする。

 ま、趣味の問題だからどうしようもないのだけれども、ぼくが編集を任されたら83分の作品に仕上げるな。

コメント