◎ダーク・プレイス(2015年 アメリカ 113分)
原題 Dark Places
監督 ジル・パケ=ブランネール
◎殺人クラブとかってありそうで怖いわ
たぶん、あるんだろうね。だって殺人事件の資料や情報ってのはどれだけ秘密にしていてもいつのまにやら洩れていっちゃうことがある。そういう情報をたぐっていった人間たちがサークルをつくり、事件を再構成していけば、当然、その事件に関わりのあった人物にわたりをつけたいとおもうようになるだろうし、もしも連絡が取れて話をしてくれるとかいうことになったら集会のゲストとして呼びたいとおもったりもするだろう。そういうとき、人権はどうなってるんだって話になるのは当たり前で、だからこそ、こういう趣味サークルは闇に潜る。
まあ、この映画の場合、それが主題ってわけじゃなくて、あくまでも両親を惨殺されたときの目撃者が当時幼かった自分すなわちシャーリズ・セロンで、彼女が「お兄ちゃんが殺した」とかって証言をしたばっかりに兄は服役する羽目になってて、それが彼女のトラウマになってる。こういう状況は考えただけでも辛いし、満足のゆく愉しい人生なんて送れるはずもない。自暴自棄な生活が待ってるもんだし、ちょっとのお金のために殺人クラブのゲストになって話をしたりするだろう。
ところが、ここから事件は大きく展開する。こういうところ、さすがに脚本はうまい。ていうか、人生をなかば棒にふったすれっからしのすさみきったシャーリズ・セロンもいいけど、なんともいけすかない悪魔崇拝ビッチを演じたクロエ・グレース・モレッツの淫乱そうな表情と恰好と態度は悪くないね~。