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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生

2022年08月31日 00時45分58秒 | 洋画2017年

 ◎5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(Mein Blind Date mit dem Leben)

 

 オーガ!

 っていうとは知らなかった。国や言葉が違えば、叫び方も違ってくる。でも、まわりの人々が弱視の人の苦労を理解してとことん協力して人生を素敵に彩られるようにしてあげようっていう献身さは、どの国でも同じ方がいい。そうはおもうものの、このドイツ人たちのように日本人はできるものなんだろうか?

 ただまあ、スリランカ人の父とドイツ人の母の間に生まれたっていう設定の主人公を演じたコスティア・ウルマンはそうした支援を受けるに足るような生真面目さと健気さと可愛さがあるってのも、観てて納得する要素ではあるけどね。アンナ・マリア・ミューエも可愛くてよろしい。

 ちょっと驚いたのは、監督マルク・ローテムントの前作が『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』だったってことで、へえっとおもった。ストレートな映画だったから、今回、かなり練れたなあって気がするわ。

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メッセンジャー

2022年08月30日 20時46分39秒 | 洋画2017年

 △メッセンジャー(Magellan)

 

 しょぼすぎる。

 家の中が綺麗すぎる。こんなに片づいてないだろ、ふつう。住宅展示場で暮らしてるみたいだ。いくらCGに予算が懸かるっていってもこれはないな。とはいえ、絵面が凄かったのはタイタンの氷った湖とその周辺の山並みを撮ったところくらいで、あとはなあ。

 あ、宇宙船jX57のコンピュータは、フェルディナンドっていうのね。母船から分離したときはA.I.は女の子ニールになるのね。へ~。でもそれだけのことで、フェルディナンドにバグが発生するか他国あるいは破壊集団から妨害が入って修復不能になるとか、とにかくピンチになったときに、このニールちゃんが頑張ってくれるとか、奥さんのかわりに実体化して妙な展開になるとかじゃないんだ?

 しかし、木星の衛星にしても海王星にしてもやけに重力が地球っぽいな。スローモーションで誤魔化してるけど、いくら自主制作映画みたいな話だとしたところで、ちょっとつらいわ。それもそうだけど、予算がないのかわざとなのか。NASAからの画像通信があまりにもせこい。会議室でビデオで撮ったものを撮影してるだけって感じで、こんな国家的なミッションならNASAのオペレーションセンターとかで他の職員も揃って通信するんじゃないのかな。

 いずれにしても、がんちゃぽんにしか見えない異星人が置いてったっていう3つの球が、そもそも収容したときに厳重な鍵のかかる容器に入れて地球に帰還するまで誰にも開けられないようにするってのが基本じゃないかっておもうんだけどそれはさておき、その球がちょっとだけ脳の中の残像をファミリーツリーみたいに見せてくれたからって、地球に戻って研究すればいいのに単なるわがままと判断されても仕方のない行動で片道38年もかかる宇宙旅行に出ちゃうとかってありか?

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サマリタン

2022年08月29日 00時24分19秒 | 洋画2022年

 △サマリタン(Samaritan)

 

 なんて、ちんけな大作なんだろう。

 シルベスター・スタローンもついにスーパーヒーロー物に出るようになっちゃったかってわけでもないけど、まあ、よくぞまだ身体を作ってるって感心はする。

 するけど、ゴッサム・シティみたいなグラニッド・シティとかいう英語圏の架空の町とはいえ、なんでこんなにスラム街しかないんだって感じの、そもそも白人はいないのかっていうくらい移民だらけの町に、どういう因果でもって双子の英雄がいて、サンダ対ガイラみたいに喧嘩してて、どっちが正義でどっちが悪かもよくわからず、ともかくどちらかがまだ生きてて、いつかかならず正義を果たしてくれるんだろうって話なんだけど、こういうものの定番として、ヒーローに憧れる少年がいて、決して恵まれた環境ではないんだけど、英雄の存在だけは信じてるっていう少年で、その少年と老いさらばえた正義か悪かどっちかわからない化身が出会い、やがて本物のヒーローになっていくっていう話しか作れないんだよね。

 つらいところだ。

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家へ帰ろう

2022年08月28日 17時42分05秒 | 洋画2017年

 ◎家へ帰ろう(El último traje)

