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☆=☆☆☆☆☆
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◇=☆☆☆
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▽=☆

村の秘密

2022年07月31日 22時52分04秒 | 洋画2015年

 ◇村の秘密(Wenn du wusstest, wie schon es hier ist)

 

 ロケーション抜群の村ヒュッテンベルクがこの舞台なんだけど、ま、田舎の村は洋の東西を問わないってことだね。

 閉鎖的で、秘密がいっぱいあるくせに、みんな家族とかっていってる。で、そんなところで警官になるなんてのは、よほどみんなから相手にされてないかばかにされてるかなわけで、なんかあってもなんにもないっていうことにさせてしまえるやつが警官としての職務をまっとうできるってことだね。

 ま、そんな警官ゲアハート・リーブマンが主人公だと知った瞬間、ああラストは村を出ていくしかないじゃんっておもったらやっぱりそうだった。あまりにも予定調和な結末ながら、この親父の信仰してるのはどこの仏教なんだろう?っていう疑問はさておき、1/3までもたもたしてる。ようやく村の掟をよく知ってて、その暗黙の決まりをひきさいて調査をしたがる警部の要請で司法解剖して殺人事件になるんだけど、ここまでが遅すぎる。

 それにしても、単調な映画だった。アンドレアス・プロハスカっていう人はこういうのんびりした演出が好みなんだろうか。

 あ、青少年の生育施設って、なんか、日本の若い衆蔵みたいなものなんだなって気がしたわ。

 で、殺された村でいちばんの美人の彼氏は、実はまったくの見せかけで、ほんとはその彼氏は彼女の母親と出来てて、父親は製材所の従業員とホモの関係にあって、ところが、この父親の彼氏が美人の娘とカーセックスしちゃってその動画を観た父親が怒り狂って娘をぶんなぐったときに過失傷害致死に至らしめてしまったことがすべての発端になってるっていう、簡単にいえばそういうことなんだけど、できれば、この複雑な事態を村人はみんな知ってたっていう設定にしてほしかったな。

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燃えよ剣

2022年07月30日 21時52分24秒 | 邦画2021年

 ◇燃えよ剣

 

 バイカル湖のほとりがなんか不思議。

 柴主高秀のカメラはあいかわらず安定感があったし、役者はみんなちからが入ってた。ことに、たかお鷹は味があってよかった。尾上右近と坂東巳之助も新鮮味はないものの落ち着いて観ていられた。好演してたのが山田涼介で、いやとってもいい出来栄えだったんじゃないかな。

 でもまあ、物語については、さらっと上っ面を流していくのはどうよって気もしないではない。司馬遼太郎の読者はどうおもうかわからないけど、原田眞人には原田眞人なりの『燃えよ剣』があるはずで、前の『関ヶ原』はさほどに感じなかったけど、今回はかなり濃厚に読者への中途半端なおもねりを感じたぞ。だからかな、土方歳三の回想形式でやるんならもっと語らせないとね。

 なんつっても、ぼくらは栗塚旭の土方歳三しか認めたくない昭和世代だから、こればかりはどうしようもないし、いや、京都や奈良のいろんなロケ地が出てくるたびに、そんなことをおもいだした。岡田准一がどこまでいっても岡田准一であるように、やっぱり土方歳三はどこまでいっても栗塚旭なんだよね。困ったなあ。

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シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した

2022年07月29日 22時10分43秒 | 洋画2014年

 ◎シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺した(Every Secret Thing)

 

 ラストカットが利いてるね。誘拐した赤ちゃんのベビーカーの前に立ってるブリン・ノルクィストが、凄い。それまではエヴァ・グレース・ケルナーでまさかこのカットが、実はダニエル・マクドナルドの主張していたことに過ぎないっていうのはたしかに後出しジャンケンみたいなところはあるかもしれないけど、でも、うわっておもったわ。それにしてもエヴァ・グレース・ケルナー、ダコタ・ファニングに似てるな。ま、彼女が小さいときの方が華やかだったけど。

 いやあ、ダイアン・レインがどんどん老けてきて、自分のデブの娘よりも自分になんとなく似てる美人な友達の方をまるで娘のように可愛がっていたことで、なんともまあ、自分の娘に対して量刑を与えるように仕向けるっていう複雑な母親像を演じるようになるとはなあ。

 エリザベス・バンクスも、ちょっと知的で冷静であろうと自分を持っていくっていう性質の女刑事をけっこうあたりさわりなく演じてるし、なんつってもダコタ・ファニング、過去も現代もその美貌と優しさの故に疑われ、誤解され、罪に陥れられていくっていう役柄がちゃんと演じてた。大きくなったなあ。

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エンド・オブ・ステイツ

2022年07月28日 22時25分20秒 | 洋画2019年

 ◇エンド・オブ・ステイツ(Angel Has Fallen)

 

