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☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

タイムマシン

2024年10月28日 16時28分42秒 | 洋画2002年

 ◇タイムマシン(The Time Machine) 

 

 最初にガイ・ピアースの許嫁が殺されたときに数日さかのぼって殺されるのを阻止しようとしたのに馬車転倒の事故に巻き込まれて死ぬ。運命には逆らえないのかっていう、別な主題になりそうで危ぶんだんだけど、なんだかいきなり未来に飛ぶ。時間跳躍の引き金になってるのか?てゆーか、許嫁のくだりを描いた分は余計なんじゃないか?にしても、近未来で登場する自転車ウェアのお姉さんの方が綺麗だ。2037年に月面爆発して地球が大変な危機になるのはいいけど、もうすぐ2037年来ちゃうぞ。せめて2237年とかにしといた方がよかったんじゃないか?

 で、ようやく80万年後の世界。空には壊れたままの月。崖っぷちに竹の住居を営むエロイ族。英語は石の言葉。教師の女は言葉を理解できると。何族だと訊かれればニューヨーカーだと。なるほど。

 それにしても8億年後のモーロックに支配された世界を見てしまったことで、未来を変えるとかいって、時間跳躍装置に梃子をぶちこんでその反陽子爆弾級の破壊力でモーロックを根絶やしにするんだけど、そんなに危険な代物だったのか、タイムマシンは。

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ハリー・ポッターと秘密の部屋

2024年01月02日 13時48分55秒 | 洋画2002年

 ☆ハリー・ポッターと秘密の部屋(Harry Potter And The Chamber Of Secrets)

 

 追悼、リチャード・ハリス。

 独立した物語となるように気づかわれていたような印象を受けるのはこの第2作までのような気がする。

 子供の最大の興味は、やはり、隠れ家にある。かくいうぼくも、子どもの頃にはそこらじゅうに隠れ家を持っていた。この誰もが覚えのある素敵な空間を伝統的な世界でくくり、物語の核に据えるのはできそうでいてななかできない。妖精の悲哀と屈折を語るのも、同様だ。そういうところ、原作者がものをよくわかっているのか、それともクリス・コロンバスなどの制作者たちもそうした機微をよくおぼえているのか、とにかく上手だった。

(以上、2011-02-20 12:37:48)

 ダンブルドアは、やっぱり、リチャード・ハリスの晩年のはまり役だったなあ。

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アバウト・ア・ボーイ

2021年12月18日 12時39分52秒 | 洋画2002年

 ◇アバウト・ア・ボーイ

 

 途中まで、もう見たくないってほどつまらなかった。

 38歳で独身のヒュー・グラントの、母子家庭の母親をひっかけようという設定がなんともいやらしくて嫌だったし、虐められてる子供ニコラス・ホルトがいかにも変な感じだったからで、でも、その情緒不安定の母親の子と奇妙な友情で繋がってくあたりからなんとか観られるようになったかな。

 けど、やっぱり片親だっていう嘘はまたついてしまうわけで、まあその相手がレイチェル・ワイズだったから最後まで観る気にはなったけど。

 なんとなくおもったのは、このポール&クリス・ワイツ兄弟の監督した作品は、どれをとってもホンワカした青春物をひきずってる感じがするんだけど、そうしたものの延長って考えれば、ちょっと年を食ってきたのかしらって気にもなるかな。

 しかし、ほんと、ヒュー・グラントは情けない色男をやらせたら天下一品だな。

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ボウリング・フォー・コロンバイン

2021年08月02日 14時05分19秒 | 洋画2002年
◎ボウリング・フォー・コロンバイン


いかにもマイケル・ムーアらしい突撃取材と編集の妙で構成されてるんだけど、もちろん、これは彼の主張であって賛同するかどうかは鑑賞者の自由だ。

ただまあ、1999年4月20日はアメリカがコソボに最大規模の爆撃を敢行したときで、それについての自己弁護のようなクリントンの会見のわずか1時間後、デンバーのリトルトンのコロンバイン高校で銃乱射事件が起こり、ボウリングをしてきたばかりのふたりの若者によって15人がセミオートマシンガンで撃ち殺され、24人が負傷した。

