◇ノストラダムスの大予言(1974年 日本 114分)
英題/Catastrophe 1999
監督/舛田利雄 音楽/富田勲
出演/丹波哲郎 黒沢年男 由美かおる 司葉子 山村聡 岸田今日子 平田昭彦 志村喬
◇丹波さん、熱すぎ
ニューギニア原住民が放射能汚染されて射殺され、バイクはがんがん崖から飛び込み、妊娠したのよと恋人に告げた海岸で駆けっこしたかと思えばいきなりモダンバレエを踊り始めるか由美かおる!しかもハイヒールで。
◇ノストラダムスの大予言(1974年 日本 114分)
英題/Catastrophe 1999
監督/舛田利雄 音楽/富田勲
出演/丹波哲郎 黒沢年男 由美かおる 司葉子 山村聡 岸田今日子 平田昭彦 志村喬
◇丹波さん、熱すぎ
ニューギニア原住民が放射能汚染されて射殺され、バイクはがんがん崖から飛び込み、妊娠したのよと恋人に告げた海岸で駆けっこしたかと思えばいきなりモダンバレエを踊り始めるか由美かおる!しかもハイヒールで。
◎黙秘(1995年 アメリカ 132分)
原題/Dolores Claiborne
監督/テイラー・ハックフォード 音楽/ダニ・エルフマン
出演 キャシー・ベイツ ジェニファー・ジェイソン・リー クリストファー・プラマー
◎2009年7月22日11時12分
この日、ぼくは井の頭公園で日蝕を仰いでたんだけど、それはさておき、原作ほどの傍若無人さはなく妙に上品になってしまったキャシーベイツがやけに上手すぎるのと、過去との場面展開の鮮やかさには脱帽するしかない。色調も特殊効果も良だ。
◎秒速5センチメートル(2007年 日本 63分)
監督・脚本・製作総指揮/新海誠 音楽/天門
出演/水橋研 近藤好美 尾上綾華 花村怜美 水野理紗
◎どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか
それが、桜の花びらが舞い落ちる速度なのか?とおもったけど、そういうことではないのね。
いやもう、ノスタルジーに流されちゃうわ。
けど、中学時代の淡い恋と旅とキスの思い出は胸をくすぐるものはあるけど、その主人公の素朴な感情が高校時代に得体が知れなくなり、自分に恋する女性にどっちつかずの反応を示したまま会社勤めして、思い出に埋没するのはぼく個人としてはちょっとばかり辛いかな。
◎真実の行方(1996年 アメリカ 132分)
原題/Primal Fear
監督/グレゴリー・ホブリット 音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 リチャード・ギア エドワード・ノートン ローラ・リニー フランシス・マクドーマンド
◎緋文字
多重人格を演じてる若者っていう設定は21世紀になるとありふれたどんでん返しになっちゃったけど、この作品がなかったらどうだったんだろ?
ていうことで、本作が影響を及ぼした物は大きい。多重人格であるか否かが裁判の最終的な論点になってゆくのを利用する被告の姿は「刑法39条」が三年後にも用いられてるんだけど、構造が単調だし性倒錯が絡む分、弱いかも。
まあ、これが元ネタでいろんな作品が出来ていくなら、弱い部分があるのは当然で、でもこの作品よりもおもしろいものが後に作られたかっていえば、さて、どうだ?
▽世界で一番美しい夜(2008年 日本 160分)
監督・脚本/天願大介 音楽/めいなCo.
出演/田口トモロヲ 月船さらら
▽文部省推薦って、まじか?