 

 心に深い傷を負ってしまった人が、それに関係する人間や場所の固有名詞を口にしたくないというのは、とってもよくわかる。これを頭が固いとかひねくれてるとかって決めつけられたら、かわいそうだ。口にできないほど傷ついたわけで、死ぬまで話さなくってもいいし、そんな場所には死ぬまで立たなくたっていい。ぼくにもそういう人間や場所の名前はある。

 また傷ついてしまって切断を迫られてる右足をツーレス(問題って意味ね)と呼んでるのもよくわかる。ぼくの知り合いは、折れた手首をクララと呼んでた。クララの意味はわからないし、訊いていない。でも、なんとなく、身体の一部に名前をつけたくなる気持ちもわかる。

 頑迷だの、頑固だのというのは、どうしようもなくそうなってしまったわけで、寛容であることはたしかにすばらしいことだし、そうしたいと誰もがおもうのかもしれないんだけど、人間ってやつはなかなかそれができない。できずにもがき、ときには相対するものを不愉快にする。

 そうした老人を演じたのがミゲル・アンヘル・ソラで、上手だった。

 でもミゲル・アンヘル・ソラは置かれた立場はつらいし、過去の思い出は忘れたいのに忘れられないほど辛いものだったろうけれど、機内で出会ったマルティン・ピロヤンスキーも、ホテルの女主人アンヘラ・モリーナも、マドリードで暮らして父親とおなじユダヤ人収容所の入れ墨を自分も入れてるナタリア・ベルベケも、人類学者ユリア・ベアホルトも、旅の目的地つまり「おうち」のウッチまで同行してくれるオルガ・ボウォンジも善人で、ここが味噌で、ここで意地の悪いやつや感情を逆なでするようなアホが登場することはない。

 監督パブロ・ソラルスが寛容なんだろう、たぶん。

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43年後のアイ・ラヴ・ユー

2022年08月27日 22時41分30秒 | 洋画2019年

 ◎43年後のアイ・ラヴ・ユー(Remember Me)

 

 なんとなく、おもしろかった。

 86歳のブルース・ダーンが、昔好きだった舞台女優カロリーヌ・シロルのために、認知症を騙って彼女の入ってる老人ホームに入所するっていう発想はなかった。ルルーシュの『男と女』の最終章をおもいだしたけど、こっちの方が命を張ってる感じがしていいかもしれない。

 つか若い頃の役者、よく似てるなあ。よく見つけてきたっておもうわ。

 そんなことより、カロリーヌ・シロル、旦那いるじゃん。あかんじゃん。老人ホームに入居してる認知症の老女に昔の不倫をもう一度って感じにされたら、すべてパーじゃん。とはいえ、この老いらくの元初恋は、相手がアルツハイマーな分、どうにも、純粋さが増してくるように見えてくるっていうのはなんともいえない錯覚なんだけど、そういうことからするとふしぎな展開だった。

 しかし、旦那がまた会いにきてやってくれみたいな感じで握手をもとめるのはどうかって気がするぞ。

 ていうか、そうか、ブルース・ダーンって『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』か。ブライアン・コックスもよかったし、老け役は旦那もふくめてみんなよかったわ。

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夏をゆく人々

2022年08月26日 18時21分25秒 | 洋画2014年

 ◇夏をゆく人々(Le meraviglie)

 

『みつばちのささやき』を思い出した。あっちの方が幻想的だな。

 でも、木の枝に作られたみつばちの巣を落として獲るところなんかよく撮ったな~っておもうわ。マリア・アレクサンドラ・ルングが小舟で海をわたってゆくカットもそうだし、トスカーナの風景は綺麗にとらえてた。なかでもミツバチの撮影はえらいことだったとおもうけどね。

 モニカ・ベルッチのCMの女神は適役なんだけど、ものすごい浮き加減だ。

 それにしても暗い現実だな~。で、なんにも起こらないトスカーナの養蜂家の家に口のきけない少年が更生プランのためにドイツから紹介されてくるんだけど、これで30分過ぎた。カンヌのグランプリとはいえ、いやほんと、退屈だわ~。半分まできてようやく『ふしぎの国コンテスト』に申し込もうとするんだけど、ここでも横槍が入る。聞く耳を持たなかった親父サム・ルーウィックのポン友の登場で、ここでまた物語の進行が止まる。これはあかんのではないか?