これはまちがいないことで、ここから、マイケル・ムーアは彼なりの構成によってアメリカのワスプに対して痛烈な批判をかましてる。

なるほど~と納得もできるし、こじつけてないかって首をひねりたいところもないではない。たしかに皮肉が過ぎるような気もするけど、でも主題歌に『この素晴らしき世界』を使いたくなるのはわかる。

チャールトン・ヘストンはいかにも往年の戦う名優で地位も名誉も築いてしまった彼が銃社会の象徴のようにあつかわれてしまうのもそうで、ちからづくの編集で追い込んでるのはちょっとどうかなとおもわないではない。

ただ、アメリカがシャツはズボンに入れろっていうのは、銃を隠すのをさまたげるためなのかっておもわせられたとき、ライフルまでズボンに隠してるのはジョークとしても、ほおなるほどねとはおもった。
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炎の戦線 エル・アラメイン

2020年05月12日 00時14分15秒 | 洋画2002年

 ◇炎の戦線 エル・アラメイン(2002年 イタリア 117分)

 原題/El Alamein - La linea del fuoco

 監督・脚本/エンツォ・モンテレオーネ 音楽/ロベルト・ピチウッタ

 出演/パオロ・ブリグリア ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ エミリオ・ソルフリツィ

 

 ◇1942年10月、北アフリカ戦線

 その中の第二次エル・アラメインの戦いを撮ったらしい。

 カメラワークはとても、いい。

 ただ、予算もあって兵器はほとんど見られない。けど、夜間の英軍による総攻撃はありったけの予算で突っ込んでくる。あとは、砂漠と残骸と新米兵の独白だけなんだけどね。ただ、それがまた視点を絞った描き方になってるもんだから、とても観やすい。

 ま、新参兵は精神論しか抱えてこず、現実との差がありすぎることに愕然とするわけだけれど、どんな世界だっておんなじことだっていってるだけのような気もしないではないけれど。

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トーク・トゥ・ハー

2017年09月23日 00時53分29秒 | 洋画2002年

 ☆トーク・トゥ・ハー(2002年 スペイン 113分)

 原題 Hable con ella

 英題 Talk to Her

 監督・脚本 ペドロ・アルモドバル

 出演 レオノール・ワトリング、ジェラルディン・チャップリン、ダリオ・グランディネッティ

 

 ☆眠れる美女か

 自分だったからどうだろう?

 盗み見までして岡惚れしていた彼女レオノール・ワトリングがいきなり昏睡に陥ったら、この気は優しいけれどもおもいつめてしまう若者ハビエル・カマラのように、看護師になって尽くして、ところが、あげくのはてに犯して妊娠させちゃったかもしれないかどうか。そんなことはないと観客としてはおもいたいのだけれど、さて…。

 もう一方、こちらは中年の男ダリオ・グランディネッティだけど、女闘牛士ロサリオ・フローレスが闘牛の失敗で昏睡に陥ってしまい、こちらに対してはまるでなにもできずにいる。うん、こちらはなんとなくわかる。

 けど、どちらにせよ、なんとも難しい話で、そこまでおもいつめてしまう若者の生理と中年男の詩情を上手に描いていたんじゃないかと。

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グッバイ、レーニン!

2016年04月11日 20時22分11秒 | 洋画2002年

 ◎グッバイ、レーニン!(2002年 ドイツ 121分)

 原題 Good Bye Lenin!

 監督 ヴォルフガング・ベッカー

 

 ◎1989年、ベルリンの壁崩壊

 その前後の東ベルリンに住んでる家族の話だ。

 今からでは想像もつかない人がいるかもしれないけど、当時の西ベルリンと東ベルリンとはまったく異質の国だった。そこで西ベルリンへ亡命していった夫を待つ妻が次第に感化されて東ドイツにおける徹底した愛国主義者となっちゃってるってのは、あながちおかしな設定じゃない。いやそれどころか、こういう家庭はいっぱいあっただろうなっておもったりもする。ベルリンの壁が崩壊する直前に息子の革命的なデモ参加に驚いて心臓麻痺をひきおこし昏睡に陥り、壁が崩壊して八か月後に目覚めるなんてそんなのありか?っていう人もいるだろうけどね。でも、あったんだよ、たぶん。