 まあ『エンド・オブ』の完結編になるわけだよね。どんどんちからが落ちてくるのが実感されるんだけど、それはそれで仕方がない。ホワイトハウスが陥落するっていう衝撃的な展開に比べれば、大統領の暗殺未遂なんてのは大したことじゃないもんね。

 シリーズで毎回顔を観るのはジェラルド・バトラーとモーガン・フリーマンだけなのかもしれないけど、いやまじ、ふたりとも年食ったな。音楽はなんだかちからが入ってたけど、タイトルバックが始まってから、ひとつだけ親子の和解だけにあきたらず仲良しの暮らしまで描く必要があったかどうかはわからない。いや、要らないんじゃないか。

 それにしても、やっぱり、タフガイの親父は元祖タフガイのニック・ノルティになるんだね。ベトナム帰りってのは、スタローンの『ランボー』のラストブラッドでもそうだったみたいにやっぱり縦横無尽に穴を掘りたがるんだろうか。それと、爆弾だ。まあ爆発させることさせること。

 ただおもうのは、冒頭の湖上の暗殺未遂はドローンの大群を投入しての凄まじい攻撃だったのに比べて、佳境のモーガン・フリーマンの入院している病院を襲撃するのはなんだかひと昔前の集団突撃で、これがおんなじ民間軍事会社の精鋭なのかっておもっちゃうほど下手くそな攻撃だったのはなんでだ。いくらそのまえに酸素爆弾でやっけつけておこうっていう段どりは踏んでるものの、これじゃダニー・ヒューストンがあほみたいじゃんね。

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荒野にて

2022年07月27日 23時43分48秒 | 洋画2017年

 ◇荒野にて(Lean on Pete)

 

 競馬馬の厩舎ってのは、こんなに個人的で小さな経営なんだろうか?

 なんだか大昔のつのだじろうの漫画『おれの太陽』をおもいだした。

 もちろん、もっと現実味のある物語で、主人公の少年チャーリー・プラマーは父親トラビス・フィメルが浮気相手の夫に半死半生にあわされたせいで死んじゃうっていうおもわぬ展開を見せてそこから坂を転げ落ちるように不幸になっていって、たいせつに育てたけどどうにも勝てない競走馬が厩舎の主スティーブ・プシェミに売られてしまうことになり、これをせっかく連れ出したのに車に撥ねられて死なせてしまうとかってまじありか?ってな展開で、いやもう、これでアリソン・エリオットのところへ辿り着いてほしいなあっていう淡い期待だけを持って観終わるわけだけれど、なんかな~。

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ファントム・スレッド

2022年07月26日 22時17分01秒 | 洋画2017年

 ◎ファントム・スレッド(Phantom Thread)

 

 オートクチュールの世界も男女の世界はおんなじで、男は恋愛をしていないときには完璧にしていられるんだけど、恋をしてしまうことでつまづき、ほころび、過去が蘇って現在を崩し始め、やがて破綻する。女は恋愛をしていないときは天然ぼけで、ねじがひとつふたつ外れてるんだけど、恋をしてしまうことで徐々に完璧になっていき、同時に強さを持ち始め、やがて男を凌駕してその男を崩壊に追い込んでいく。

 ま、よくあることだな。

 つっても、こういう繊細な感じを、ポール・トーマス・アンダーソンはちゃんと追いかけてるんだよね。

 こういう役柄が得意なのはジェレミー・アイアンズだとおもってたら、そうか、ダニエル・ディ・ルイスもそうだわね。

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三十年後の同窓会

2022年07月25日 22時01分48秒 | 洋画2017年

 ◇三十年後の同窓会(Last Flag Flying)

 

 印象の薄い映画だ。つまりは、かつてベトナム戦争でおもいきり爆ぜてた連中がやけに落ち着いてしまってて、でも、その息子の代になると今度はイラク戦争で戦死に追い込まれる。そういうくりかえしが続けられる中で、人間はどれだけ成長しているんだろうってな話なんだけど、どうもめりはりが利いていないっていうか、だらだらしてる。

 この監督リチャード・リンクレーターは『ビフォアサンライズ 恋人までの距離』との情緒的なものを撮ってるんだけど、似たような感じながら印象が薄いんだよな~。とくにローレンス・フィッシュバーン、老けさせすぎじゃないか?

