◇瞼の母('62)
いわずと知れた番場の忠太郎。
母子生き別れの定番中の定番なもんだから、映画の出来不出来は、筋立てをいかに美しい映像で括るかという点に絞られる。ただ、そんなこともあって、多作の時代が仇となったものか、加藤泰作品だからか、美術も撮影も頑張ってはいる。いるものの、いまいち、感動させるには中村錦之助の一人舞台で、甘さの残る脚本だったかな。
◇瞼の母('62)
いわずと知れた番場の忠太郎。
母子生き別れの定番中の定番なもんだから、映画の出来不出来は、筋立てをいかに美しい映像で括るかという点に絞られる。ただ、そんなこともあって、多作の時代が仇となったものか、加藤泰作品だからか、美術も撮影も頑張ってはいる。いるものの、いまいち、感動させるには中村錦之助の一人舞台で、甘さの残る脚本だったかな。
◎サベイランス(Surveillance)
なんてまあ、父親リンチゆずりのいかがわしさかと。
映像、ことに乾いた茶色の大地と真っ青な空に、陰影の強い人物を配置するのは、いかにも父デビット・リンチ的におもえる。たぶん、ジェニファー・リンチ、才能あんだな。
なのに、音楽はどうしちゃってるのといいたくなる。
筋立ては、佳境のどんでん返しが冒頭の残酷描写の解明にもなってて、よく練られる。