 ぼくはこういう皮肉たっぷりの小品は好きだし、いや登場人物の立場に立ってみるとって考えられることができるだけでも充分なリアリズムだとおもうんだけど、そうじゃないのかしらね。そりゃあ、ドイツが統一された当時、ことにベルリンの貧富の差は凄まじいものがあったようで、そうしたことを背景にして重箱の隅を楊枝でほじくるように突いていけば、もっとちゃんとしたリアリティーを感じられるのかもしれないんだけど、そんなことは必要ない。だってリアリティーばかりを追及してたんでは、レーニン像の撤去の際に像が散歩するように移動していくさまなんてのはちょっと巡り合いにくかったかもしれないしね。

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列車に乗った男

2015年07月30日 21時36分42秒 | 洋画2002年

 ◇列車に乗った男(2002年 フランス 90分)

 原題 L' Homme du train

 監督 パトリス・ルコント

 

 ◇三日間でも一期一会

 自分の人生をふりかえったとき、たいした人生じゃなかったかもしれないけどそれでもまあ満足だ、とかっておもえる人はどれくらいいるんだろう。やり残したこととか、やっておきたかったこととか、まったく自分とは吊り合わない世界で生きてみたかったとか、いろいろとあるんじゃないのか。ぼくは、もう、ごまんとある。

 だからこういう映画はしみじみしちゃうんだよね、きっと。

 フランスにはとてもよくある風景の町で、たそがれていくとき町の往来には誰もいなくなっちゃうようなうらさびれた田舎町、そう、ツールとかあのあたりの風景によく似てる。人生をなんの漣も立てずに生きてきて心臓病を患ってる元国語教師ジャン・ロシュフォールと、人生嵐ばっかりで今もって悪い昔の仲間から絶対に失敗しそうな銀行強盗に誘われるジョニー・アリディが出会うのはそんな町だ。

 ただ、旅をしていると、ここまでではないものの、こんな場面に出くわすことはないわけじゃない。人間ってのはおかしなもので、とくに孤独な人生を送ってたりすると、まったく初めて出会った人間なのにいちばんの親友のように感じちゃことがある。で、その人間の人生が自分の憧れていた生き方だったりしたらもうほんと交歓したいくらいにおもっちゃうもんだ。そうした心の機微がよくわかるだけに、心臓の手術と銀行強盗のカットバックは悲しいね。

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アナライズ・ユー

2014年11月12日 14時03分44秒 | 洋画2002年

 ◇アナライズ・ユー(2002年 アメリカ 96分)

 原題 Analyze That

 staff 監督/ハロルド・レイミス 脚本/ピーター・スタインフェルド、ハロルド・レイミス、ピーター・トーラン 製作総指揮/バリー・レヴィンソン、クリス・ブリガム、レン・アマート、ブルース・バーマン、ビリー・クリスタル 撮影/エレン・クルス 美術・ウィン・トーマス 衣装デザイン/オード・ブロンソン・ハワード 音楽/デイヴィッド・ホルムズ

 cast ロバート・デ・ニーロ ビリー・クリスタル リサ・クドロー キャシー・モリアーティ

 

 ◇続編とは知らずに

 観ちゃった。

 ところが、それなりに楽しめちゃったんだからまあ好しとしよう。

 でもまあ、それだけ一篇一篇が独立した話になってるわけで、観てる分にはなんの違和感もなく作られてるあたり、さすがだし、この続編だけバリー・レヴィンソンが制作総指揮になってるっていうのも理由のひとつなのかもしれないね。

 筋立てそのものはマフィアをあつかったコメディなんだけど、見ものはもちろんロバート・デ・ニーロとビリー・クリスタルのやりとりに尽きる。たとえば、デ・ニーロは収監されていたときに暗殺の危険を感じて、精神的な病に陥ったふりをして病院に収容され、そこへビリー・クリスタルが呼ばれて本当に精神に支障をきたしているのかどうかを診察することになるんだけど、このときのデ・ニーロの空っとぼけぶりが凄い。