 ぎりぎりのところでもたせてくれのは破産するかしないかの最後の頼みの綱がコンテストになることで、エトルリアの田舎まで落ちてきて古代人を模したような糞な衣装を着せられても司会業をこなしていきたいっていうモニカ・ベルッチがもたせてくれたようなところはあるにせよ、虫笛のうまい更生プラン小僧が脱走を疑われるところを挟んで破産しても家族の絆は切れないってところで終わったところくらいかな。

 アリーチェ・ロルバケルのいいたいことがそんな単純なものだったんだろうかっておもいたくはなるけど、でも、ああ、そうか、彼女って『幸福なラザロ』も監督してるんだあ。だったら、そんな感じの主題なのかもしれないなあ。

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メアリーの総て

2022年08月25日 22時06分58秒 | 洋画2017年

 ◇メアリーの総て(Mary Shelley)

 

 ほんとにそうだったのかもしれないけど、とにかく色きちがいように描かれたダグラス・ブース演じる詩人パーシー・ビッシュ・シェリーと、エル・ファニング演じるメアリー・シェリーの駈け落ち話に終始して、もうそろそろ展開があるかとおもってもほとんどなく、ベル・パウリー演じる妹クレア・クレアモントが狂言回しのようにトム・スターリッジ演じるバイロンと出会って、ディオダティ荘の怪奇談義につながるんだけど、ここまでが長い。長すぎる。

 まあ『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』を書き上げて出版にこぎつけるまでの物語だから仕方ないとしても、なんだか淡々としすぎてて、もうすこし情緒的に撮られてたり、起伏があったりしてもよかったんじゃないかっておもうんだけどな。

 レマン湖のほとりの怪奇談義から3年後にジョン・ポリドリは『吸血鬼』を発表するんだけど、この原題The Vampyreなのね。Frankenstein; or The Modern Prometheusの出版はその前年の1818年だそうだから、そうか、バイロンは怪物くんだったのかと妙に納得しちゃったわ。

 あ、このハイファ・アル=マンスールって『少女は自転車にのって』の監督だったのか。

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シアター・プノンペン

2022年08月24日 22時34分00秒 | 洋画2014年

 ◇シアター・プノンペン(The Last Reel)

 

 これは、邦題の方がいいな。

 それはともかく、懐かしい雰囲気の映画だね。カンボジアの内戦が終わったあたり。壊れそうで閉館した映画館は大学に通う女の子マー・リネットのバイク置き場になっててそこで毎夜1974年に自分の撮った映画を観てる映画監督と知り合うんだが、その映画のヒロイン(二役ね)が今はでぶって軍人の旦那の召し使いみたいになってる母親ディ・サヴェットの40年前の姿だと気づくんだね。でも、最後のリールがクメールルージュに焼かれたのか失くなってるもんだから、そのラストシーンを自分が代わりに演じるから撮ればいいと映画館の館主こと実は偽監督ソク・ソトゥンに迫るっていう、なんだかとってもそそられる話だ。

 ところが、なんとも古色蒼然とした素人くさい脚本と演技と撮影で、まあこれはこれで微笑ましくていいんじゃないかっておもうけど、演出のソト・クォーリーカーっていったいいくつなんだろって気にもしたりして、ともかく安心して観てられるのは前半だけで、撮影が始まると過去の因縁が絡んできて、なんだか母親ディ・サヴェットと母親をおもう偽監督ソク・ソトゥンの過去が現在に甦るようなちょっと輪廻をおもわせるものになってくる。

 つまり難しくなってくるんだけど、映画館の売却やら母親ディ・サヴェットの病気やら過去の収容所のことやら、なにより監督とその弟の入れ替わってた事実を母親が暴露するとか誇りの中から見つかった最終巻でも物語の中で選ばれるのは弟だったとか、おもしろくなってくるはずがそうなりきらないっていうのはなんなんだろね?

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複製された男

2022年08月23日 22時42分36秒 | 洋画2013年

 ◎複製された男(Enemy)

 

 邦題、まちがってるんじゃない?

