◎ホビット 決戦のゆくえ(The Hobbit: The Battle of the Five Armies)
もうすこし他に物語の結び方はなかったろうかっていう感じがする。
前作『ロード・オブ・ザ・リング』と似たような展開っていうか、ほぼおなじ、崖にへばりついた城の攻防という展開で、そう、第3部にその戦いが集中するという展開で、こりゃあちょっときついなって気がした。もちろん、特撮はたいしたものだし、戦いそのものの迫力はいうことないんだけど、でも、リチャード・アーミティッジ演じるドワーフ王の黄金に目が眩んだことへの悔悟と人間性の回復に重点が置かれてしまった分、マーティン・フリーマン演じるホビットのビルボ・バギンズの影が薄くなってしまったのは、なんだか物足りなさを感じちゃうけどね。
ただまあ、なるほど、指輪がどうしてビルボ・バギンズの手にあったのかっていうことだけはこれで納得できるんだけどさ。