 ぼくは実をいうとデ・ニーロの映画はあまり好んでみることはない。うますぎるからだ。もうあんたの上手なのはわかってるからさ、とでもいいたくなっちゃうんだよね。だから、ついつい見逃したりしちゃうんだけど、観れば観たで、この作品みたいに感心する。

 映画のロケ現場では、その道のプロに来てもらってあれこれと演技指導してもらうことは少なくない。でも、マフィアの素振りの指導となると、ほんまかいな、といいたくなっちゃう。邦画ではほとんどありえないことだし、まさか現在のハリウッドでそれはないだろうとかおもうんだけど、ま、コメディだからそういう設定もありだろう。

 デ・ニーロのコメディはたいがい、口をへの字にして苦虫を噛み潰したようなお得意の顔を見せるんだけど、もちろん、今回もそうだ。マフィアの親分がいかにも親分然として我儘勝手にふるまう。それにストレスのかたまりとなって対処していかないといけないのが、父親の葬儀もうまく出せず、FBIの捜査官のミニスカートにたじたじとなるパニック障害に病むビリー・クリスタルなわけだけど、そうしたやりとりだけで終始したといえばそうかもしれないね。

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ブリジット

2014年11月01日 00時02分54秒 | 洋画2002年

 ◇ブリジット(2002年 フランス、日本 90分)

 原題 Bridget

 staff 監督・脚本/アモス・コレック 製作/フレデリック・ロブ

     プロデューサー/エイヴラム・ルドウィグ、山岸留奈、沖田敦、堀越謙三

     撮影/エド・タラヴェラ 音楽/ジョー・デリア

 cast アンナ・トムソン デヴィッド・ウィック ジュリー・ハガティ アーサー・ストーチ

 

 ◇ジェットコースターのような

 あまりにもめまぐるしい展開で、なかなかペースに乗りにくい。

 ともかく、夫婦して銀行強盗までしてのけたのに、

 赤ん坊を抱えて警察に通報しようとしてたら交通事故でふいになり、

 親権も取られて、子供をとりかえすためには50万ドル要る。

 で、その50万ドルをもとめて、

 スーパーのレジ打ち、ポルノショップのストリッパー、コカインの買付人まで、

 ありとあらゆる仕事をして世界を回り、

 やがて、獣の仮面をかぶって自分を素っ裸にして辱めた爺に復讐してのけるという、

 なんともめまぐるしすぎる破天荒な物語なんだけど、

 妙に説得力があるのは、やはり、冷めて突っ放した感じの演出にあるのかもしれない。

 それと、ふしぎなくらい共感できそうな独白も用意されてる。

「私の人生は波乱万丈、頂上からどん底までたった3分でおちた」

「テキーラは今の私の燃料、落ち込んでなんていられない」

「人生は何もかも失うとツイてくるけど、何もかも手に入れると失う痛みが始まる。

 それが人生、みじめなものよ」

 いやまったく、そのとおりだ。

 主演のアンナ・トムソンがなんとも中東的な顔立ちなのは、

 監督のアモス・コレックがエルサレムの出身ってこともあるんだろか?

 まあ、なんとも得体の知れないながらもタフな面構えな感じは悪くない。

 ただ、これだけ感情が多いのか少ないのかわからない47歳の女性が、

 なんの取り柄もないにもかかわらず、

 ただひたすら子供と一緒に暮らしたいという一心だけで、

 つぎつぎに男運が好いのか悪いのかぎりぎりの線で潜り抜けて、

 しかもちょっぷり知恵遅れではあるけど、

 超金持ちの息子から「世界一綺麗な青い瞳だ」とかって、

 ひと目惚れされちゃうっていうのも、

 あんまり見たことのない展開ではあったけどね。

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イナフ

2014年10月20日 02時12分11秒 | 洋画2002年

 ◇イナフ(2002年 アメリカ 115分)

 原題 Enough

 staff 監督/マイケル・アプテッド 脚本/ニコラス・カザン

    撮影/ロジェ・ストファーズ・エヌエスシー 美術/ダグ・クレイナー

    衣装デザイン/シェイ・カンリフ 音楽/デイヴィッド・アーノルド

 cast ジェニファー・ロペス ビリー・キャンベル ジュリエット・ルイス ノア・ワイリー

 

