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☆=☆☆☆☆☆
◎=☆☆☆☆
◇=☆☆☆
△=☆☆
▽=☆

おろしや国酔夢譚

2008年11月30日 17時19分45秒 | 邦画1991~2000年

 ◇おろしや国酔夢譚(1992年 日本 125分)

 原作/井上靖『おろしや国酔夢譚』

 監督/佐藤純彌 脚本/野上龍雄 神波史男 佐藤純彌

 撮影/長沼六男 美術/徳田博 ワレーリー・ユルケーヴィチ 音楽/星勝

 出演/緒形拳 江守徹 川谷拓三 三谷昇 沖田浩之 西田敏行 マリナ・ヴラディ

 

 ◇追悼緒形拳2

 人形浄瑠璃をエカテリーナの前で披露するのが、なんとも唐突な印象があって、ちょっぴり残念な気もしないではない。

 もしも浄瑠璃をモチーフにしたかったのなら、映画のすべてを浄瑠璃の音曲と情感で統一して、人物たちの後の人生についても触れてもらえれば、もっと良かったんじゃないのかな~とかおもっちゃうんだけど、どうなんだろね。

 ロシアへ行ったことのないぼくは、せっかくシベリアやモスクワに行ってロケできてるのに、口惜しいんだよな~とかおもうんだけど、誰もおもわないのかな?

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咬みつきたい

2008年11月26日 00時43分19秒 | 邦画1991~2000年

 △咬みつきたい(1991年 日本 98分)

 監督/金子修介 脚本/塩田千種、金子修介、金子二郎、福田卓郎

 撮影/川上皓市 美術/山口修 音楽/大谷幸 主題歌/久保田利伸

 出演/緒形拳 安田成美 石田ひかり 串田和美 吉田日出子 天本英世 糸井重里

 

 △追悼緒形拳

 追悼にもならず、きわめて残念。

 ポーの一族のような作りなのかと、爪の垢くらい期待したんだけどな~。

 案の定、おおかたの予想どおりの展開となってた。

 ところで、出演者の女性の方々は、腰を抜かすとき、どうして、下品に股を開いて尻餅をつくのだろうか?

 いや、別に悪いとかいってるんじゃなくて、もしかしたらリアルなのかもしれないんだけど、なんだか、すごく気になったんだよね~。

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十二人の怒れる男

2008年11月02日 23時36分55秒 | 洋画1951~1960年

 ◎十二人の怒れる男(1957年 アメリカ 96分)

 原題/12 Angry Men

 監督/シドニー・ルメット 原作・脚本/レジナルド・ローズ

 製作/ヘンリー・フォンダ、レジナルド・ローズ 撮影/ボリス・カウフマン

 美術/ロバート・マーケル 音楽/ケニョン・ホプキンス

 出演/ヘンリー・フォンダ エド・ベグリー ジャック・ウォーデン マーティン・バルサム

 

 ◎リメイクとは知らなかった

 もともとはテレビ映画だったらしい。

 へ~って話なんだけど、びっくりすることには生放送だったって話だ。

 で、映画版が作られて、この作品ができたんだけど、実はおんなじ脚本で、もう一本ある。ウィリアム・フリードキンの演出で、ジャック・レモンとジョージ・C・スコットが出演した。1997年の35ミリTV版なんだけど、こちらも意外におもしろい。

 ただ、ちょっとおもったのは『12人の怒れる男』とはまるで違ってて、この1957年版と1997年版の2本は、2007年版ほど登場人物の人生を掘り下げてなかった。

 陪審員裁判の過程だけを、たったひとつの舞台で延々と見せてしまうには、たしかに人生を掘り下げるのは難しいかもしれないんだけど、どちらがいいのかはわからない。

 

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12人の怒れる男

2008年11月01日 10時07分29秒 | 洋画2007年

 ◎12人の怒れる男(2007年 ロシア 159分)

 原題/12

 監督/ニキータ・ミハルコフ

 脚本/ニキータ・ミハルコフ アレクサンドル・ノヴォトツキイ=ヴラソフ ヴラディミル・モイセイェンコ

 製作/ニキータ・ミハルコフ、レオニド・ヴェレシュチャギン

 撮影/ウラディスラフ・オペリヤンツ 美術/ヴィクトル・ペトロフ

 衣裳デザイン/ナタリア・ジュベンコ 音楽/エドゥアルド・アルテミエフ

 出演/セルゲイ・マコヴェツキイ ニキータ・ミハルコフ アプティ・マガマイェフ

 

 ◎用心棒との違いは指輪

 雨の中、犬が腕をくわえて走る絵のくりかえしが見られる。それがチェチェンの象徴なのかもしれないんだけど、そのくりかえしがいまひとつ、ぼくの中には入って来ないかわりに、ちょっとばかり食傷気味になったりもした。

 それと、陪審員の全員が、感情が高ぶってくるのはいいんだけど、昂ぶるままに切れて告白する羅列も少しばかりくどいかなと。

 とはいえ、臨場感は圧倒的で、室内劇の迫力たるや、なんだか強烈な舞台劇を見ているような気になった。少年の過去と現在の繋がりほんのすこしむつかしい感じがして、それが苦しいかなって気もした。

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