 いちおう、邦題にしたがえば、どっちが複製された男かはわかんないけど歴史の教授をジェイク1としよう。で、とにかく、物語が始まるまでじれったすぎる。メラニー・ロランが観られたのはいいけど。

 しかし映画『道は開かれる』のホテルのボーイ役に自分を見つけるのは段取りとしていいけど、なんかふと後でおもいたつというのはなんだかな~。ふつうは見落とすかちらりと観た瞬間に気がつかないかな。

 それに、役者の名前を調べて事務所に行ったときにたまたま休みで受付が本人ジェイク2と勘違いして郵便物をくれちゃうんだけど、これで住所がわかったんなら、直接訪ねていけばいいことで、電話番号を調べて電話して声だけでも自分ジェイク1と本人ジェイク2に勘違いされるってのはおもしろいけど会えば済むことでまだるっこしい。

 でもって電話をかけられた方の奥さんサラ・ガドンは妊娠してて旦那ジェイク2の浮気を疑い電話の相手つまり主役の方の歴史の教授ジェイク1に会いに行くんだが、ここもまたもたつきおもわせぶりが長い。これはドゥニ・ヴィルヌーヴの演出の癖だね。

 つか六本木ヒルズの蜘蛛ママンがものすごく巨大になって町をゆくんだけど、これなに?っておもったとき、なるほどねと。ようやく、ジェイク1の講義の独裁者とジェイク1の母親イザベラ・ロッセリーニとが繋がってくるんだね。蜘蛛はいっぺんにたくさんの子を産むわけで、その子はみんなおんなじなわけで、その子の内の一匹がやがて新しい女王蜘蛛と交尾するんだよね。

 となると、ジェイク2とメラー・ロランを犯そうとしたジェイク2がふたりして事故死しちゃうことで、結論が出るんだな。最後にいきなりサラ・ガドンが蜘蛛に変身しちゃうのがそうで、サラ・ガドンが次なるママンってことだね。

 なるほど~。

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マリアンヌ

2022年08月22日 22時03分15秒 | 洋画2016年

 ◇マリアンヌ(Allied)

 

 いやなんていうか、どんでん返しがあるんじゃないかっておもってたんだけど、なんの意外性もなくマリアンヌことマリオン・コティヤールはナチスのスパイになってて、それも子供が生まれたことで足を洗おうとしたところへ子供がマリオン・ベイリーに人質にとられて、あげくのはてはブラッド・ピットがふたりして逃げようとかって腕っこきの英国軍の諜報将校が口にするはずもないような台詞のまま逃げ出して、でも逃げ切れずに、マリオン・コティヤールが拳銃で自殺しちゃうとかっていう、あまりにも予定調和な結末とかありか?

 結局のところ、脅されてスパイ行為を続けてたって裏話になってるわけだけれども、もうすこし上手な展開は考えられなかったんだろうか?

 
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ロスト・ドーター

2022年08月21日 22時11分11秒 | 洋画2021年

 ◎ロスト・ドーター(The Lost Daughter)

 

 48歳には見えないな~。オリビア・コールマンの実年齢らしいけど。55歳くらいで早期定年して浜辺にバカンスに来てるって設定かとおもってしまったわ。若い頃を演じたジェシー・バックリーとは顔がかなりちがうけど、歯茎が出ちゃう口元はおんなじだ。キャスティング、ちゃんとしとるわ。

 でも、この中身はなかなか難しいぞ。評論家好みかもしれないけど、素人向きじゃないな。

 フラッシュがインサートされて過去に海辺で娘が行方不明になったことが見えてきて、だから娘さんは?と訊かれたときに25と23って年齢は答えられても、今どこにいるの?と訊かれたときには答えられないわけだよね。不仲なんだな。そういう細かい伏線があって徐々に過去が膨らんでくるんだけど、まあ観客として心の準備はできるわけだからいいか。

 ところがバイトの24歳の青年に晩飯をおごって話をしたとき姉や妹の消息はわかってるんじゃん、なんだよって。こりゃあ、引っ張られるな~。ストーリーがほとんどないような、でもちょっとだけあるようなかったるさもあるんだけど、それでも観ちゃうのは妙な心模様と画面の強さがあるのかもしれないね。管理人のエド・ハリスがやけにいいし。