 ◇DVへのハリウッド的な対処

 現実にはなかなかこうはいかないものの、

 地球上のどこの国にもあるのは家族内での暴力行為だ。

 とくにまあ、夫の過剰にねじくれた愛情による暴力で、

 この暴力によっておしつけられる愛情ほど、唾と一緒に吐き捨てたいものはない。

 日本の場合、いちばん報道される家庭内暴力は幼い子供に対する虐待で、

 これはぼくは絶対に許さないし、

 犯人に対してはハムラビ法典の適用を許可するべきだとおもってるけど、

 妻に対する暴力は、この国ではどれくらいあるんだろね?

 ただ、実をいうと、ぼくは子供への虐待も家族への暴力もあまり聞いたことがない。

 聞いたことがないっていうのは、身近な人達からという範疇だけど、

 ぼくがあまりにも呑気だからわからないのかなあ?

 それとも、地域性とかあったりするんだろうか?

 DVの多い町とか少ない町とかあるんだろうか?

 その辺のところはわからないけど、

 この作品はさすがにハリウッドらしく、

 夫の暴力からどれだけ逃げてもどこまでも追ってくるっていう異常な世界で、

 この極度の追い詰めに対してハリウッド的な対処法は、戦う、という一語しかない。

 映画の王道は、

「追い込まれた主人公が最後はたったひとりで相手と決着をつける」

 というもので、この作品も例外じゃない。

 だから、あまりにも予定調和な物語ではあるんだけど、

 どこにでもありそうな導入ということからすれば、よくできてる。

 それにしても、

 ジェニファー・ロペスはこういう社会的な問題をはらんだ映画によく出るよね。

 社会に対していろんなことを感じて、

 自分の中の正義を貫きたいっていう気持ちの濃い人なのかしらね。

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スウェプト・アウェイ

2014年06月15日 18時31分14秒 | 洋画2002年

 △スウェプト・アウェイ(2002年 アメリカ)

 なんだっていまさら30年も前の『流されて…』のリメイクを?

 てな疑問はどうでもいいんだろね。

 マドンナがやりたいかやりたくないかってだけのことで、

 それも自分の肉体の美しさを自慢したいってのもあったんだろか?

 もっとも、それだけの理由ならなにもリメイクする必要もないんだろうけど、

 リメイクのおかげで小さな歴史が結ばれた。

 前作『流されて…』で男の役をやった、

 ジャンカルロ・ジャンニーニの息子アドリアーノ・ジャンニーニが、

 マドンナの相手役の船乗りをやってるわけで、

 まあ、これくらいしか話題にできそうなものがなかったのかも、

 とかいうのが、正直なところなのかもしれないね。

 なんだか、おしいな~。

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シカゴ

2014年05月03日 20時21分36秒 | 洋画2002年

 シカゴ(Chicago 2002年 アメリカ)

 ボブ・フォッシーの舞台の映画化だと聞いたとき、

 あ、それで、妙にセクシーだったのねとおもったのは、

 ぼくの頭の中から『オール・ザット・ジャズ』が離れずにいるからだ。

 ボブ・フォッシーはたぶん物凄く女好きだったんだろうな~と、

 羨ましいくらいにおもえるのは、

 女性の魅力をどうにも上手に受け止めてるからで、

 頭の中には女神がいっぱいいたんだろう。

 もともとこの作品はマドンナで映画化したいとおもっていたようで、

 なるほど、それもまた好かったんじゃないかとも感じた。

 で、この主役たちはどうかというと、

 なるほど、太い。

 レニー・ゼルウィガーは痩せたとはいえ、ぽっぺはいつもどおりふっくらしてる。

 踊りも歌もあんまりうまくないのはご愛嬌だし、

 また、お人好しで騙されやすい少女のような甘さときつさと頑張りを見せてくれるけど、

 やっぱり、印象として太い。

 キャサリン・ゼタ=ジョーンズはいつにもまして肉感的で、

 いやまじ、怖いくらいに官能的で、きつさとわがままぶりと自信たっぷりさが、

 嫌味なくらいにぷんぷんとしてるとはいえ、

 その踊りっぷりは大股を惜しげもなく開脚して、肉感的に見せつけてくれるものの、

 やっぱり、肩の肉がもりあがってるくらい、太い。

 ちょっとな~っていうくらい、ふたりの太さが気になった。

 ちなみに、

 リチャード・ギアみたいに人の好い男に、

 悪徳弁護士役ってのは、ちょっとばかしきつくないかしら?