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1987、ある闘いの真実

2022年07月24日 02時31分13秒 | 洋画2017年

 ◎1987、ある闘いの真実(1987)

 

 1987年1月14日の学生運動家朴鍾哲拷問致死事件の物語といわれても、当時のことはまるでおぼえていない。というより、日本人のぼくたちはほとんど聞かされていないし、いや、これって日本でいうと学生運動華やかなりし頃とかぶってこないかっていう感想しか浮かばないんだけど。

 でも、画づくりはたいしたもので、その緊迫感はひしひしと伝わってくる。すごいね。

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ジャーヘッド

2022年07月23日 00時32分06秒 | 洋画2005年

 ◇ジャーヘッド(Jarhead)

 

 海兵隊に入隊したのはいいけどイラクに着いてからだらだら点描がつづくのは耐えられなくなる。

 兵士のひとりが女房エミリー・ブラントのカメオ出演としておもえない酷似女優から送られてきたディア・ハンターをビデオにかけると隣の旦那とバックでしてるところが映される。兵士は俺の女房だと叫び家に帰りたいと喚くがエミリー・ブラントは「これでおあいこよ」という。犯罪歴を隠して入隊していた相棒が大騒ぎで海兵隊の焼き印を捺される。帰国したら除隊しなければならずだから仲間だという証のためだ。もちろん相棒は泣く。おもしろいのはこれらの場面くらいだ。

 いつものようにいきなりぶちきれるジェイク・ギレンホールとジェイミー・フォックスとクリス・クーパーは上手だけど、90分経ってようやく物語が始まるのはいただけない。戦闘場面がたくさん要るとはいわないけどさ。ま、サム・メンデス演出の映像センスは認めるけどね。

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デビルズ・バックボーン

2022年07月22日 00時05分38秒 | 洋画2001年

 ◎デビルズ・バックボーン(El Espinazo del Diablo)

 

 5年後に撮られる『パンズ・ラビリンス』の習作みたいな感じはあるけど、それはスペイン内戦の時代ってだけで、そんなに似通ってるわけでもない。ま、そんなことより、孤児院サンタ・ルチアの中庭にぶちこまれた不発弾が突き刺さったまま残されてるっていうだけで、なんて凄い画面を考えるんだろうって気がするわ。この一発があるだけで、この孤児院が異常なのは一目瞭然だし、それが全編に漂う不安と恐怖の象徴になってるってのがよくわかるし、夜毎に現れる少年の霊が出てくるのがまったく不自然じゃなくなるんだよね。

 ギレルモ・デル・トロ、やっぱり凄いな。

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大統領の執事の涙

2022年07月21日 23時56分40秒 | 洋画2013年

 ◇大統領の執事の涙(Lee Daniels' The Butler)

 

 フォレスト・ウィテカーって役者はなんとも味のある黒人で、ちょっと特徴的ではあるんだけど、この34年間もホワイトハウスに勤めた執事を演じるためにどれだけ身体をしぼりこんだり作ったりしたのかっておもうと、いやもう、たいしたもんだなって気がする。

 あ、ジョン・キューザックよりチャーリー・シーンの方がニクソンに似てるっておもったのは僕だけだろうか?

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仮面の男

2022年07月20日 23時51分57秒 | 洋画1998年

 ◇仮面の男(The Man in the Iron Mask)

 

 晩年のダルタニヤン物語。

 まあ、おっちゃんたちが可愛いディカプリオのために脇に廻ってあげたっていう痛々しさを感じるけど、それが後年どんどんディカプリオがのしてくるんだから、そういう意味では記念になるかもねっていうディカプリオひとり二役の作品だったわ。

 あんまり印象深くはないけど。

 

 

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彼が愛したケーキ職人

2022年07月19日 02時05分01秒 | 洋画2017年

 ◇彼が愛したケーキ職人(The Cakemaker)

 

 ピアノの音楽はよかった。

 まあなんていうか、妻のある男が出張先で愛人ができるのはよくある話ながら、それが相手が男だったっていうような展開はこんにち的だな~っておもいつつも、けっこうリアルな演技がそれを支えてるって感じだね。

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さよなら、僕のマンハッタン

2022年07月18日 01時57分17秒 | 洋画2017年

 ◇さよなら、僕のマンハッタン(The Only Living Boy in New York)

 

 音楽がなんとなく悪くないっていうくらいに感じてたら、なんのことはない、サイモン&ガーファンクルの「ニューヨークの少年」だった。

 けど、それを知るより前に、なんとなく「卒業」みたいな感じだなっておもってたら、ほらね、似たような感じの映画で、うだつのあがらない主人公カラム・ターナーが、もともと結婚したいっておもってた一晩かぎりのセックスをした恋人未満の彼女キアシー・クレモンズのことをおもいながらも、父親ピアース・ブロスナンの愛人ケイト・ベッキンセイルに惹かれてちゃうんだよ~って話で、そこに小説家希望の主人公の家のとなりに都合よく謎の男ジェフ・ブリッジスがひっこしてきてそれがなんと小説家だっていうどこにでもありそうな話だった。

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パシフィック・ウォー

2022年07月17日 01時42分00秒 | 洋画2016年

 ◇パシフィック・ウォー(USS Indianapolis : Men of Courage)

 

 え?竹野内豊、橋本以行をやってたの?っていうくらい、覚えてない。

 憶えてるのは、なんてちゃっちいCGなんだってことくらいかな。

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