 けどな~娘と不仲になったのいつでどんなふうに?ってだけだと、半分ももたないな~。おもわず、育てられなくなった娘のかわりに盗んでしまった人形がいつ見つかっちゃうのかってちょっぴりはらはらするんだけど、まさか途中で棄てちゃうとは。意外だな~とおもってたらごみ箱から拾っちゃうし。これはこれで、またはらはらが始まるんだけどね。

 てなことをおもってる内に伏線で登場してた学者の知り合いの不倫相手ピーター・サースガードと逃げて娘ふたりを棄てて3年間別居してたってことがわかってくる。こういうあたり、上手い仕掛けになってるわ。で、これ、どうやって結末つけるんだろとおもってたら、彼女の見立てみたいな若い不倫妻ダコタ・ジョンソンが逢い引きのための部屋を借りに来たときに盗んだと告白して、露店で買ってあげた髪止めででぶった脂肪の腹を刺されるという、それでファーストカットの波打ち際に倒れるところに戻るという、でも死なずに目が醒め、娘からの電話でまた生きる気になるという、うん、上手いわ。

 なんつっても、ソフィア・ローレンとアルマンド・トロヴァヨーリの唄ったTin Aftoが挿入されるのがいいね。ギリシャの島が舞台だからなんだろうけど、いい感じだ。ジュリー・ロンドンの吹替え盤Boy on a dolphinじゃないのがまたいい。

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笑う故郷

2022年08月20日 22時34分13秒 | 洋画2016年

 ◇笑う故郷(El ciudadano ilustre)

 

 やる気のない邦題としかおもえないけど、東京国際映画祭では「名誉市民」だったらしく、まあどっちもどっちだけどさ、ともかく、この世には嗤うべき故郷があるのはたしかで、たいがいみずから去った故郷はたとえ錦を飾ったところで嫌気が差す。そんなもんだよ。

 オスカル・マルティネスの皮肉と嫌味たっぷりな演説くらいしか印象に残るところはないんだけどね。

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グレイマン

2022年08月19日 22時39分20秒 | 洋画2022年

 ◇グレイマン(The Gray Man)

 

 カムイ外伝みたいなもんだね。

 CIAの殺しの番号チームの刷新を迫る奴が悪者で、その悪事を知ったナンバーズが次々に殺されてくんだけどシエラシックスことライアン・ゴズリングが逃げ回りつつ黒幕に迫り、逆転するっていう単純な筋立てを200億円かけて映画化したんだけど、いやどうなんだろうね。シャンティ城を取り込んで合成した舞台はかっこよかった。アナ・デ・アルマスはあいかわらず可愛くて、ほんと、いつまでも童顔でなんにもいうことないわ。

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赤毛

2022年08月18日 22時45分35秒 | 邦画1961~1970年

 ◎赤毛

 

 前半の途中で観るのをやめようかとおもったけど、我慢したら案外おもしろくなった。ていうか、たぶん40年ぶりくらいに観たんだけど、ラストシーンだけはよく憶えてたのに、ほかはいっさい忘れてた。つまり、後半がおもしろかったんだろうな。

 三船さんが赤報隊の端ッパになっててそれで赤毛をかぶって故郷に錦を飾ったはいいけど、あまりの頭の悪さに空回りしていく前半は、岡本喜八好きにはたまらず面白いんだろうけど、どうにもわざとらしさが匂うというか、大仰すぎるっていうのか、とにかくどうも肌が合わない。ただ、これだけ馬鹿な主人公をからっと演じられるのは三船さんしかいないんじゃないかっておもったりした。やっぱりこのふたりは相性がいいんだろうなあ。寺田農もそうだけどさ。ところが後半、官軍の手先にされたとわかってからの三船さんは俄然よくなる。女郎の岩下志麻も乙羽信子もそうだね。ラストのええじゃないかにいたる乙羽さんも張り切ってるし、撃ち殺される寸前の岩下さんもええね。

 
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大脱出2

2022年08月17日 00時09分08秒 | 洋画2018年

 ▽大脱出2(Escape Plan 2:Hades)

 

 スタローンの出番をすべて削除したところで映画の中身は変わらないし、尺も10分と違わないだろう。

 とりあえず、スタローンの経歴には入れない方がいいんじゃないか?

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