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K-19

2014年04月23日 19時23分43秒 | 洋画2002年

 ◇K-19(K-19 The Widowmaker 2002年 アメリカ)

 原子炉の冷却水漏れを食い止めるために、

 果敢に立ち向かう男たちという構図は、

 この先、いろんな映画で描かれていくんだろうけど、

 それが原子力潜水艦の事故となると、

 密閉性が高い分、サスペンス度は増す。

 キャサリン・ビグローはそういうところがよくわかっている。

 演出力は大変なもので、

 緊迫感を生み出す方式をきっちりと把握してる。

 ちなみに、

 ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンには、

 共にアイリッシュの血が流れている。

 このふたりがロシア人を演じるのは、

 なんとなく印象としてしっくりくることはくるんだけど、

 英語のわからないぼくは、

 リーアム・ニーソンのアイリッシュ訛りもわからず、

 さらにロシア語めいた英語で話してる感覚もよくわからない。

 こういうところ、映画のすべてを愉しめないのが辛いね。

 ただ、まあ、

 ハリソン・フォードは製作総指揮を兼ねているんだけど、

 自分が最後には英雄になるとはいえ、

 全編をとおして敵役のような扱いになっちゃう脚本を、

 よく承認したな~っていう気もする。

 実話が基になってるし、あまりいじれなかったんだろうけど、

 それでも、

 こういうふうに自分の立場よりも作品を重視する姿勢は、

 とってもいい。

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ザ・リング

2013年11月25日 00時47分10秒 | 洋画2002年

 ◇ザ・リング(2002年 アメリカ 116分)

 原題 The Ring

 staff 監督/ゴア・ヴァービンスキー

     脚本/スコット・フランク アーレン・クルーガー

     撮影監督/ボージャン・バゼリ 撮影/グレイグ・ウッド

     美術/トム・ダフィールド 衣装デザイン/ジェリー・ウェイス

     特殊メイク/リック・ベイカー 音楽/ハンス・ジマー

 cast ナオミ・ワッツ マーティン・ヘンダーソン デイヴィッド・ドーフマン

 

 ◇70億円の低予算映画

 日本とアメリカとじゃ、まるで予算がちがう。

 70億円もあったらどれだけ巨大な映画が作れるのか想像もつかない。

 なのに、アメリカじゃ、低予算のB級ホラーだ。

 市場の差ってやつをまざまざとおもいしらされるよね。

 でも、おもしろさが予算に比例するとは限らない。

 あ、いや、アメリカ国内でのおもしろさは比例するのかもしれないけど、

 ともかく、ハリウッドからすれば信じられないような超低予算の邦画界では、

 もともとの『リング』はかなりよくできた作品だった。

 日本的な恐ろしさが満載されていたから、

 いったいどう調理すればアメリカ的な「リング」が出来上がるんだろうとおもってた。

 で、観た。

 なるほど。

 リングの世界の持っているのは、井戸の中のような陰湿な恐ろしさだ。

 それが、妙な怪物譚になってた。

 派手なアクションはそもそも必要ないのに、

 なんで、ナオミ・ワッツはあんなに挑戦的に行動するんだろう?

 ただ、実はぼくはこの作品が公開されるまで、

 ナオミ・ワッツを知らなかった。

 ナオミという名前がアメリカではよくある名前だと聞かされても、

 どうしても直美っていう漢字とかが頭に浮かんじゃうから、

「へ~、日米の混血なのかな~」

 とか、あほな想像をしてたりした。

 いや、ほんと、無知ってのはホラーよりも恐ろしい。

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