感性は多様だね。
どうしてこれだけ緩慢な展開かつ無表情な映像にする必要があったのかわからないけど、八つ墓村バーサンにも少し閉口したし、なんとも騎上位が多いな~とも。石橋凌の船だけ良かった。
まあ、なんにしても統一感のとれていない感じが濃厚で、ぼくにはどうやらお役人のような感性はないらしい。
△ヘルナイト(1981年 アメリカ 102分)
原題/Hell Night
監督/トム・デ・シモーン 音楽/ダン・ワイマン
出演/リンダ・ブレア ピーター・バートン ジェニー・ニューマン ヴィンセント・ヴァン・パタン
△当時にはありがちな
わざわざ中世っぽい館と衣装で肝試しに行って殺人鬼に襲われるがヒロインが最後の力を振り絞って…という常道の筋立てなんだけど、いやまあ串刺しが好きだね、トム・デ・シモーン。
そんなことくらいしか書き留めることがおもいうかばないのが辛いところだ。
ま、なんにせよ、リンダ・ブレアはちょっとな~。頬が膨れすぎで、こういうホラー風味サスペンスのヒロインには不向きだったんじゃないだろか。
◇バイオハザードII アポカリプス(2004年 イギリス、カナダ、アメリカ 94分)
原題/Resident Evil:Apocalypse
監督/アレクサンダー・ウィット 音楽/ジェフ・ダナ
出演/ミラ・ジョヴォヴィッチ シエンナ・ギロリー ソフィー・ヴァヴァサー サンドリーヌ・ホルト
◇3へのつなぎ
1が完成度は高かったから3の予告的な印象だ。少女ソフィ・ヴァヴァサーの登場は、正に『エイリアン2』だし。つっても、贔屓の映画を引き合いに出すのはよくないね。
ゲームを知らないのでわからないんだけど、シエンナ・ギロリーの登場は上々の評判だったのかもしれないね。たしかに彼女が入ることによって女物のアクションはますます派手になった気もしないではない。
◎バイオハザード(2002年 イギリス、ドイツ、アメリカ 100分)
原題/Resident Evil
監督・脚本/ポール・W・S・アンダーソン 音楽/マリリン・マンソン マルコ・ベルトラミ
出演/ミラ・ジョヴォヴィッチ ミシェル・ロドリゲス ハイケ・マカチュ
◎そうか、鏡の国のアリスなのか
しかし、見ていて思い出されるのはエイリアン2。いつ変異した生物にカマンッと叫ぶのかと。主役が中性的なので偽装結婚の相手がさほど良心的な人間でなくとも納得できますがラストの銃で身構えるのはいかにも続編ありだ。
でもまあ、実際、どんどん作られていったわけだし、これはこれで充分出だしのおもしろさを伝えてくれた。
主題曲は、見事だね。
◇フォーリング・ダウン(1993年 アメリカ 118分)
原題/Falling Down
監督/ジョエル・シュマッカー 音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 マイケル・ダグラス ロバート・デュヴァル レイチェル・ティコティ バーバラ・ハーシーン
◇共感しちゃうのは僕だけか?
現代病のおじさんの物語だが、いやまじよくわかる。
ただ、テンポがいまひとつ緩慢なのと爆裂する感情の昂りと理由が表現しきれていない気もしないではない。
それと、家庭内暴力のために離婚させられ子供には100フィート以内に近寄ってはいけないと判決されたあたりの回想もいるんじゃないかって感じもあるけど、そんなものをつけてたら、ノンストップの爆走劇にならないか。
▽グロテスク(2009年 日本 69分)
監督/白石晃士 音楽/佐藤和郎
出演/長澤つぐみ 川連廣明 大迫茂生
▽想像を絶した
価値観というか趣味が違うというか…。孤独でワキガ劣等感のある医師崩れが性の感動を求めるのを大義名分にして次々に人間を監禁拷問虐殺してゆく訳だが、主題がまるで見えてこない。
長澤つぐみの演技だけはなかなか好いっておもったけど。
◎イーグル・アイ(2008年 アメリカ 118分)
原題/Eagle Eye
監督/D・J・カルーソー 音楽/ブライアン・タイラー
出演/シャイア・ラブーフ ミシェル・モナハン ジュリアン・ムーア ロザリオ・ドーソン
◎第三者に監視される不安
物語の主題は斬新ではないものの、人間に絶えずある誰かに見られてるんじゃないかっていう不安を、国家転覆規模の犯罪と機械の自意識化による反乱を匂わせてゆく展開は、なかなかどうして展開も早く、飽きさせない。トランペットと宝石ネックレスとグライダーの小道具もまた良いしね。
このスピルバーグは大したもんだな~っておもったけど、そもそも監督のD・J・カルーソーって人はサスペンスに本領を発揮する人みたいで、ということはもしかしたら長年温めてきた企画をスピルバーグに話し、そこにスピルバーグお得意のSF的な要素を加えて出来上がったっていう感じなのかな?