◇フレンチ・コネクション2(1975年 アメリカ 119分)
原題 French Connection II
監督 ジョン・フランケンハイマー
出演 ジーン・ハックマン、フェルナンド・レイ、キャスリーン・ネスビット
◇銃撃は二発
ぼくはこの作品に関しては不運だったのかもしれない。
というのも、こちらの『2』から観たからだ。なんでかっていうと、1はテレビで初めて観たんだけど、2は封切りを観ちゃったんだよね。当時、ぼくはそういう順序にあんまりこだわりを持ってなくて、ていうよりぼくの田舎の2番館では封切りの作品すべてが上映されるわけじゃなくて、そこの館主が上映したいとおもうものを観るよりほかになかったからだ。それも3本立てだから、こちらの趣味とかこだわりとかまるで関係なかった。だからこの『2』もそうした中の1本だった。
で、まあとにかく、ジーン・ハックマンが、麻薬を打たれて苦しんでるところと、桟橋から桟橋へと走りに走ってボートで逃げてゆくコネクションの親玉フェルナンド・レイめがけて最後の銃撃をするっていうところくらいしか覚えていなかった。ていうよりマルセイユへやってくる冒頭をのぞけば、あとはとにかく歯を食いしばったジーン・ハックマンしかないような筋立てだった。ぼくにとってはだけどさ。
でも、ジョン・フランケンハイマー、この頃がいちばん脂がのってたんじゃないかしら。